自転車と鉄道、二つを愛する「テツ店長」ことバイクプラス多摩センターの河井孝介さんの輪行サイクリング紀行。紀伊半島を巡るサイクリングの後編がとどきました。前編はこちらから



みなさんこんにちは!

復活した?テツ店長の輪行紀行、今回は紀伊半島を巡る暑い暑い夏のサイクリング二日目になります!、ちょっと季節感が外れていますが、もう春の足音も聞こえてきているということで、2020年夏プランの参考になれば幸いです(笑)

昔日の栄華をうかがわせる広い駅構内で休んでいるJR西日本の283系特急型電車は、太平洋のイルカをイメージしたデザインだそう昔日の栄華をうかがわせる広い駅構内で休んでいるJR西日本の283系特急型電車は、太平洋のイルカをイメージしたデザインだそう  photo:Kousuke.Kawai
前回は"新宮"に到着するところまででしたが、今回はその翌朝からサイクリングをスタートするという最近の輪行紀行では珍しく健全?な展開となります。

何だかんだでレポートの初っ端がサイクリングからはじまると、自転車情報サイトのコンテンツらしい感じがして、我ながらちょっと安心しております(笑)

河川敷も広く大河の風格を湛える熊野川沿いのサイクリングは、とても気持ちが良い!河川敷も広く大河の風格を湛える熊野川沿いのサイクリングは、とても気持ちが良い!  photo:Kousuke.Kawai
道路わきの岩壁から流れ落ちる滝に涼を求めるが暑すぎておかしくなりそう!!道路わきの岩壁から流れ落ちる滝に涼を求めるが暑すぎておかしくなりそう!!  photo:Kousuke.Kawai
さてスタート地点の"新宮市"は熊野川の河口に位置し、熊野三山の1つである熊野速玉大社の鳥居前町でもありますが、誠に恐縮ながら、今回は熊野詣ではなく熊野川の奥地にある幻の鉱山鉄道詣でに参ります。めざすは熊野川の支流"北山川"沿いにある熊野市紀和町という場所にある「紀州鉱山鉄道」へ!

ということで、さっそくサイクリングが始まるのですが、この日も朝から気温が高く、これからさらに暑くなること必至ということで、スタート前から先が思いやられます(汗)

まずは国道168号を熊野川に沿って遡行してゆきますが、それにしても広い河原がひろがる熊野川の景色は本当に雄大で、しばし暑さも忘れさせてくれていたのでしたが、それでもやっぱり暑いものは暑くて、次第に我慢がならなくなってきました!!

あまりの暑さに我慢しきれず、河原まで下って涼を求めるあまりの暑さに我慢しきれず、河原まで下って涼を求める  photo:Kousuke.Kawai
目の前を流れる清流で水浴びしたらさぞかし気持ちが良いだろうなぁ…などと思いはじめたらもうダメで、近くの河原に下りられそうな道を見つけると、フラフラと誘い込まれるように下りていってしまったのでした。

玉石のごろごろする河原まで下りて水辺に近づいて行くと、流れる風が涼しくて気持ちいい…。そこからさらに裸足になって川の中に入ってゆくと、もうそこはオアシス以外の何ものでもありませんでした。

夏でも冷たい熊野川の水は、びっくりするくらいに透き通っていて、思い切ってアタマから水をかぶると一気に身も心もリフレッシュすることができました!

まだ午前中だというのに気温はすでに34℃という、およそサイクリング日和とは言えない陽気でした…まだ午前中だというのに気温はすでに34℃という、およそサイクリング日和とは言えない陽気でした…  photo:Kousuke.Kawai
それにしても周囲には誰もいない河原で、青い空と深い緑と澄んだ水を独り占め出来ると言うのはなんて贅沢なんだろう…爽やかな風が吹き抜ける河原でしばらく景色を眺めていたら、ふたたび走る気力が戻ってきたので、ふたたび先に進むことにしましょう!

