ロングライドをこよなく愛する者たちのコミュニティーポータルサイト longridefan.com 。MTB大好きなメンバーtattsさんが今回挑んだのは、2月にタイで行われた「チェンライ国際MTBチャレンジレース」。前回に引き続きお届けするレース2日目は、過酷なコースと疲労でゴール目前にちょっとしたハプニングも。それでは、tattsさんのレポートでお届けしよう。

tatts / ロングライドファン
ロングライド好きのコミュニティサイト longridefan.com の中心メンバーの一人。
今でこそロングライドにハマっているものの、かつてはMTBのダウンヒルを愛し、ピーク時には年間20回ほど富士見や岩岳DHに行っていたという、スピード狂の元DH系オヤジ。
現在はロードバイクにも食指を伸ばし、広くロングライドを楽しんでいる。
愛車はロードがサーヴェロ RS、MTBがサンタクルズ Blurに乗る。
理論派かつ武闘派。ダウンヒルバイクの頃を含めると、キャリアはメンバーの中で随一。



効果抜群のタイ式マッサージ

到着した派手な寺院の前でみんなでそれぞれに記念撮影到着した派手な寺院の前でみんなでそれぞれに記念撮影 かなり過酷な前日の走りではあったが意外と疲れが残っていなかったのは、撮影の使命があるのでガリガリ走っていなかったのと、タイ式マッサージ(2時間ビッチリ揉んで頂いて何とチップ込みで約600円)のお陰だろう。
この日はホテル前を7時30分に出発。スタート地点まで7kmほど移動。

到着した派手な寺院(Wat Pra Tad Jom Sak)の前でみんなでそれぞれに記念撮影。階段といい、モニュメントといいとにかく金ピカ。トイレは写真の階段を上がりきったところだというので、お参りも小用も遠慮しておいた。

スタート( SS3/区間39.4km)して暫くはお約束の赤土の田舎道が続く。昨日とは違って、道幅も広くかなり走りやすい。途中出現する部落では必ず停車・下車しての撮影。住居を注意深くみていると、村々で建築様式が微妙に違うのがわかる。しかし、どこで遭遇してもカメラを構えると、うれしそうにしてくれる子供の笑顔には癒される。

午前中の27km付近からはまたもや押し、担ぎでしか前へ進むこともできない過激な登りが出現する。通過する部落の舗装路でさえ、ここまで急斜角かつ直線で道を作って農家のお年寄りはここを登ることができるのだろうか?!と考えてしまうほどの急角度なのだ。

午前中(SS3)のゴール地点は国立公園チックな場所。昨日に引き続き、おいしいランチをいただく。昼ごはんは2日を通して本当においしかった。

前日の上位5人だけが着れる、チャンピオンジャージ前日の上位5人だけが着れる、チャンピオンジャージ オフロードに入るとまたもや激坂。とても私が制覇できるような坂ではないオフロードに入るとまたもや激坂。とても私が制覇できるような坂ではない


カメラを構えるとうれしそうな地元の子供たちカメラを構えるとうれしそうな地元の子供たち 昼ごはんは2日を通して本当においしかった昼ごはんは2日を通して本当においしかった



疲労のたまったダウンヒルでまさかの転倒!

暫し休憩後、午後(SS4/区間9.14km)のスタート!しかし、皆さん元気。先頭集団は一瞬にして爆走で姿を消す。自分はこのころにはもう疲労困憊なので、マイペースで。(始めからですが。)
ところが、ダウンヒル最中に転倒。帰ってから気がついたが左ひざ下が全て擦過傷になってしまった。

元気そうに見えるが疲労困憊。だからマイペース元気そうに見えるが疲労困憊。だからマイペース この後下りでまさかの転倒!この後下りでまさかの転倒!


