国土交通省が、新たに3つのナショナルサイクルルートを指定した。候補として挙げられていた北海道の「トカプチ400」、1400kmに及ぶ「太平洋岸自転車道」、富山の「富山湾岸サイクリングコース」が全て第二次ナショナルサイクルルートとして認定された。



新たに加わったトカプチ400に含まれる北海道の三国峠新たに加わったトカプチ400に含まれる北海道の三国峠 photo:Satoru Kato
ナショナルサイクルルートとは、「日本を代表し、世界に誇りうるサイクリングルート」として2019年に導入されたもの。最初に指定された「つくば霞ケ浦りんりんロード」(茨城県)、「ビワイチ」(滋賀県)、「しまなみ海道サイクリングロード」(広島県、愛媛県)の3ルートに加え、今回新たに3つのルートが加わった。

今年2月に候補として挙げられていた3ルートが、一部区間の実走を含む第三者委員会による審査を経て正式にナショナルサイクルルートとして認められた形となっている。今回指定された3つのルートを改めて紹介しよう。



トカプチ400(北海道)
トカプチ400(北海道)トカプチ400(北海道) (c)自転車活用推進本部事務局
JR帯広駅やとかち帯広空港をゲートウェイとし、北側は上士幌町・三国峠まで足を延ばし、南側は大樹町や豊頃町の太平洋沿岸部までを8の字につなぐ、全長403kmのコース。広大な樹海を望む道内国道最高標高の三国峠をはじめ、タウシュベツ橋梁や然別湖、十勝川温泉など、数多くの見どころを巡るルートとなっている。



太平洋岸自転車道(千葉県、神奈川県、静岡県、愛知県、三重県、和歌山県)

太平洋岸自転車道(千葉県、神奈川県、静岡県、愛知県、三重県、和歌山県)太平洋岸自転車道(千葉県、神奈川県、静岡県、愛知県、三重県、和歌山県) (c)自転車活用推進本部事務局
「太平洋岸自転車道」は銚子市(千葉県)~和歌山市(和歌山県)に至る太平洋岸の6県を跨ぐ全長1,487kmの長大コース。1973年度から大規模自転車道として整備が進んできたルートだが、自転車活用推進計画の中でも言及されたことで走行環境の整備や拠点づくりが進んでいる。



富山湾岸サイクリングコース

富山湾岸サイクリングコース富山湾岸サイクリングコース (c)自転車活用推進本部事務局
富山県の氷見市~朝日町の海岸沿いを繋ぐ全長102kmの「富山湾岸サイクリングコース」。背後に立山連峰を望む富山湾は「世界で最も美しい湾クラブ」に名を連ね、季節によっては蜃気楼も見えるなど日本でも指折りの景勝地。海沿いのサイクリングロードを繋ぐコースでは、例年イベントも開催されるなど、サイクリストフレンドリーなエリアとなっている。

現在、ナショナルサイクルルートの情報については国交省内のページ(※リンクはこちら)に詳しくまとめられている。新たに加わった3つのルートについても、ゲートウェイや見どころを伝えるPDFが掲出中だ。

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