相変わらずうだるような暑さの中を熊野川沿いにもうしばらく走ってきたら、これまで走ってきた国道168号を離れて、こんどは熊野川支流の北山川に沿って走る国道311号に入ってさらに先に進んでゆきます。

本日の目的地がコレ!熊野川支流の北山川を遡った先にある紀和町に現存する、幻の?鉱山鉄道までやって来た!!本日の目的地がコレ!熊野川支流の北山川を遡った先にある紀和町に現存する、幻の?鉱山鉄道までやって来た!!  photo:Kousuke.Kawai
この国道311号区間はけっこう山深い地形でキツめのコースでしたが、汗をかきかき上ってゆくこと約10kmで、ようやく今日の目的地『紀州鉱山トロッコ電車』の乗り場に到着しました!

たどりついたトロッコ電車「小川口駅」は温泉宿泊施設『瀞流荘』の施設内にあり、屋根付きのプラットホームや機回し線もある比較的広い駅構内でしたが、自分が到着した時点では人の気配が全く無く、果たして本当に運行しているのか少々不安になりなつつしばらく日陰で待っていました。

トロッコ電車乗り場で待っていると、小さな機関車が牽引する列車がやって来ました!トロッコ電車乗り場で待っていると、小さな機関車が牽引する列車がやって来ました!  photo:Kousuke.Kawai
するとトンネルの奥から「ゴー」というジョイント音?がだんだんと近づいてきました!そしてまもなく遊園地にある乗り物サイズの列車がゴトゴトというジョイント音を響かせながら現れて来ました!!やって来たのは"バテロコ"と呼ばれる、かつて坑内軌道で使われていたホンモノの蓄電池式電気機関車と、現役当時を忠実に再現した木製客車の列車でした。

ここでちょっとだけ紀州鉱山の歴史を紐解くと、"紀州鉱山"はかなり歴史が古くて奈良時代から銅の採掘が行われていて、じつは東大寺の大仏もここで産出さた銅が使用されているとのことです。その後1934年(昭和9年)に近代鉱山として再開発と同時に鉱山鉄道が敷かれ、その後の最盛期には産銅量3000t/年を産出する国内屈指の銅山となり、こんな山の中でありながら軌道の総延長73.8kmを誇っていたそう。

機関車牽引ということで、終着駅では機関車を前後に付け替える"機回し"と呼ばれる作業がはじまります機関車牽引ということで、終着駅では機関車を前後に付け替える"機回し"と呼ばれる作業がはじまります  photo:Kousuke.Kawai
そのうち本線的な区間が5.5kmあり、その他の区間は坑内軌道として、それこそ網の目のように山中にトンネルがを張り巡らされて採掘が行われていたのだから、当時はさぞかし活気があったことでしょう!

そんな紀和鉱山も時が流れて1978年に閉山となり、同時に鉱山鉄道も廃止となりましたが、1987年に入鹿温泉瀞流荘駅(旧小口谷駅)」と湯元である「湯ノ口温泉駅」の約1km間を坑内観光用に復活させたというのが、現在のここ『紀州鉱山鉄道』のあらましになります。

客車の横を通り抜けて、反対側に出たらバックして客車と連結します!テツ的にはたまらなく魅力的な光景(笑)客車の横を通り抜けて、反対側に出たらバックして客車と連結します!テツ的にはたまらなく魅力的な光景(笑)  photo:Kousuke.Kawai
こちらの路線、今でこそ『トロッコ電車』といった軽い名前ですが、そのじつ軌道やトンネルなどすべて現役当時のままの姿という、保存鉄道としては非常に歴史的価値の高い施設なのです!!

そんな気になる鉱山鉄道のトロッコ列車でしたが、駅に到着すると機関車の運転士さんはさっさと客車を切り離して、こんどは客車の最後尾まで機関車を移動させて、再度連結を済ませたら次の出発準備完了です!

