ツアー・オブ・カリフォルニアは最大の山場、クイーンステージと言えるディアブロ山山頂ゴールへ。最後の山場を制したのはレオポルド・ケーニッヒ(チェコ、ネットアップ・エンデューラ)。ヴァンガーデレンは総合首位を守った。

乾いた平原を行くメイン集団乾いた平原を行くメイン集団 (c)CorVos今大会中最高の難易度を誇るクイーンステージはリヴァーモア〜ディアブロ山までの147.1km。明日は集団ゴールスプリントの可能性が高い平坦ステージのため、総合順位を逆転できる最後のチャンスのステージ。しかも難易度の高いディアブロ山とゴールする山頂ゴールステージのため、大きな勝負のかかる一日となる。

逃げグループに入ったアンディ・シュレク(ルクセンブルグ、レディオシャック・レオパード)逃げグループに入ったアンディ・シュレク(ルクセンブルグ、レディオシャック・レオパード) (c)CorVosレースは快晴のもと、序盤からのリエーベ・ヴェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)のアタックを皮切りに、7人の逃げができるが、ヴェストラ以外の選手が一度吸収された後、次の選手たちが合流することに成功した。
カーター・ジョーンズ(ビッセル)、アンディ・シュレクとローラン・ディディエ(ともにルクセンブルグ、レディオシャック・レオパード)、ダヴィ・デラクルス(ネットアップ・エンデューラ)、カルロス・ベローナ(スペイン、オメガファーマ・クイックステップ)、クリスティアン・コレン(スロベニア、キャノンデール)、クリス・バトラー(チャンピオンシステム)、ネイザン・ブラウン(ボントレガー)、ネイト・イングリッシュ(5アワーエナジー)。

Lance WHO???Lance WHO??? (c)CorVosとくに逃げに入ったアンディ・シュレクに注目が集まる。ツール・ド・フランスまで41日となった今、アンディの仕上がりはいかに?
逃げを形成した先頭グループはディアブロ山への登りが始まるまで逃げ続けた。3分30秒差で登り始める。
メイン集団はリーダージャージを着るヴァンガーデレン擁するBMCがコントロール。意欲的なのは第2ステージの覇者アセヴェド擁するジェーミス・ハーゲンだ。

ディアブロ山を登るリエーベ・ヴェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)とダヴィ・デラクルス(ネットアップ・エンデューラ)ディアブロ山を登るリエーベ・ヴェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)とダヴィ・デラクルス(ネットアップ・エンデューラ) (c)CorVos残り9kmで1分15秒差。先頭集団から次々と脱落する選手が出る。アンディ・シュレクは数人のグループとともにラスト6.5kmで集団に吸収。そのまま後方に遅れてしまう。しかしツールに向け調子を上げる兆候は見せた。

粘るのはヴェストラとデラクルスのふたり。
ラスト6kmでイェンス・フォイクト(ドイツ、レディオシャック・レオパード)が前の2人を追ってアタック。続いて総合7位につけるフランンシスコ・マンセボ(5アワーエナジー)がラスト5kmでフォイクトをパス。マンセボはそのままヴェストラとデラクルスのふたりに追いつく。

ディアブロ山頂ゴールに飛び込むレオポルド・ケーニッヒ(チェコ、ネットアップ・エンデューラ)ディアブロ山頂ゴールに飛び込むレオポルド・ケーニッヒ(チェコ、ネットアップ・エンデューラ) (c)CorVosしかし後方ではBMCが集団のペースを上げ、タイム差が開かないように全開で仕事を始める。マンセボは2人に合流。強力なテンポで引き始める。
残り3kmでアレクシス・アセヴェド(コロンビア、ジェーミス・ハーゲン)が集団からアタック。一気にマンセボらに追いつく。

残り2.4kmでレオポルド・ケーニッヒ(チェコ、ネットアップ・エンデューラ)が前を追ってアタック。ケーニッヒは足を使い果たしたマンセボをパスし、アセヴェドに合流すると意欲的に前を引く。
ランデブーを続けるアセヴェドとケーニッヒ。アセヴェドは総合順位のためタイム差を開きたいため、前を多く引く。

