WINTER TRAINING

厳しい寒さの中のウインターライドは、外に出るのにも勇気が必要です。巷で評判のトレーニングマニュアルを開けばこうあります。「憧れのサイクリングスターになったと自分自身を思い込み、トレーニングに勤しむべし」と。練習は確実にライダーを完全さに近づけていきます。冬の間に「距離を乗り込むこと」はこの完全さにとってかなり重要なポイントです。ゴールや目標やトレーニングプランが無くても大丈夫です。冬のライドへ出るために役立ついくつかのTIPSを紹介しましょう。


TUNE UP

私たちにはそれぞれのライドする理由があり、それぞれのスタイルがあり、それぞれのレベルがあり、それぞれの達成があります。しかしあなたがカジュアルなウインターサイクリストで、走れるときにだけ走っている(あるいは自身でそう感じている)としても、ライドをすればするだけ楽しみが増すのは間違いありません。新しい季節を前に良いコンディションでいることは、目の前に伸びるルートをより長く、より楽しめるということを意味します。

トレーニングプランやライドゴールを設定するのに、あなたが必ずしもレーサーである必要はありません。サーキットを全力で1時間、息も絶え絶えに走るにしても、公園内のサイクリングロードでカフェストップを交えながら走るにしても、どのやり方であってもどのレベルであっても、トレーニングというものはライダーをライダーたらしめます。


LONG STEADY DISTANCE

上述のマニュアルを書いたガイ・アンドリュースはこう語っています。
「パフォーマンスを向上させる薬物は決して勧めないが、冬といえば何もかもがLSDだ。冬の『トレーニング』は基礎を作ること、土台を打ち立て、どっしりと腰を据えることにある。カヌーの上から大砲を撃つことなんてできっこないだろう? ロング・ステディ・ディスタンス(LSD)が冬の数ヶ月のすべて。春に始まるハードなライドへ備えての基礎体力をつけるのだ。

ちょっと逆説的だけれど、夏のロングライドはLSDに最適なものだ(それは近年のライダーが秋に速くなっている理由でもある)。サドルの上で積み上げたこうした練習は、一貫した努力と量に起因するものなので、よく「距離を乗り込め」と言われるのだ。ペースも古くからのやりかた通り、遅すぎてもいけないし、速すぎてもいけない。息切れがするようではいけないし、なんとか会話ができるくらいを維持すること。というとなんだか非科学的だけれど、実際に効力があるのだから仕方ない。そう、今ここではパワーメーターだとか、心拍数だとかを気にすることはないんだ。外に出て、自転車に乗ればいい。」


WINTRY TIPS

寒さを感じたら、着るものを増やしましょう。体を温めるためにライドの強度を上げてはいけません。いずれまた寒さを感じ、その結果として(しばしば)風邪をひいてしまうことがあるからです。回して乗ること。11月から1月の間は39Tを使って、小さいギアでのライドを覚えましょう。ビッグギアはスプリントのため、コンパクトギアは山に登る時のためのものだということをお忘れなく。

シクロクロスかマウンテンバイクに乗ってみましょう。夏にやっていたことと違うことをすれば感覚も身体も研ぎ澄まされるし、ハンドルさばきのいい練習になります。仲間とおしゃべりを楽しみましょう、カフェに行きましょう、地域のクラブを見つけてライドに参加しましょう。少なくとも週に2回は。

貫き通せない野心的なプランを持たないようにしましょう。楽しいライドをゆっくり、そして長くすればいい。できる時に、でいいのです。


全力全開でのトレーニングよりも、むしろライドに出ること自体を推奨するのがここで取り上げた伝統的なやり方です。しかし現代生活というものはアマチュアライダーがバイクに乗るまででも既に多くのハードルを用意してくれます。LSDライドを楽しむだけの時間を見つけるのだって簡単なことではありません。家族や仕事とのバランスもあり、多くのアマチュアは高強度のトレーニングを選ぶことでしょう。

それでもそうしたものを自分のライフスタイルに取り込めるのであれば、それは自身の帝国を築き上げるということでもあります。カギはここにあるのです。「スペアタイム」が無かったら、通勤やローラー台、果てはインターバルトレーニングでだって、もちろん運動機能向上には役に立ってくれるのですから。