レールバイクと呼ばれる軌道用自転車で走ることも出来ますが、今回は乗りテツ優先という事で…(笑)レールバイクと呼ばれる軌道用自転車で走ることも出来ますが、今回は乗りテツ優先という事で…(笑)  photo:Kousuke.Kawai
運転士さんの粋なはからいで、バッテリー機関車の運転席に乗せてもらって、写真まで撮ってくれる大サービス!運転士さんの粋なはからいで、バッテリー機関車の運転席に乗せてもらって、写真まで撮ってくれる大サービス!  photo:Kousuke.Kawai
そんな機関車牽引列車に付き物の"機回し"という儀式?を熱心に眺めていると、運転士さんは気配を察してか「よかったら運転台乗ってみます?」と声をかけてくれたので、「ええっ!いいんですか?」と言いつつも、喜び勇んで無骨な運転台に上がり込んで、記念写真まで撮って頂いちゃいました(笑)

そんなこんなで楽しんでいると、まもなく出発の時間が迫ってきたので、こんどはひとりマッチ箱ののような小さな客車に乗り込んでいざ出発の瞬間を待ちます。

こちら牽引するのが蓄電池式電気機関車ということもあり、列車は音もなく静かに走り出しました。出発すると列車はすぐにトンネルの中に吸い込まれて行きます。

出発時刻も近づいてきたので、ひとり木造の小さな客車に乗車!ちなみに他にももうひと組乗客がいました出発時刻も近づいてきたので、ひとり木造の小さな客車に乗車!ちなみに他にももうひと組乗客がいました  photo:Kousuke.Kawai
途中一回少しだけ外に出ますが、それ以外はほぼすべてトンネル内と言うのはいかにも鉱山鉄道といった趣きですが、当然のことながら景色を楽しむことはできませんのであしからず(汗)
しかしながらトンネル内部は天然のエアコン状態でヒンヤリとしていて、猛暑の中を走ってきたカラダにはとても気持ちの良いものでした(笑)

小さいながらも複線の、わりとしっかり造られたトンネル内部は涼しくて、まさに天然のクーラー状態(笑)小さいながらも複線の、わりとしっかり造られたトンネル内部は涼しくて、まさに天然のクーラー状態(笑)  photo:Kousuke.Kawai
そんなトンネル内部を客車の中から観察してみると、軌間610mmの小さな線路が2セット並ぶ複線規格で、トンネルの幅も広くてけっこう高規格なつくりとなっており、当時ここが本線区間だったことを伺わせてくれます。

ちなみに現役当時この本線区間だけは架線が張られていて、パンタグラフ集電式の機関車が銅を選鉱場まで運搬していたそうで、現在の蓄電池式機関車はその他の坑内軌道で使用されていたもののようです。

きっと当時はそれだけ人や物の輸送量も多く、この複線トンネルの中で忙しく列車のすれ違いも行なわれていたのでしょう。

トロッコ電車で到着した先には日帰り温泉施設もあるので、帰りの列車までの間にひと風呂浴びるのもオススメ!トロッコ電車で到着した先には日帰り温泉施設もあるので、帰りの列車までの間にひと風呂浴びるのもオススメ!  photo:Kousuke.Kawai
駅ホームのベンチで戻り列車の出発を待つ。陽射しを遮るだけで多少は暑さはマシだけど、まあ暑いものは暑いワケで…駅ホームのベンチで戻り列車の出発を待つ。陽射しを遮るだけで多少は暑さはマシだけど、まあ暑いものは暑いワケで…  photo:Kousuke.Kawai
そんなトロッコ列車の旅ですが、乗車時間はおよそ10分ということで、本当にあっという間に終わってしまいます。

到着した"湯ノ口温泉駅"は、その名のとおり近くに日帰り温泉施設もある温泉場でしたが、この日はすぐまた猛暑の中でサイクリングを続けないといけないので、お風呂はグッと我慢して駅周辺を観察したり、温泉施設のロビーで涼んだりしながら、帰りの列車が出発するまでのんびりとした時間を過ごしたのでした。

終点のさらに奥にあるトンネルの中が、じつはとても涼しく快適な場所でした(笑)終点のさらに奥にあるトンネルの中が、じつはとても涼しく快適な場所でした(笑)  photo:Kousuke.Kawai
現役当時と変わらない木製のトロッコ客車を独り占め!当時は窓ガラスも無くもっと簡素だったそうですが…現役当時と変わらない木製のトロッコ客車を独り占め!当時は窓ガラスも無くもっと簡素だったそうですが…  photo:Kousuke.Kawai
帰りも約10分の地下鉄乗車ではありますが、簡素ながらもリアルに復元された木製の客車に乗って暗いトンネルの中を走っていると、まるでタイムスリップしたような気分になってきます。

