5月19日(日)の堺から始まるツアー・オブ・ジャパン。今年はUCIアジアツアーの1クラスに位置づけられ、プロツアーチームのランプレ・メリダが参戦などレベルアップする。コースは昨年度大会と同じで、富士山とそれに続く伊豆ステージが焦点になる。

TOJ第1ステージ前の堺国際クリテリウムTOJ第1ステージ前の堺国際クリテリウム photo:Hideaki.TAKAGIUCIの1クラスとなったことでプロツアーチームのランプレ・メリダの参加が実現。いっぽうでクラブチームは参加できなくなったため、日本籍チームはコンチネンタル登録の8チームと日本ナショナルチームの合計9チームに。これに海外の7チームを加え全16チームが6ステージの戦いに挑む。
第2ステージスタート地点 うだつのある町並み、美濃市第2ステージスタート地点 うだつのある町並み、美濃市 photo:Hideaki.TAKAGI
第3ステージ南信州 焼肉ポイントを通る集団第3ステージ南信州 焼肉ポイントを通る集団 photo:Hideaki.TAKAGI
第5ステージ伊豆 伊豆ベロドローム前を通る選手たち第5ステージ伊豆 伊豆ベロドローム前を通る選手たち photo:Hideaki.TAKAGI 第4ステージ 富士山
5月24日(金)10時00分スタート 11.4km
日本の激坂として名高い「ふじあざみライン」を舞台にマスドスタート方式で行われる。コースレコードはセルヒオ・パルディージャ(現MTNキュベカ)が09年に個人TTとして記録した40分21秒。昨年のバリアーニは40分23秒。日本人最高は10年にJツアー富士山で森本誠(現Cプロジェクト)が出した42分11秒。総合上位陣の大勢を決するステージ。


第6ステージ東京 日比谷シティ前がスタート第6ステージ東京 日比谷シティ前がスタート photo:Hideaki.TAKAGI第5ステージ 伊豆
5月25日(土)9時30分スタート 146.4km
伊豆ステージはその距離と標高差で、個人総合優勝争いのハイライトとなるステージ。平坦の無い上りと下りだけのコースの積算標高差は4000mを超える。前日の富士山ステージでついた数十秒差は、このステージで挽回することが可能。そしてリーダーチームは集団コントロール力を問われる。昨年優勝のNIPPOはここでマウロ・リケーゼを失い、それが翌日のステージに響いた。


第6ステージ 東京
5月26日(日)11時00分スタート 112.7km
日比谷公園前をパレードスタートし、大井埠頭を14周する完全フラットなコース。総合逆転、ステージ優勝、ポイント賞、新人賞、団体総合などさまざまな思惑で各チームが戦う最後のステージ。例年積極的なアタックがかかるが、逃げが吸収されて集団ゴールスプリントという展開が最も多い。昨年は西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)が優勝し日本人選手として一矢を報いた。

なお、同日に実業団JBCF大井埠頭ロードレースがE1とE2クラスで行われる。


第16回ツアー・オブ・ジャパン概要
全6ステージ581.85km、UCI2.1クラス
5月19日(日)堺 第1ステージ:2.65km個人タイムトライアル 13時40分第1走者スタート
5月21日(火)美濃 第2ステージ:160.7km 9時15分スタート
5月22日(水)南信州 第3ステージ:148.0km 8時45分スタート
5月24日(金)富士山 第4ステージ:11.4km 10時00分スタート
5月25日(土)伊豆 第5ステージ:146.4km 9時30分スタート
5月26日(日)東京 第6ステージ:112.7km 11時00分スタート

リーダージャージ:個人総合時間賞、ポイント賞、山岳賞、新人賞(25歳以下、本大会から採用)


photo&text:Hideaki TAKAGI