12秒遅れにとどめたティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム)12秒遅れにとどめたティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) (c)CorVosゴール前300mで急坂が現れると一気にスパートしたのはケーニッヒ。重めのギアを踏みしめ、激しくダンシングしてゴールまでの急坂を駆け上がると、アセヴェドはじりじりと離された。
ケーニッヒはそのままゴールまで逃げ切り、独走でゴール。大きく拳を突き上げ、勝利をアピール。7秒遅れでアセヴェド、そして追い上げたヴァンガーデレンが12秒遅れにとどめてゴール。リーダージャージを守った。

喜びと酸欠で地面に臥すディアブロ山頂ゴールに飛び込むレオポルド・ケーニッヒ(チェコ、ネットアップ・エンデューラ)喜びと酸欠で地面に臥すディアブロ山頂ゴールに飛び込むレオポルド・ケーニッヒ(チェコ、ネットアップ・エンデューラ) (c)CorVos前ステージまで総合3位につけていたキャメロン・メイヤー(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)が大きく遅れたことでアセヴェドが総合3位までジャンプアップに成功した。

プロコンチネンタルチームのネットアップに大きな勝利をプレゼントしたケーニッヒが喜びを語る。
「レースの間じゅう調子が良かった。今日はいい脚だった。山頂ゴールは好きなんだ。そして僕は勝てた。キャリア最大の勝利だね。でも将来はもっと勝ちたいんだ」。
ケーニッヒはツアー・オブ・ユタ2012で総合3位、そして今季はコッピ・バルタリで総合6位に入っている。

ヴァンガーデレンは最終日のスプリントステージを前に総合2位のマイケル・ロジャーズ(オーストラリア、サクソ・ティンコフ)に1分47秒差という大きな余裕を持って難関山岳ステージを終え、総合優勝をほぼ手中に収めたといっていい。

ヴァンガーデレンは言う。「信じられないぐらいのチームの努力だった。チームの皆が強いことは知っていた。意欲を持ってスタートした。でもその働きは期待を大きく上回るものだった。厳しい一日だったけど、彼らは僕に楽をさせてくれたよ」。

喜びいっぱいのレオポルド・ケーニッヒ(チェコ、ネットアップ・エンデューラ)喜びいっぱいのレオポルド・ケーニッヒ(チェコ、ネットアップ・エンデューラ) (c)CorVosリーダージャージをほぼ手中に収めたティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム)リーダージャージをほぼ手中に収めたティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) (c)CorVos

ツアー・オブ・カリフォルニア2013第7ステージ結果
1位 レオポルド・ケーニッヒ(チェコ、ネットアップ・エンデューラ)3h54'17"
2位 アレクシス・アセヴェド(コロンビア、ジェーミス・ハーゲン)+07”
3位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム)+12”
4位 マイケル・ロジャーズ(オーストラリア、サクソ・ティンコフ) 
5位 マティアス・フランク(スイス、BMCレーシングチーム)+23”
6位 マシュー・ブッシュ(アメリカ、レディオシャック・レオパード)+29”
7位 ローソン・クラドック(アメリカ、ボントレガー)+32”
8位 フランンシスコ・マンセボ(5アワーエナジー)+38”
9位 ホセピメンタ・コスタメンデス(ポーランド、ネットアップ・エンデューラ)+44”
10位 マルク・デマール(オランダ領 アンティル、ユナイテッドヘルスケア)

個人総合成績
1位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) 26h38'53″
2位 マイケル・ロジャーズ(オーストラリア、サクソ・ティンコフ) +1′47″
3位 アレクシス・アセヴェド(コロンビア、ジェーミス・ハーゲン)+3′26″
4位 マティアス・フランク(スイス、BMCレーシングチーム)+3′32″
5位 キャメロン・メイヤー(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)+3′33″
6位 マシュー・ブッシュ(アメリカ、レディオシャック・レオパード)+3′50″
7位 フランンシスコ・マンセボ(5アワーエナジー)+4′52″
8位 ローソン・クラドック(アメリカ、ボントレガー)+5′24″
9位 フィリップ・ダイグナン(アイルランド、ユナイテッドヘルスケア)+5′33″
10位 チャド・ハーガ(アメリカ、オプタムp/b)+5′52″

ポイント賞
ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール・プロサイクリング)

山岳賞
カーター・ジョーンズ(アメリカ、ビッセルプロサイクリング)

新人賞
ローソン・クラドック(アメリカ、ボントレガー)

チーム総合成績
BMCレーシングチーム


text:Makoto.AYANO
photo:CorVos
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