ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ(UCIワールドツアー)第5ステージの行方は、大会3度目のゴールスプリント勝負に委ねられた。体重のあるビッグスプリンターではなく、比較的軽量なスプリンターによるバトル。30歳のフランソワ・パリジャン(カナダ、アルゴス・シマノ)が欧州勢を蹴散らした。
山間のリアルプの街をスタートする選手たち photo:www.voltacatalunya.catボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ第5ステージは、カタルーニャ地方北部の山岳地帯を離れ、南方の平野を目指す156km。ちょうどコース真ん中の78km地点には標高915mの2級山岳アゲル峠が設定されているものの、後半はフラットな幹線道路が続く。
カタルーニャ地方を南下するプロトン photo:www.voltacatalunya.catこのスプリンターにチャンスがある中級山岳ステージで、オリヴィエ・カイセン(ベルギー、ロット・ベリソル)とトリスタン・ヴァランタン(フランス、コフィディス)が逃げた。
ゴールスプリントを制したフランソワ・パリジャン(カナダ、アルゴス・シマノ) photo:www.voltacatalunya.catレース前半はリーダージャージ擁するガーミン・シャープが集団をコントロール。後半に入るとジャンニ・メールスマン(ベルギー)のスプリント3勝目を狙うオメガファーマ・クイックステップが集団先頭に立つ。結局カイセンとヴァランタンはラスト15km地点で吸収されてしまう。
完全にメイン集団の主導権を握るチームは現れず、スピードが上がりきらない集団からはアンドレイ・カシェチキン(カザフスタン、アスタナ)やマークス・ブルグハート(ドイツ、BMCレーシングチーム)が相次いでアタック。しかしアルゴス・シマノ率いる集団がこれを封じる。
アルゴス・シマノとキャノンデールプロサイクリングが競り合いながらラスト1kmアーチを通過し、ラスト300mの最終コーナー(直角)を立ち上がる。トレインを組むアルゴス・シマノの後ろからステファヌ・プーリース(フランス、コフィディス)がタイミング良くスプリントに持ち込んだ。
プーリースにはパリジャンとサミュエル・ドゥムラン(フランス、アージェードゥーゼル)、そしてダニエーレ・ラット(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)が反応する。最終コーナーからの加速力が求められるスプリントで、パリジャンがプーリースを差しきった。
UCIワールドツアーレースでゴールスプリントを制し、キャリア最大の勝利を手にした小柄なオールラウンダーのパリジャン。「自分が勝ったなんて信じられない。昨晩コースを下見をした結果、集団の先頭3人の中で最終コーナーを抜ける必要があると判断した。ラスト3kmのチームワークは完璧だった」と語る。
「パリっ子」を意味する名字を持つパリジャンは、カナダのフランス語圏ケベック出身の30歳。過去にはスリップストリームの育成チームに所属し、昨年スパイダーテックC10のメンバーとしてジャパンカップに来日。日曜日の本戦で15位という成績を残している。
今年アルゴス・シマノに加入したパリジャンは「このチームに移籍してから、トレーニング方法を大々的に変えたんだ。チームのおかげで自分の能力が大きく向上したと思っている。明日と明後日のステージも狙っていくよ」と自信溢れるコメントを残している。
リーダージャージはダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)がキープ。マーティンは第2スプリントポイントを集団先頭で通過(3位通過)してボーナスタイム1秒を獲得した。また、集団が間隔を空けてゴールしたため、総合2位以下とのタイム差が数秒広がっている。
チーム新加入のフランソワ・パリジャン(カナダ、アルゴス・シマノ)が勝利 photo:www.voltacatalunya.cat
総合リードを広げることに成功したダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ) photo:www.voltacatalunya.cat
選手コメントはアルゴス・シマノ公式サイトより。
ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ2013第5ステージ結果
1位 フランソワ・パリジャン(カナダ、アルゴス・シマノ) 3h32'02"
2位 サミュエル・ドゥムラン(フランス、アージェードゥーゼル)
3位 ステファヌ・プーリース(フランス、コフィディス)
4位 ダニエーレ・ラット(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)
5位 ダニーロ・ウィス(スイス、BMCレーシングチーム)
6位 アンドリュー・フェン(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)
7位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
8位 マウリス・ラメルティンク(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)
9位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)
10位 トマ・ダムソー(フランス、アルゴス・シマノ)
個人総合成績
1位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ) 22h20'39"
2位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +14"
3位 ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター) +42"
4位 ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、スカイプロサイクリング) +46"
5位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) +47"
6位 ロバート・ヘーシンク(オランダ、ブランコプロサイクリング) +59"
