ロンドン発のハイパフォーマンスウェア&アクセサリーブランドであるRapha(ラファ)が、大阪北区にポップアップ・ストア「Rapha Cycle Club Osaka」を春のクラシック開幕と共にオープンさせた。4月7日に開店したばかりのショップを訪れた。

大阪市北区にオープンしたRapha Cycle Club Osaka大阪市北区にオープンしたRapha Cycle Club Osaka

昨年東京都神宮前に期間限定でオープンし、盛況のままツール・ド・フランス最終日をもって閉店したRapha Cycle Club Tokyo。この度オープンしたRapha Cycle Club Osakaは、それに続く国内2店舗目となるRaphaのポップアップ・ストアだ。

Rapha Cycle Club Osakaが店を構えるのは、大阪市北区。関西の玄関口となるJR大阪駅、私鉄各線の梅田駅より歩いて5分程度、オフィスビルやショップ、カフェが軒を連ねる国道2号線に面する路面店で、シンプルな外観のビルの1Fと2Fに入っている。正面は全てガラス張りとなっていて、道路側からも店内がよく見えるので、気兼ねなく入りやすい雰囲気だ。

店内へ足を進めると、ガラス壁から光が差し込んで明るく、ゆったりとしたスペースには色とりどりなRaphaの最新コレクションが勢揃いしている。

店内にはRaphaのフルラインナップが揃う店内にはRaphaのフルラインナップが揃う Rapha製品を実際手に取れるまたとないチャンスRapha製品を実際手に取れるまたとないチャンス


ブランドカラーであるブラック/ピンクを基調とする目にも鮮やかなジャージや、各サイズを取り揃えるショーツ、人気のサイクリングキャップをはじめとするアクセサリーや、オシャレなタウン用ウェア...。別のコーナーへ目をやると、Raphaが手がける話題のグランツアーシューズやCD、書籍、写真集に至るまでRaphaがこだわり抜き、多岐にわたってラインナップする製品たちが展示・販売され、ウインドウショッピングをしているだけでも十分に楽しめてしまうほど。

開放感あふれる店内開放感あふれる店内 Raphaこだわりの小物たちも充実の品揃えRaphaこだわりの小物たちも充実の品揃え


Raphaというブランドは販売代理店を通さず、ブランドの信念を直接ユーザーに届けたいという信念を強く持っているそう。そのため限られた特約ショップを除き、ウェブ上のオンラインショッピングのみで販売を行っているだけに、ユーザーにとって実際に製品を手に取り、その材質や肌触りを確かめることができるのはとても貴重な機会と言えるだろう。

試着室も設けられているので、自分にフィットするサイズを探したり、あれこれ着比べができるのもショップ販売の楽しいところ。また、店の奥のバックヤードには自転車を駐輪できるラックが10台分準備されているので、大阪の中心地ながら、気兼ねなく自転車で訪れることができることも嬉しいところだ。

オリジナルブレンドのコーヒーは人気商品オリジナルブレンドのコーヒーは人気商品 バックヤードには駐輪スペースが設けられるバックヤードには駐輪スペースが設けられる


Raphaのアイテムが並ぶ1階をじっくり眺めた後は、階段を登って2階へ。そこへ現れるのは、たくさんの人数を収容可能なチェア&テーブルや、Raphaらしいブラック×ピンクに統一されたソファが並べられるラウンジスペースだ。


サイクリングを楽しむ総合空間としての「サイクル・クラブ」

単にウェアを販売するだけではないのがRapha Cycle Clubの奥深いところ。様々なイベントや催しによってサイクリングの歓びや価値を創造することを目的としているのだ。

ラウンジスペースでくつろぐこともラウンジスペースでくつろぐことも ジロ・デ・イタリアからインスパイアされた演出があちこちにジロ・デ・イタリアからインスパイアされた演出があちこちに


2FのラウンジではJ SPORTSの協力のもと、本場ヨーロッパの生中継が放映される。ショップオープン翌日は早速パリ~ルーベのライブビューイングが行われ、たくさんの来場者を迎え入れた。今後も春のアルデンヌクラシック全戦、ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランスなどの放送が予定されている。

