ハワイの景色を全身に浴びて走る恒例のロングライド・イベント、ホノルルセンチュリーライドが9月26日にハワイ・オアフ島で開催された。2,200人を超える参加者がオアフ島の絶景とサイクリングを満喫した。曇り空のスタートとなった今年は、南国の強い日差しが抑えられ走りやすい状況となった。

今年も今中大介さん、絹代さんが参加。ツアーをしっかりと盛り上げてくれました。今年も今中大介さん、絹代さんが参加。ツアーをしっかりと盛り上げてくれました。 鶴見辰吾さんご夫婦もレゴンチームを引き連れて参加。今やホノルルセンチュリーライドには欠かせない存在に。鶴見辰吾さんご夫婦もレゴンチームを引き連れて参加。今やホノルルセンチュリーライドには欠かせない存在に。


ハワイの雄大な自然をバックに100マイルを走破するハワイの雄大な自然をバックに100マイルを走破する

ホノルルセンチュリーライドは、最長でセンチュリーマイル(100mile=160km)を走破するロングライド・イベントだ。例年9月の最終日曜日に開催され、今年で29回目の開催となる。

一番の特徴はタイムや順位を争うレースではなく、参加者が自分の脚力に応じて20マイル(約32km)、 25マイル(約40km)、50マイル(約80km)、75マイル(約120km)、100マイル(160km)の5つの距離から、自由に選んで走ることができること。
事前に距離別のクラス分けなどもなく、大会当日の体調や走行時間と相談しながら、あるいは気分次第で、最終時刻に間に合えさえすれば、スタートしてからでも自由に距離を伸ばすことも引き返すことも可能となっている。

のんびりとした雰囲気にレンタサイクルで走る参加者も多いのんびりとした雰囲気にレンタサイクルで走る参加者も多い 南国特有のゆったりとした時間の流れる中で、ハワイのダイナミックな絶景も満喫できるとあって、毎回日本からの参加も多く、今回も全体でおよそ2,200人の参加者のうち、半数近くを日本からの参加者が占めている。中には、全くのロングライド初心者という方も多く、現地のレンタサイクルで走る人も多い。

スタート地点はダイヤモンドヘッドにほど近いカピオラニ公園。そこから海岸線をメインに反時計回りに進み、往路は途中4カ所のエイドステーションを経由して、最長100マイル折り返し地点スワンジー・ビーチ・パークを目指す。経由するエイドステーションは、各距離の折り返し地点にもなっている。100マイルの折り返し地点からは、ほぼ来た道を辿って再びカピオラニ公園でゴールを迎える。

初心者からベテランまで、様々な人を引きつけるホノルルセンチュリーライドの魅力とは?

カピオラニ公園でスタート前に参加者にお話をうかがうと、センチュリーライドは初参加、しかもイベントに出場すること自体が初めてという初心者から、2回目や3回目の出場というリピーターや、中にはこの大会に出場したくて自転車を始め、今回で6年連続出場というベテラン参加者まで、じつに多彩。今年で29回目という長い歴史を誇るホノルルセンチュリーライドには、人を引きつける魅力が何かあるようだ。

新婚旅行でご参加の宮前さんご夫婦。自転車が縁で知り合ったお二人の目標は、もちろん100マイル。新婚旅行でご参加の宮前さんご夫婦。自転車が縁で知り合ったお二人の目標は、もちろん100マイル。 ホノルルセンチュリーライドに出場したくて自転車を始めたという山田さんと運野さん。今回でなんと6年連続の出場で、しかも全て100マイルを完走しているというベテランコンビホノルルセンチュリーライドに出場したくて自転車を始めたという山田さんと運野さん。今回でなんと6年連続の出場で、しかも全て100マイルを完走しているというベテランコンビ


スタート地点に並びはじめた5時半ころには、まだ辺りは暗かったものの、日本語を交えたセレモニーが進むにつれてだんだんと夜が開け、明るくなってくる。スタート時刻の6時30分には、ほぼ完全に明るくなって、朝焼けのなか無事に今年のホノルルセンチュリーライドは幕を開けた。ちなみにスタート時間は例年の15分遅れに設定された。

カピオラニ公園をスタートしてしばらく行くと、ダイアモンドヘッドの麓を通る緩い登りに差し掛かる。ちょうどこの辺りで見下ろす海に、朝の太陽が反射してキラキラと光り出す。南国らしい海の景色と、まださわやかな朝の空気に包まれて、気分も徐々に高まってくる頃だ。参加者たちは、これから始まる長い一日に思いを馳せながら、ペダルを回していく。

今年もホノルルセンチュリーライドがスタート!今年もホノルルセンチュリーライドがスタート! スタート直後は、まだ朝焼けの残る。これから長い一日がスタートするスタート直後は、まだ朝焼けの残る。これから長い一日がスタートする


その後はハイウェイ(といっても高速道路ではない)を通り、20マイルの折り返し地点を過ぎると、早くも最初の難関、その名も「ハートブレイクヒル」の急勾配が参加者を待ち構える。この坂はあくまで25マイルを走る初心者には急坂だが、乗り慣れた人にはワケない程度のもの。

長い一日はまだまだ始まったばかり。参加者はマイペースでこの登りを切り抜け、いよいよ最初のエイドステーションで25マイルの折り返し地点でもあるサンディビーチパークへと到着。まだスタートから僅か20kmとはいえ、参加者はここでしっかりと補給を済ませ、長丁場に備える。

最初の難関ハートブレイクヒル。とはいえまだまだ序盤。慌てずに行きましょう!最初の難関ハートブレイクヒル。とはいえまだまだ序盤。慌てずに行きましょう! レゴン女子チーム恒例のモデル立ち!補給も忘れないで下さいねレゴン女子チーム恒例のモデル立ち!補給も忘れないで下さいね


次々と変化するハワイのダイナミックな景色を満喫!

