第71回パリ~ニースが開幕。テクニカルコーナーの多い2.9kmの短距離プロローグでピュアクロノマンが順位を落とす中、ダミアン・ゴダン(フランス、ユーロップカー) が3分37秒のトップタイムで優勝を飾った。

スタート前のアンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック・レオパード)スタート前のアンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック・レオパード) photo:Cor.Vos「花の都」パリの中心地から10kmほど西方の地区、ウィユ(Houille)。この地で開催71回目を数える8日間のステージレース、パリ~ニース(UCIワールドツアー)が開幕した。初日は街の中心街を駆け抜けるショートプロローグだ。

ウィユの目抜き通りを繋ぐ2.9kmのコース中には、およそ11の直角・鋭角コーナーが散りばめられ、一番長い直線は700mほど。加速と減速を強いられるテクニカルコースはスプリンターや、瞬発力のある選手に有利と見られていた。

まず序盤に好タイムをマークしたのはスプリンターのボルト・ボジッチ(スロベニア、アスタナ) 。3分40秒でゴールし後続のゴールを待つ。長い間ホットシートを守ったボジッチだが、コンマ秒差でアンドレー・グリブコ(スロバキア、オメガファーマ・クイックステップ)がこれを上回る。

ステージ1位 ダミアン・ゴダン(フランス、ユーロップカー)ステージ1位 ダミアン・ゴダン(フランス、ユーロップカー) photo:Cor.Vosステージ2位 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)ステージ2位 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ) photo:Cor.Vosステージ3位 リエーヴェ・ウェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユDCM)ステージ3位 リエーヴェ・ウェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユDCM) photo:Cor.Vos


後半につれてジョフレ・スープ(フランス、FDJ) やウィルコ・ケルデマン(オランダ、ブランコプロサイクリング)らがタイムを更新していく中、フランス期待のシルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)が渾身の走りでトップタイムを記録。

しかしその直後、シャヴァネルのタイムはダミアン・ゴダン(フランス、ユーロップカー) によって1秒上書きされる。首位に躍り出たゴダンのタイムは3分37秒。

リエーヴェ・ウェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユDCM)や、スカイプロサイクリングのエースを務めるリッチー・ポルト(オーストラリア)もこのタイムを上回ることができず。ポルトのゴールを持って、ゴダンのステージ優勝が確定した。

ロバート・ヘーシンク(オランダ、ブランコプロサイクリング)は6秒遅れの19位ロバート・ヘーシンク(オランダ、ブランコプロサイクリング)は6秒遅れの19位 photo:Cor.Vosヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)は12秒遅れ83位ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)は12秒遅れ83位 photo:Cor.Vosイヴァン・バッソ(イタリア、キャノンデール・プロサイクリング)は14秒遅れの103位イヴァン・バッソ(イタリア、キャノンデール・プロサイクリング)は14秒遅れの103位 photo:Cor.Vos

プロ初勝利でマイヨ・ジョーヌを獲得したダミアン・ゴダン(フランス、ユーロップカー)プロ初勝利でマイヨ・ジョーヌを獲得したダミアン・ゴダン(フランス、ユーロップカー) photo:Cor.Vos「自分でも信じられない。プロになってから6年間、初勝利をずっと待っていたんだ。コースが自分向きだったから、どういう準備をすれば良いか分かっていた。ファビアン・カンチェラーラやラルス・ボームが出場を見送ったことで自分にチャンスがあると信じ、リスクを冒して攻めきった。」

新人賞を獲得したウィルコ・ケルデマン(オランダ、ブランコプロサイクリング)新人賞を獲得したウィルコ・ケルデマン(オランダ、ブランコプロサイクリング) photo:Cor.Vosそう語るゴダンは、ブイグテレコム時代にジャパンカップ出場経験もあるスピードマン。フランスのパーシュートチャンピオンに3度輝いた瞬発力を武器に、強豪を打ち破る金星を上げた。フランス人選手がパリ~ニースのプロローグで勝利したのは13年前のローラン・ブロシャール以来のこと。「ニースにたどり着く頃にはこのジャージを着ていないけれど、明日は守りきれると思う。」と翌日に向け気合を見せた。

総合勢ではリエーヴェ・ウェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユDCM)が3位に、ペーター・ベリトスが6位に入り好調さを見せた一方、ティージェイ・ヴァンガーデレンが59位、イヴァン・バッソ(イタリア、キャノンデール・プロサイクリング)が103位となった。

別府史之(オリカ・グリーンエッジ)はゴダンから15秒遅れのステージ123位に入っている。

翌第1ステージは、パリ郊外からヌムールまでの195km。細かなアップダウンがあるものの難易度は低く、ゴール地点での大集団スプリントに期待が掛かる。トラブルが無い限り、ゴダンのマイヨ・ジョーヌキープも難しくは無いだろう。

選手コメントはレース公式ニュースフィードより。


パリ〜ニース2013プロローグ 結果
1位 ダミアン・ゴダン(フランス、ユーロップカー) 3”37
2位 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)+01″
3位 リエーヴェ・ウェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユDCM)
4位 ウィルコ・ケルデマン(オランダ、ブランコプロサイクリング)
5位 ジョフレ・スープ(フランス、FDJ) +02″
6位 ペーター・ベリトス(スロバキア、オメガファーマ・クイックステップ)+03″
7位 トニー・ガロパン(フランス、レディオシャック・レオパード)
8位 ボルト・ボジッチ(スロベニア、アスタナ)
9位 セバスチィアン・チュルゴー(フランス、ユーロップカー)+04″
10位 アンドレー・グリブコ(ウクライナ、アスタナ)+05″
123位 別府史之(オリカ・グリーンエッジ)+15″

個人総合成績
1位 ダミアン・ゴダン(フランス、ユーロップカー) 3”37
2位 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)+01″
3位 リューウェ・ウェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユDCM)
4位 ウィルコ・ケルデマン(オランダ、ブランコプロサイクリング)
5位 ジョフレ・スープ(フランス、FDJ) +02″
6位 ペーター・ベリトス(スロバキア、オメガファーマ・クイックステップ)+03″
7位 トニー・ガロパン(フランス、レディオシャック・レオパード)
8位 ボルト・ボジッチ(スロベニア、アスタナ)
9位 セバスチィアン・チュルゴー(フランス、ユーロップカー)+04″
10位 アンドレー・グリブコ(ウクライナ、アスタナ)+05″
123位 別府史之(オリカ・グリーンエッジ)+15″

ポイント賞
ダミアン・ゴダン(フランス、ユーロップカー) 

新人賞
ウィルコ・ケルデマン(オランダ、ブランコプロサイクリング)

チーム総合成績
オメガファーマ・クイックステップ


text:So.Isobe
photo:Cor.Vos