ゴール地点(13時半)ではさすがに先頭集団の人達も腰を下ろして暫し談笑。普段なら路上にドッかと座り込んで休憩するなんてしないのだが、このときばかりは自分もヤレヤレということで。

休憩後、今日は自走でホテルまでの帰還。13kmほどだが、タイの郊外をゆっくりと見物しながらの走りも悪くない。みんな一緒に走りきった連帯感からか、こちらで始めて会った人同士が会話しながらホテルまでの道のりを楽しんでいたのも印象的だった。もちろん自分も色々な人と話しながら走っていたわけだが、しまいにはヘタクソな英語で外国人ともあーだこーだとお話しながら。こういったコミュニケーションもこのイベントの魅力だと思った。

ホテルのスタート・ゴールゲートをくぐると完走賞のメダルを首にかけてもらう。これが中々いいのだ。昨日のスタート時には、話したことすらなかった人達がそれぞれ仲良く写真を撮りあっている。

終わった安堵でみなさんヤレヤレ。(中)中央は鈴木雷太さん終わった安堵でみなさんヤレヤレ。(中)中央は鈴木雷太さん このときばかりは自分もヤレヤレこのときばかりは自分もヤレヤレ


私にとってのこのレース最大の協力者Joy56さん、メダルを噛む!私にとってのこのレース最大の協力者Joy56さん、メダルを噛む! 完走メダルとポーズ!完走メダルとポーズ! 無事にレースをゴールしてみんなニッコリ無事にレースをゴールしてみんなニッコリ



サプライズも飛び出したパーティは大盛り上がり

この後、ホテルのテラスで打ち上げパーティが行われたのだが、それがまた本当に楽しいものだった。中でもサプライズだったのが、壇上で結婚披露が行われたこと。
何でも、5年前にこのレースで知り合った同士が結婚したのだそうだ。それも日本人男性とベトナム人女性。新郎は MTB好きが昂じてチェンライに移住。しかし、新婦はそのままベトナム住まい。つまり遠距離結婚。これからどうするか、現在二人で考えているらしいが、でも仲良しで幸せいっぱいなカップルだった。

いきなり壇上で結婚式が始まった。和やかムードで楽しかったいきなり壇上で結婚式が始まった。和やかムードで楽しかった 各賞のトロフィーは象の焼き物各賞のトロフィーは象の焼き物


もちろん、各部門の表彰式も行われた。最速(つまり1位)の男女は表彰とともに胴上げされながらプールに投げ込まれていた。会場はもちろん大うけの大騒ぎ!

火を付けて暫くすると自然に空へと舞い上がっていくチョウチンのような感じ火を付けて暫くすると自然に空へと舞い上がっていくチョウチンのような感じ 累積点数があるシリアスなレースではないものの、レース自体が過酷なので受賞者の喜びもまたひとしお。50代~60代クラスで3位だったのが63歳のアンダーソン選手。聞いたところ元オリンピック選手だったらしい。やはり歳は関係ないらしい。各賞のトロフィーが象の焼き物だった。

最後はタイの灯籠流し“ロイクラトン”。ロイは「流す」、クラトンは「灯篭」の意味で、灯篭流しのことらしい。火を付けて暫くすると自然に空へと舞い上がっていくチョウチンのような感じ。祭りの時はこれの大群が空に舞うらしいが、ぽつぽつ上がっていく様もなかなかいい。
そんなこんなで、なかなか幻想的な光景の中、2日間に渡って行われたチェンライ国際MTBチャレンジは幕を閉じた。



なお、今回のチェンライ国際MTBチャレンジ2011の全ツアーレポート(完全版)~これを見ればあなたも行った気になれる~ は2011年4月中旬にlongridefan.comサイトに掲載予定です。こちらもお楽しみに



text & photo: tatts / longridefan.com





チェンライ国際MTBチャレンジ2011コースデータ
1日目のコース図1日目のコース図
《2日目/SS3 & SS4》
⑥宿泊ホテル(Rimkok Resout)からSS3スタート地点まで7.4km移動。
⑦SS3スタート地点(Wat Pra Tad Jom Sak)からSS3(Waterfall)まで39.4kmのレース。
⑧SS4スタート地点(Waterfall)からSS4ゴール(Ruam Mit Village)まで9.14kmのレース。
⑨SS4ゴール地点(Ruam Mit Village)から宿泊ホテル(Rimkok Resout)まで自走にて移動。
⑩最終ゴールはホテルのゲート。完走賞のメダルをもらう。
レース2日目の総走行距離は68.94km。

2日目SS3のエレベーションマップ。A区間は登り激坂、B区間は下り激坂区間






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