写真展、レースレポートなど趣向を凝らした展示も行われる写真展、レースレポートなど趣向を凝らした展示も行われる ショップを訪れた当日はまだ準備中だったが、近々1Fにはコーヒーマシンが導入され、ラウンジはカフェをゆっくり楽しめるスペースになるという。

徒歩すぐ近くにあって、関西のサイクリストから絶大な支持を受けるスパニッシュバル「タベルナ・エスキーナ」から軽食のデリバリーをオーダーすることも可能だ。

ソフトドリンクの他に、Raphaオリジナルラベルのビールやワインなどのアルコールも用意されているので、アフターワークに仲間と連れ立って楽しくレース観戦、という本場ヨーロッパのスポーツバーのような楽しみ方も素敵な過ごし方。

無料のWifiも利用でき、「通常営業時は仕事などの打ち合わせスペースとしても使って頂ければ」とはRaphaコレクションをお洒落に着こなす店員さんの言葉。

Rapha Cycle Club Osaka店内は、Raphaのブランドイメージであるピンクとブラックにコーディネイト。そして、同じピンクをモチーフとするジロ・デ・イタリアからインスパイアされたデザインが散りばめられる。

オープニングイベント当日の様子オープニングイベント当日の様子 高級ベルギービールが飲み放題!!高級ベルギービールが飲み放題!!


開店当日のオープニングイベントにはRaphaのファンが店内を埋め尽くす程に駆けつけた。1人で訪れた方もいたけれど、そこは同じ趣味を持つ人同士、すぐに皆が打ち解けてしまう。前週に行われたロンド・ファン・フラーンデレンが上映される店内には、それにちなんでベルギーのシメイビールの飲み放題(通常は1杯1,500円とか!?)と、エスキーナからの軽食が並びとても楽しい雰囲気に包まれていた。

皆が楽しいひと時を過ごすことができた皆が楽しいひと時を過ごすことができた レース実況中!?片手にビールは離しません(笑)レース実況中!?片手にビールは離しません(笑)


翌日に行われたパリ~ルーベの生中継にも30名ほどが駆けつけた。ここでは「アランベール(石畳セクションの一つ)を先頭で抜けるのはどのチーム?」「ヴェロドロームを先頭で入ってくる人数は何人?」といったレースにちなんだクイズが行われ、見事当たった方はベルギービールをひと瓶お持ち帰り!みな落車やアタックがある度に声を合わせて大盛上がりし、レース談義に花を咲かせていた。

来る人を飽きさせないエンターテインメントに富んだイベントもCycle Clubならではだ。5月のジロ・デ・イタリア期間中は、シクロワイアードでもお馴染み辻啓、田中苑子両フォトグラファーによるフォト・オブ・ザ・デイやデイリーレースレポート、ジロ・デ・イタリアが巡る州に合わせたご当地ワインの販売など、コアなレースファンならずとも、訪れる人を飽きさせない趣向が凝らされる。


7月22日、ツール・ド・フランス最終日とともにクローズ予定

Rapha Cycle Club OsakaRapha Cycle Club Osaka 「北の地獄」パリ~ルーベと時を同じくしてオープンしたRapha Cycle Club Osakaは、期間限定のポップアップ・ストア。ツール・ド・フランス最終日となる7月22日(日曜日)に合わせてクローズする。ワンデイレースとステージレースの最高峰に合わせる心憎さはRaphaならではと言えるだろう。

変化に富んだCycle Clubの盛り上がりに注目だ。ショップの最新情報はRapha JapanのFacebook(登録してなくても閲覧できる)に随時アップデートされるので、こちらもチェックしたい。


Rapha Cycle Club Osaka
住 所:〒530-0002 大阪府大阪市北区曽根崎新地2-6-21 1F2F
電 話:050-1550-3106
営業時間:水曜日~月曜日:AM12:00-PM8:00(レース放映時はレース終了までオープン)
定休日:火曜日


text:So.Isobe
photo:Kei.Tsuji