イタリアを代表するランプレは、世界チャンピオンのアレッサンドロ・バッラン(イタリア)と、2008年ジロ・デ・イタリア総合3位のマルツィオ・ブルセギン(イタリア)をエースに擁立。ダミアーノ・クネゴ(イタリア)を欠くチームは、積極的にステージ優勝を狙ってくるだろう。

アレッサンドロ・バッラン(イタリア、ランプレ)アレッサンドロ・バッラン(イタリア、ランプレ) photo:Makoto Ayano鉄鋼メーカーのランプレ社がスポンサーにつく同チームは、サエコとランプレの合併により2005年に誕生。メンバーの80%(25名中20名)がイタリア人選手というプロツアーチームの中で最もイタリア色が強いチームだ。

2004年に22歳の若さでジロ・デ・イタリアを制し、2006年ツールで総合12位&新人賞を獲得した「ピッコロプリンチペ(小さな王子)」ことダミアーノ・クネゴ(イタリア)は欠場。代わってエースを担う予定だった新加入のピエトロ・カウッキオーリ(イタリア)は、バイオロジカル・パスポートに基づいたドーピング違反が発覚し、チームから出場停止処分を受けている。

チームのエースは、世界チャンピオンのアレッサンドロ・バッラン(イタリア)だ。アルカンシェルを着て得意のクラシックレースに挑む予定だったバッランは、ウイルス性の疾患にかかってシーズン序盤を棒に振っている。母国イタリアのジロも欠場したが、ツールには何とか間に合った。アルカンシェルの威厳にかけて、ツールで初のステージ優勝を狙う。

昨年グランツール全てを完走した人気者マルツィオ・ブルセギン(イタリア)は、ステージ優勝と同時に総合上位を狙ってくるだろう。ツールでの自己最高順位は2006年の総合20位。昨年ツールではイタリア人2番目の総合27位だった。

エーススプリンターは、ブエルタ・ア・エスパーニャでステージ通算2勝を飾っているアンジェロ・フルラン(イタリア)。今シーズンは前哨戦ドーフィネ・リベレの第2ステージで、トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)らを打ち破っている。

今回のメンバーの中でツールのステージ優勝経験者はゼロ。ジロでも思うような結果を残せなかったチームは、積極的に逃げに選手を送り込み、全力投球でステージ優勝を狙ってくるだろう。

ランプレメンバー
131 アレッサンドロ・バッラン(イタリア)
132 マルコ・バンディエラ(イタリア)
133 マルツィオ・ブルセギン(イタリア)
134 アンジェロ・フルラン(イタリア)
135 ダヴィド・ロースリ(スイス)
136 ダニエーレ・リーギ(イタリア)
137 マウロ・サンタンブロジオ(イタリア)
138 マルチン・サパ(ポーランド)
139 サイモン・スピラック(スロベニア)

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