きっと昔の乗客はここで膝を突き合わせながら乗車していたのだろうなぁ…、などと当時の鉱山暮らしを想像してみるのも味わい深いものがあります(笑)

あこがれの鉱山鉄道に乗車できて、とりあえずこの日のメインイベントは終わったのでしたが、まだ時間に少し余裕があったので、さらに紀州鉱山について勉強してゆこうと思って、近くにある「熊野市・紀和鉱山資料館」へ寄ってゆくことにしました。

鉱山鉄道からほど近い場所にある鉱山資料館で、涼みながらもう少しお勉強を…鉱山鉄道からほど近い場所にある鉱山資料館で、涼みながらもう少しお勉強を…  photo:Kousuke.Kawai
昭和期には全国にこのような鉱山鉄道があったようですが、こうした展示物はなかなか貴重です昭和期には全国にこのような鉱山鉄道があったようですが、こうした展示物はなかなか貴重です  photo:Kousuke.Kawai
狭い坑道内でこうして鉱石を採掘するのって、ホントに命がけの仕事だったんだろうと思ったしだい…狭い坑道内でこうして鉱石を採掘するのって、ホントに命がけの仕事だったんだろうと思ったしだい…  photo:Kousuke.Kawai
館内では当時の鉱山内部の様子やふだんの生活が分かるような展示と解説が充実しており、鉱山や歴史にそれほど興味が無くても十分楽しめる内容ではないかと思います。

とはいえ、テツ店長的にはまず鉱山軌道の展示をが気になって仕方がなかったので相当熱心に眺めていると、それが伝わったのか職員の方に声をかけていただき、もうちょっとディープな知識に触れることが出来て充実したひとときを過ごすことができました(笑)

そんなお話をしていると、どうやら近くに鉱石の選鉱場跡も残っているということで、帰りがてらちょっと寄り道してゆくことにしましょう。

山の斜面にそそり立つコンクリートの廃墟は何とも言えない迫力がある山の斜面にそそり立つコンクリートの廃墟は何とも言えない迫力がある  photo:Kousuke.Kawai
しかし快適な館内から一歩外に出るとまたも地獄の暑さが待ってました(大汗)。とはいえ文句を言っていてもはじまらないので、とりあえず自転車に乗ると、ものの数分で山の斜面に建つ巨大な構造物が見えてきました!

遠くからみるとちょっと神殿のように見える迫力ある遺構は、近づいてみるとこれまた興味深い構造をしており、斜面に張り付くように残る建物の基礎部分の左側には、インクラインと呼ばれるケーブルカー型のトロッコ軌道があったことが分かります。

斜面に線路を敷いて台車で荷物を上げ下ろししたインクライン(傾斜鉄道)の遺構もいちおう鉄道遺構として認定(笑)斜面に線路を敷いて台車で荷物を上げ下ろししたインクライン(傾斜鉄道)の遺構もいちおう鉄道遺構として認定(笑)  photo:Kousuke.Kawai
さきほど乗車したトロッコ列車のトンネルもじつはここまでつながっていて、運ばれてきた鉱石はここからインクラインに載せ替えられて上まで持ち上げられ、詳しくは分かりませんが上部から選別されながら下ってくる仕組みになっていたのだそうです。

かつてここの工場は24時間稼働で、夜でも明かりが消えることは無く不夜城と呼ばれていたそうですから、この山奥の集落がどれほど繁栄していのか、現状からではちょっと想像もつきませんね!

