かねてから移籍が噂されたアンディと、一時はチームと再契約をしないと報じられていたフランク。ルクセンブルクを代表するシュレク兄弟が、2014年に新体制で発進するトレックのUCIプロチーム(現レディオシャック・レオパード)と契約合意に至った。

2014年も引き続きチームをリードするファビアン・カンチェラーラ(スイス)、アンディ・シュレク(ルクセンブルク)、フランク・シュレク(ルクセンブルク)2014年も引き続きチームをリードするファビアン・カンチェラーラ(スイス)、アンディ・シュレク(ルクセンブルク)、フランク・シュレク(ルクセンブルク) photo:www.radioshacknissantrek.com2014年、レディオシャック・レオパードからライセンスを引き継ぐ形で、トレック社がメインスポンサーにつくUCIプロチーム(名称未定)が発足する。2014年以降の引き続きGMを務めるルーカ・グエルチレーナ氏は「ほとんどのメンバーは残留する方向」とコメントしており、すでに同チームはファビアン・カンチェラーラ(スイス)との契約を発表済みだ。

ツール・ド・フランス期間中の7月5日には出場停止処分明けのフランク・シュレクと再契約しないと報じられたが、7月24日に状況は一転。移籍を臭わす発言を繰り返していた弟のアンディとともに、兄弟揃ってチームに残留することが発表された。2014年もシュレク兄弟とカンチェラーラがチームを率いることになる。

トレック社のプレスリリースの中で兄フランクは「アンディも全く同じ意見ですが、トレックは本当に信頼できる心強いパートナーであると感じています。自分が大変だった時期も、いろんな形で私を支えてくれました。新たなプロジェクトであるこのチームと契約できたことで、改めてトレックとの信頼関係が確認でき、来季は素晴らしい結果を残す自信があります」とコメントしている。

以下はトレック副社長のジョー・ヴァデバンカーのコメント。「レース経験が豊富で、非常にプロフェッショナルな二人と契約できることは本当に素晴らしいことだと感じています。これまでも数年に渡り、彼らとは強力なパートナーとして様々なプロジェクトに取り組んできましたが、来シーズンもこれまで以上に同じゴールに向かって一緒に進めることを楽しみにしています」

なお、兄フランクの出場処分は7月14日に明けており、現状レースへの復帰が可能。しかし今回発表されたのは2014年シーズンの契約であり、今シーズン後半のレース活動については未定とされている。

text:Kei Tsuji

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