7位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ) +1'10"
8位 ピーター・ステティーナ(アメリカ、ガーミン・シャープ) +1'17"
9位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ) +1'23"
10位 ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル) +1'25"
山岳賞
クリスティアーノ・サレルノ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)
スプリント賞
クリスティアン・メイヤー(カナダ、オリカ・グリーンエッジ)
チーム総合成績
ガーミン・シャープ
text:Kei Tsuji
photo:www.voltacatalunya.cat



完全にメイン集団の主導権を握るチームは現れず、スピードが上がりきらない集団からはアンドレイ・カシェチキン(カザフスタン、アスタナ)やマークス・ブルグハート(ドイツ、BMCレーシングチーム)が相次いでアタック。しかしアルゴス・シマノ率いる集団がこれを封じる。
アルゴス・シマノとキャノンデールプロサイクリングが競り合いながらラスト1kmアーチを通過し、ラスト300mの最終コーナー(直角)を立ち上がる。トレインを組むアルゴス・シマノの後ろからステファヌ・プーリース(フランス、コフィディス)がタイミング良くスプリントに持ち込んだ。
プーリースにはパリジャンとサミュエル・ドゥムラン(フランス、アージェードゥーゼル)、そしてダニエーレ・ラット(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)が反応する。最終コーナーからの加速力が求められるスプリントで、パリジャンがプーリースを差しきった。
UCIワールドツアーレースでゴールスプリントを制し、キャリア最大の勝利を手にした小柄なオールラウンダーのパリジャン。「自分が勝ったなんて信じられない。昨晩コースを下見をした結果、集団の先頭3人の中で最終コーナーを抜ける必要があると判断した。ラスト3kmのチームワークは完璧だった」と語る。
「パリっ子」を意味する名字を持つパリジャンは、カナダのフランス語圏ケベック出身の30歳。過去にはスリップストリームの育成チームに所属し、昨年スパイダーテックC10のメンバーとしてジャパンカップに来日。日曜日の本戦で15位という成績を残している。
今年アルゴス・シマノに加入したパリジャンは「このチームに移籍してから、トレーニング方法を大々的に変えたんだ。チームのおかげで自分の能力が大きく向上したと思っている。明日と明後日のステージも狙っていくよ」と自信溢れるコメントを残している。
リーダージャージはダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)がキープ。マーティンは第2スプリントポイントを集団先頭で通過(3位通過)してボーナスタイム1秒を獲得した。また、集団が間隔を空けてゴールしたため、総合2位以下とのタイム差が数秒広がっている。


選手コメントはアルゴス・シマノ公式サイトより。
ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ2013第5ステージ結果
1位 フランソワ・パリジャン(カナダ、アルゴス・シマノ) 3h32'02"
2位 サミュエル・ドゥムラン(フランス、アージェードゥーゼル)
3位 ステファヌ・プーリース(フランス、コフィディス)
4位 ダニエーレ・ラット(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)
5位 ダニーロ・ウィス(スイス、BMCレーシングチーム)
6位 アンドリュー・フェン(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)
7位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
8位 マウリス・ラメルティンク(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)
9位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)
10位 トマ・ダムソー(フランス、アルゴス・シマノ)
個人総合成績
1位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ) 22h20'39"
2位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +14"
3位 ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター) +42"
4位 ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、スカイプロサイクリング) +46"
5位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) +47"
6位 ロバート・ヘーシンク(オランダ、ブランコプロサイクリング) +59"
7位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ) +1'10"
8位 ピーター・ステティーナ(アメリカ、ガーミン・シャープ) +1'17"
9位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ) +1'23"
10位 ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル) +1'25"
山岳賞
クリスティアーノ・サレルノ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)
スプリント賞
クリスティアン・メイヤー(カナダ、オリカ・グリーンエッジ)
チーム総合成績
ガーミン・シャープ
text:Kei Tsuji
photo:www.voltacatalunya.cat
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