海岸での強風と山頂ゴールが待ち受けるブエルタ・ア・エスパーニャ2013第3ステージ。ゴールを制したのは41歳のクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)。ホーナーは総合1位も獲得。ポイント賞・山岳賞・複合賞はニコラス・ロッシュ(アイルランド、サクソ・ティンコフ)がキープした。

ステージ1位・総合1位のクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)

独走でゴールするクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)独走でゴールするクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード) photo:Vuelta a Espanaクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)が表彰台に立つクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)が表彰台に立つ photo:Cor.Vos(ステージ優勝と総合ジャージを獲得したことについて)もちろん感情が昂ぶっている。この瞬間をずっと待ち望んでいたのは本当だ。ぼくの目標はマイヨロホを着ることだった。(第1ステージの)チーム・タイムトライアルで総合リーダーの座を獲得できると思っていた。今日のステージでは、スタート前にそのことを思い出していた。その思いが実現した。

総合1位となったクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)総合1位となったクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード) photo:Cor.Vos(41歳で勝者となった秘訣について)とても簡単だ。自転車でレースしたり、隊列を組むのが好きだからだ。自分の年齢については毎日意識している。これが自転車に乗るのが最後の機会になるかもしれないと考えている。落車しただけで「もう二度と乗れない」ことだってありうる。だから、いつだってすぐに集中してモチベーションを高められる。

多くの選手たちが引退していくなかで、レースで勝つのが難しくなっていくことや、勝者になることの奇妙さについても理解はしている。名前を明かすつもりはないが、今日は集団内で、ある選手に自転車レースに飽きてしまったと言われた。だけど、ぼくは年齢を重ねるごとに、この競技への愛情が増し、もっと続けたいと思うようになっている。

(最後の1kmの戦略について)山岳の麓からアタックがずっと続いていた。それで数名の選手で差を広げることができたときに、前に飛び出して全力でゴールまで走ることにしただけだ。41歳の自転車選手によるグランツールのリーダージャージ獲得回数や、ブエルタのステージ優勝回数はどのくらいだろう?

(今大会での目的について)このブエルタの総合成績で可能な限り上位を狙いたい。自分にとって最も難易度が高いのはタイムトライアルだ。うまく行くこともある。たとえば、2010年のバスク一周レースではタイムトライアルのおかげで総合優勝できた。でも、山岳とタイムトライアルの両方をこなす選手たちが相手だと、とても勝てるとは言いがたい。自分は山岳はうまくこなせるが、タイムトライアルについては常にうまく走れるとは限らない。

(来シーズンの契約状況について)レディオシャックは素晴らしいスポンサーだった。チームにとっても、ぼく個人にとっても。でも、契約は今シーズンで終了する。ぼくはまだ走り続けたい。ぼくとの契約は、誰に対しても開かれた状態だ。


3賞を維持したニコラス・ロッシュ(アイルランド、サクソ・ティンコフ)3賞を維持したニコラス・ロッシュ(アイルランド、サクソ・ティンコフ) photo:Cor.Vosポイント賞・山岳賞・複合賞・総合3位のニコラス・ロッシュ(アイルランド、サクソ・ティンコフ)

さて明日のブエルタでは、常軌を逸した(3級山岳の)ミラドール・デ・エサロがぼくたちを待ち構えている。標高300mで最大斜度30%だ! 残り40kmがおもしろいことになりそうだ。


総合2位のヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)

[レース前のコメント]昨日は偶然にマイヨロホを手に入れてしまった。ぼくはニコラス・ロッシュ(アイルランド、サクソ・ティンコフ)が獲得したと思っていた。もちろんチームとしてもちゃんと仕事をするつもりだ。つまり、集団のペースをいつも通りに維持するつもりだ。まだまだ残り距離は長い。マイヨロホが転がり込んだが、自分で狙って獲得したわけじゃない。これは(第1ステージの)チーム・タイムトライアルで、チーム全員の仕事が素晴らしかったおかげだと思っている。

[レース後のコメント]今日のようなゴールで、スプリントできなかっただけだ。こういったタイプのゴールは、ぼく向けではない。今日のステージは、自分としてはとてもスムーズに進んだ。クリス・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)はスプリントに最適な瞬間を予想していたようだ。リーダージャージを失ったことには失望していない。あまり期待していなかったからだ。


ステージ2位・総合6位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

ステージ2位に入ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)ステージ2位に入ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:Cor.Vos今日のゴールは自分に最適だったし、スプリントする脚も残っていたので、このステージは勝てると思っていた。だけど、ボーナスタイムも獲得できたので、がっかりはしていない。ステージ2位は上出来な成績だ。最初のうちは、今日のステージ優勝を狙うつもりはなかった。

でも、レースが進むうちに、前のほうで走る羽目になってしまった。同じようにプリト[ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)]も前のほうに上がっていた。ブエルタでは、ゆっくりと走ってはいられない。ボーナスタイムを獲得することも重要だ。


ステージ3位・総合18位のホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)

ステージ3位のホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)ステージ3位のホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) photo:www.katushateam.com[レース前のコメント]今日の最後の登りについては知らないが、ハードだと聞いている。昨日のステージと同じようなシナリオになりそうだ。総合系の選手たちは今日もお互いに様子見するだろうから、ぼくたちにはあまり大きな変動はないはずだ。他の選手たちにとっては、上位に食い込むのは難しいかもしれない。

[レース後のコメント]クリス・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)を捕まられると思っていた。正直に言って、彼の走りは素晴らしかった。ステージ2位を狙って全力で走ったが、バルベルデ(スペイン、モビスター)のほうが速かった。ツール・ド・フランスの後、1ヵ月間レースしてないことを考えれば、いまの状態は上々のできだ。


ステージ7位・総合23位のミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ)

レースの序盤の区間は、丘も山岳もなかった。だけど、風のせいで集団内でのトラブルや落車が発生してしまい、難易度が高くなっていた。チームメイトのルーカ・ドディ(イタリア)は、しっかり働いてメインの逃げ集団に乗った。それで、ディエゴ・ウリッシ(イタリア)とぼくが集団のほうをカバーするだけでよかった。

最後の登りでは、前のほうに位置取りすることもできたのだけど、優勝を狙って争うつもりはなかった。ともかく、今日はしっかり走れた。調子が上がっていることが実感できた。


他の選手の落車のせいで遅れてしまったミケル・ニエベ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)

あの落車[訳注:残り37km、アロウサ島に向かう橋への入り口での落車]のおかげで、1分ほどタイムを失った。それで集団に合流するだけで、とても疲れてしまった。向かい風の中で集団を追いかけるのは、簡単なことじゃなかった。ツール・ド・フランス以降はベストな状態じゃないのだけど、ゴールまでに時間のロスを抑えることができて安心している。


※ソースはレース公式リリース、チーム公式ウェブサイト、選手個人のウェブサイトおよびTwitter、Facebookなど。

translation & text: Seiya.YAMASAKI

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