PREPARATION

冬のライドにおける別の主要論点は、準備にあります。夏の間なら、ランチ後にちゃちゃっとビブショーツとジャージを着て走り出すのはビドンに水を入れるくらいに簡単なことでした。けれど夜が長く、朝は霜が降りる季節になると、ベッドを飛び出て何枚もの重ね着をするのには思い切りの良さが必要になります。ライドに出ると決めたなら、天気やバイク、ウェアが100%整っているかを前夜にチェックして慈しんでおきましょう。

そうそう、走ることができない理由と言い訳の違いも知っておきましょう。ちょっと考えてみてください。あなたが素晴らしい外の世界へと出ようとするのに立ちはだかる障壁とは、本当にあるものでしょうか? 雪の中だって、暗がりの中だってライドはできるものです。正しいウェアと装備と準備があれば。


GOOD COMPANY

あとは、できる限りライドしている時間を楽しいものにしましょう。色んなルートを走りましょう。シクロクロスなら道はもっと広がります。一人でのトレーニングの楽しみもあるでしょうが、時には仲間たちと避けられぬ悪天候と戦うべく一緒にライドするのもよい方法です。友達と一緒に走るというのは、いつものルートがより楽しくなるということだけでなく、自分自身もう少しプッシュする一助にもなってくれます。

アメリカのRapha Continentalのライダーにして、Rapha Travelのガイドを務めるベン・リーバーソンはこう語っています。
「良いツレが加わるというのは、冬のハードな道のりにおいては大きな助けになる。状況を苦にせず、笑顔でいるような奴らと一緒に走ると、気温のことなんて気にならなくなって、もっと遠くまで走れる気がしてくるんだ。」


PUSH YOURSELF

名著「Le Metier」(『プロトンの仕事』)において、元プロ選手のマイケル・バリーは、冬でも山に行かねばならず、来るレースシーズンに備えての下地づくりをするこの時期のことを見事に形容しています。
「オフシーズンの間に、僕たちは精神的にも身体的にもより強くなるんだ。雨だろうが雪だろうが、数時間をライドするために外へ出て行く。(中略)ほとんどの人々が家の中に閉じこもってしまうような天候。つまるところ、僕はそこで自分自身と自分の限界を学んだのだ。」

Pro Team Softshell JacketPro Team Softshell Jacket Winter GlovesWinter Gloves

Pro Team Winter HatPro Team Winter Hat Pro Team Winter Tights with PadPro Team Winter Tights with Pad


寒空が広がる厳しい寒さの中へ走り出すのに、袖を通した瞬間に自信を持てる高性能なウェアは心強い味方となります。一枚、また一枚とウェアを重ねていく瞬間は、外に待つ厳しい寒さへの覚悟とその先に待つ達成への気持ちが高ぶる時間でもあります。チームスカイの選手のリクエストに応え、雨・風・雪といった悪天候を想定した冬用ジャケットPro Team Softshell Jacketに、無駄を一切排したPro Team Winter Tights With Padを合わせればミニマルなウインタースタイルの完成。冷えやすい手先は、柔らかくハンドルのグリップ感のよいWinter Glovesでブロック。耳と頭部は、Pro Team Winter Hatをヘルメットの下に被ることでライドに集中できます。

Rapha Festive 500Rapha Festive 500

Festive 500 −クリスマスイブから大晦日までの8日間で500kmを走れますか?-

今年もRaphaがライダーに突きつける年末恒例のライドチャレンジ、『Festive500』 クリスマスイブから大晦日までの8日間で、500kmを走れるかどうかを問うビッグチャレンジ。「忙しい」「寒いから」といった言い訳を乗り越え、年の瀬をコンスタントに走れた者だけが達成できるのです。達成者には記念ワッペンが郵送されます。エントリーは下記リンク先のSTRAVAから。



さぁ、真冬のこの時期、走りに外へ出かけましょう。ここまで見てきたTIPSを参考に最高の年越しを、あなたの脚で迎えてみてはいかがですか?