ここからはダイナミックな山を眺めながら進む道や、坂を登りきった先に海を見下ろす絶景が広がるポイント、さらに内陸に向かう道では、一転して鬱蒼と広がる緑の木々を抜ける道などが現れる。次々と変化するハワイの景色を感じるコース設定が絶妙だ。

青い海をバックに走る。これぞハワイという景色青い海をバックに走る。これぞハワイという景色
青い空にヤシの木が映える。南国ならではの雰囲気青い空にヤシの木が映える。南国ならではの雰囲気 そうかと思えばこんな山も。ハワイの自然は奥が深いそうかと思えばこんな山も。ハワイの自然は奥が深い


変化に富んだ景色の中を進んで行くと、50マイルの折り返し地点カイルア・インターミディエイト・スクールに到着。エイドステーションは、各距離の折り返し地点にもなっているのだが、まだまだ先を目指そうという参加者が多そうだ。このままもっと先へ進むか?それともここで折り返すか?体調や気分で自由に選択出来ることも、ホノルルセンチュリーライドの魅力だ。

さらに先に進み75マイルの折り返し地点、ヘエイア・プレイグラウンドまでやってくると、ここで参加者はちょっとした選択を迫られる。次のエイドステーションは、100マイルの折り返しスワンジー・ビーチ・パーク。つまりここから先に進むことは、イコール100マイルにチャレンジすることを意味する。すでにここまで60kmを走破してきた参加者たち。ここではそんな参加者の自信に満ちた笑顔に出会うことが多かった。

先に備えてしっかりと補給が大切です先に備えてしっかりと補給が大切です エイドステーションではクッキーやフルーツ、冷たいドリンクが用意されるエイドステーションではクッキーやフルーツ、冷たいドリンクが用意される


ここからは海岸線のカメハメハ・ハイウェイを通り、クアロア・リージョナル・パークを過ぎると、道路のすぐ脇に青い海が迫る絶景の道を進んで行く。そして100マイルの折り返し地点スワンジー・ビーチ・パークには、素晴らしい絶景が待っている。

折り返してからは、ほぼ来た道を戻り各エイドステーションを経由しながら、ゴールを目指す。少しずつ疲れが出てくるものの、また別の角度から見る景色を楽しみながら、ライディングを続ける。そして、朝焼けとともにスタートしたカピオラニ公園に再び戻って、ゴールを迎える。

後半の120km地点では、即席のストレッチ講座も開催後半の120km地点では、即席のストレッチ講座も開催 疲れが溜まった参加者を励ます今中大介さん疲れが溜まった参加者を励ます今中大介さん


ゴール地点では一緒に走った仲間達や、現地で知り合った人たち、コース上で励まし合った参加者同士など、共に健闘を称え合い満足げな笑顔が溢れていた。こうして今年も、29回目のホノルルセンチュリーライドの長い一日は暮れていった。

そしてようやくゴールを迎えるそしてようやくゴールを迎える それぞれの思いを胸に感動の一日が暮れるそれぞれの思いを胸に感動の一日が暮れる


完走証も誇らしげ完走証も誇らしげ 長い一日お疲れさまでした長い一日お疲れさまでした



今年もシクロワイアードはホノルルセンチュリーライドを徹底レポート!

今年もシクロワイアードは、トップツアーのホノルルセンチュリーライド参加ツアーに同行。参加者数約200人を超える大人気ツアーに密着し取材を行なった。
トップツアーが企画するホノルルセンチュリーライドツアーは、おなじみ今中大介さん、絹代さんがホストとして参加者を完全サポート。そして去年に引き続き、俳優の鶴見辰吾さんご夫婦もスペシャルゲストとして参加した。

トップツアーでは今中大介さん、絹代さん、鶴見辰吾さんご夫婦が参加者をサポートトップツアーでは今中大介さん、絹代さん、鶴見辰吾さんご夫婦が参加者をサポート
大会前日の走り方直前講座で対策はバッチリ大会前日の走り方直前講座で対策はバッチリ そして大会翌日には、こんなお楽しみ企画まで そして大会翌日には、こんなお楽しみ企画まで 


シクロワイアードでは、昨年に引き続き今年も、ホノルルセンチュリーライド2010の模様を様々なカタチでお伝えします。スタッフの実走レポートや参加者のエピソード、充実のフォトギャラリーに加え、ホノルルセンチュリーライド前後のお楽しみ企画も今年はさらにパワーアップ!
ホノルルセンチュリーライドを語り尽くします。参加した人はもちろん、これから参加を考えている人にも必見のコンテンツを、ぜひお見逃しなく!


photo:Makoto.AYANO Takashi.KAYABA
text&edit :Takashi.KAYABA

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