DEFY 3

エントリーモデルでありながら「ビギナーがロードバイクに求める軽快感がよく出ている」と山本は評価。
戸津井は、アルミらしい踏み込みの軽さだけでなく「縦方向の振動吸収性の良さを感じた」と話す。

山本：DEFY上位機種のDNAを受け継いで、8万円台という価格が素晴らしい。太めのタイヤや補助ブレーキレバーが標準装備されていて、ビギナーを意識したアッセンブルであることが伺えます。

戸津井：「MTBでもクロスバイクでもなくロードバイクが欲しい」と思うビギナーが不安を感じてしまう点のひとつが、ドロップハンドルなんです。「ちゃんとブレーキをかけられるかな」と思ってしまう。でも、DEFY 3なら補助ブレーキレバーが最初からついているので安心です。また、タイヤの太さも重要で、一般的なロードバイクの23cというサイズは、ビギナーにとってはドロップハンドルと並んで心配な点です。このバイクは25cで安心感があり、クッション性も高く、パンクのリスクも少ないというメリットがあります。

山本：フレームは、初速から中速域まで軽快感があって、ビギナーがロードバイクに求めるであろう軽快感がわかりやすく表現されていますね。

戸津井：フィーリングが良いですよね。アルミならではの踏み込みの軽さを感じました。このフレームは、低速域における縦方向の振動吸収も優れているとも感じます。

山本：また、フロント3段・リア8段変速で、意外なほど幅広いギアが使えるのも魅力だと思いました。もちろん全部のギアを使いこなすのは難しいですが、ビギナーにとってはギアの選択肢が多くて良いのではないでしょうか。

戸津井：サドルは、昔に比べるとずっと柔らかいものが付いているという印象です。このバイクは上体が起きるディメンションなので、かえってお尻に負担がかかってしまいます。でもこのサドルなら、お尻が痛くなりにくい。

山本：アルミということで耐久性も期待できるので、長い間楽しみたい人にはいいですね。学生等、予算の限られている方、少ない予算でもガンガン乗りたい方にもおすすめできます。買ったままで乗られることが多いモデルかもしれませんが、コンポーネントやホイールを買い替えてグレードアップしていくのも面白い。ホイールを買い足すだけでも、もっと良くなるんじゃないでしょうか。このフレームなら、ホビーレースやヒルクライム、イベントライドなど幅広く十分楽しめますよ。

戸津井：それにALUXX-SLアルミといったら、かつてツール・ド・フランス等のレースでも使われていた素材。それがこの価格（87,150円。税込、ペダル付き）で手に入るというのは、大きな魅力ですね。