毎年果敢に逃げに選手を送り込み、レースを盛り上げるフランセーズデジュー。チームとして14回目の出場となる今年は、サンディ・カザール(フランス)やアントニー・ジェラン(フランス)らを中心にチームを組む。若手クライマーとして期待されるレミ・ディグレゴリオ(フランス)は欠場する。

サンディ・カザール(フランス、フランセーズデジュー)サンディ・カザール(フランス、フランセーズデジュー) photo:Makoto Ayanoフランスの宝くじ公社がスポンサーにつくフランセーズデジューを率いるのは、かつてパリ〜ルーベ2勝とツールのステージ優勝経験があるマルク・マディオ監督。プロツアーチーム中、最も平均年齢が低い最年少チームで、今年はエースのフィリップ・ジルベール(ベルギー)ら4名がチームを離れた。

爽やかな四ツ葉のブルークローバージャージを着るチームのエースを担うのは、2002年のパリ〜ニースで総合2位に入ってブレイクしたサンディ・カザール(フランス)だ。オールラウンダーのカザールは、これまで全てのグランツールを経験。2006年のジロ・デ・イタリアでは総合6位に入っている。

ツールにはこれまで計7回出場してすべて完走。2004年に総合16位に入ると、2007年には念願のステージ優勝。そして昨年総合13位でフィニッシュしている。チームを率いる大将として、今年こそ総合トップ10入りを目指す。

カザールを山岳でアシストするのはユッシ・ヴェッカネン(フィンランド)やクリストフ・ルメヴェル(フランス)ら。残念ながら地元期待の軽量クライマー、レミ・ディグレゴリオ(フランス)は欠場する。

昨年ツールで大逃げを決め、シルヴァン・シャヴァネル(フランス)との一騎打ちで敗れたジェレミー・ロワ(フランス)も出場。ロワはその悔しさを晴らすかのように、パリ〜ニースで見事な逃げ切りでプロ初勝利を飾っている。集団スプリントでは、2005年の世界選手権ロードレースで銅メダルを獲得したアントニー・ジェラン(フランス)やシーズン序盤から好成績を残すヤウヘニ・フタロヴィッチ(ベラルーシ)らが戦線に加わるだろう。

今シーズンのリエージュ〜バストーニュ〜リエージュで8位に入った元フランスTTチャンピオンのブノワ・ヴォグルナール(フランス)と、22歳のジェローム・コッペル(フランス)には個人タイムトライアルでの健闘に期待。コッペルは世界選手権ロードレースTTのU23カテゴリーで2006年から2年連続で銅メダルを獲得している選手だ。

フランセーズデジューメンバー
101 サンディ・カザール(フランス)
102 ジェローム・コッペル(フランス)
103 アントニー・ジェラン(フランス)
104 ヤウヘニ・フタロヴィッチ(ベラルーシ)
105 セバスティアン・ジョリー(フランス)
106 クリストフ・ルメヴェル(フランス)
107 ジェレミー・ロワ(フランス)
108 ブノワ・ヴォグルナール(フランス)
109 ユッシ・ヴェッカネン(フィンランド)

チーム紹介の一覧はこちら

最新ニュース(全ジャンル)