ツール・ド・フランス2009に出場を果たした新城幸也を育てた名門チーム、エキップアサダが資金難で存続の危機に立たされている。これを受けて、先日お伝えしたチームによるパーソナルスポンサー募集に加え、支援団体であるエキップアサダ後援会がさらに小口の募金プロジェクトを開始した。

クラシック・ロワール・アトランティック2009で敢闘賞を獲得した時の清水都貴クラシック・ロワール・アトランティック2009で敢闘賞を獲得した時の清水都貴 photo: cyclisme-japon2009年のチーム名はEQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン。監督の浅田顕はブリヂストン・アンカー時代の別府史之の恩師でもあり、2009年ツール出場の日本人2選手を育てあげた、日本ロードレース界のパイオニア的存在。

チームには昨年度UCI2.1クラスのパリ〜コレーズで総合優勝した清水都貴が今季も在籍、さらに7月1日より北京オリンピック代表の宮澤崇史が復帰。国内屈指の有力選手を抱え、将来的に日本チームとして初のツール・ド・フランス出場を視野に入れて活動している。

現在、チームの財政はひっ迫しており、一刻も早い活動資金の投入が必要な状況だと言う。以下はエキップアサダ後援会HPの募金プロジェクトのページより抜粋。


エキップアサダ後援会からさらに小口のご支援、チームへのご寄付のお願いです。

エキップアサダは日本初の、そして唯一のプロロードレースチームとして活動しておりますが、現在は資金不足により、その運営は非常に深刻な状況となっております。プロコンチネンタルチーム昇格のための必要資金にも程遠い状況です。

チームのパーソナルスポンサー募集は、チームとしても苦渋の決断であったと思います。チームはレースに対して常に「一期一会」、その時々の力を全て、余すことなくぶつけて闘って参りました。記録に残る結果、記録に残らないけれど記憶に残る結果、時に努力の末の玉砕。チームの頑張りを、ここで無駄に終わらせてはならないと思います。

今の状況は本当に危惧されるべきものです。
いまこそファンがみんなでチームのために協力し、全力で支える局面です。

上記URLにある「EQAパーソナルスポンサー」は一口10万円からの募集となりますが、後援会では、さらに小口で皆様のご支援をお願いしたいと考えました。

「何とか少しでも協力したいが自身の生活もある。」「さすがに10万円は厳しい。」という方も多いと思います。後援会がそういった皆様からのご支援の窓口となり、金額の多少にかかわらず、ご厚意をつなぎ合わせてチームへの「中継ぎ役」となります。

金額はいくらでも結構です。

現在の不況下、甚だ安直な行動であることは重々承知の上でのお願いでございます。

皆様、どうかチームを、選手を、スタッフを助けて下さい。
この愛すべきチームを存続させてください。


募金の詳細・振込先など詳しくはエキップアサダ後援会HPを参照してほしい。

日本ロードレース界を牽引してきた有力チームの1つだけに、万が一消滅となればその衝撃は大きい。海外トッププロチームやツール・ド・フランスなどに今後も引き続き日本人選手を送り込むには、選手育成の基盤となる国内チームの発展なくしてはあり得ない。

個人の経済状況に応じた募金が出来るこの制度に、エキップアサダのファンのみならず、多くのロードレースファンの応募があることを当編集部でも祈っている。

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