このトンネルもさきほど乗車したトロッコ鉄道の一部で、どうやらこの奥でつながっているらしい…このトンネルもさきほど乗車したトロッコ鉄道の一部で、どうやらこの奥でつながっているらしい…  photo:Kousuke.Kawai
そんな過去に想像を巡らせるのはとても楽しいのですが、そろそろ列車の時間も気になってきました。

ここからは一路山を下って熊野へ向かうことになりますが、進路の途中にある『丸山千枚田』というのが以前から気になっていたので、ちょっとだけここにも寄り道して行くことにします。

炎天下の上りで体力を消耗して、丸山千枚田にたどり着いたこの時にはもう限界状態…炎天下の上りで体力を消耗して、丸山千枚田にたどり着いたこの時にはもう限界状態…  photo:Kousuke.Kawai
ここは国内屈指の自転車ロードレース大会『ツールド熊野』の名物山岳コースになっていて、以前どこかでロードバイクの集団が、美しい棚田の前を走っている写真を見て記憶に残っていたのでした。

という事で、軽い気持ちで棚田に向かって走っていったのですが、すすんでゆくと思った以上に上りがキツいではないか!そういえばここが山岳コースだったことすっかり忘れていました…

猛烈な暑さもあって、フラフラになりながら走る事約30分、ようやく丸山千枚田までやってきましたが、日陰もない場所でゆったり景色を楽しむ気力はもはや無く、写真一枚だけを撮って早々に退散したのでした(涙)

熊野へ向かう山間の国道311号は、おおむね下りながら長いトンネルもあって注意しながら走行する熊野へ向かう山間の国道311号は、おおむね下りながら長いトンネルもあって注意しながら走行する  photo:Kousuke.Kawai
まあ後から画像だけ見ると、青い空と緑の棚田がコントラストを繰り出すキレイな風景に見えるので、とりあえずこれは良しとしましょう(笑)

いよいよこれでミッション終了ということで、あとは一目散に熊野市へ向かって走ること約1時間、サイクリングの終着駅である紀勢本線『熊野市』までやってきました!

35℃を超える猛暑の中サイクリングを終えて、駅前の噴水でオーバーヒートしたアタマを冷やすテツ店長35℃を超える猛暑の中サイクリングを終えて、駅前の噴水でオーバーヒートしたアタマを冷やすテツ店長  photo:Kousuke.Kawai
水分補給には気を配っていたものの、もうアタマがぼんやりするくらいの暑さで、駅前広場で噴き出す噴水を見て思わずアタマから水をかぶってしまいましたが、これはなかなか爽快で気持ちの良い体験でした(笑)

ひとしきり涼んで息を吹き返したところで、自転車を片付けたらようやく一息つくことができます。

これぞ駅前食堂といった趣きのある店構えが好ましい(笑)これぞ駅前食堂といった趣きのある店構えが好ましい(笑)  photo:Kousuke.Kawai
幸い乗る予定の列車がやって来るまで1時間足らずあったので、ここでお昼ごはんでもと思って周りを見回してみると、目の前にイイ感じ(ちょっとレトロな感じ)の駅前食堂があったので早速入店することに…

店内は冷房がガンガンに効いていて外とは別世界で、すっかり生き返った気分でメニューを物色していると、これまた待ち望んでいた『めはりずし』が載っているではないですか!!

高菜の浅漬けでおにぎりをつつんだ"めはり寿司"は熊野地方の郷土料理ですが、じつはこれ大好物なんです!高菜の浅漬けでおにぎりをつつんだ"めはり寿司"は熊野地方の郷土料理ですが、じつはこれ大好物なんです!  photo:Kousuke.Kawai
そもそも"めはりずし"とは熊野地方の郷土料理で、寿司と呼ばれるものの酢飯ではなく、もっぱら"高菜おにぎり"と言った方がしっくるきますが、これが高菜の程よい塩味と白飯とでよく合って、紀州に来たら見逃せない逸品なのであります(笑)

すでに暑さでバテバテではあったものの、大好物となればハナシは別で、一人前5つを軽々と平らげて、すっかり満足して紀伊半島でのミッションはすべて終了と相なりました(笑)

紀勢本線のて新宮駅より東は非電化区間につき、架線が無くて空がすっきり見えるのは良いですよね(笑)紀勢本線のて新宮駅より東は非電化区間につき、架線が無くて空がすっきり見えるのは良いですよね(笑)  photo:Kousuke.Kawai
さてここからまた『青春18きっぷ』を使った普通列車乗り継ぎの旅がはじまりますが、乗車する"紀勢本線"というのが実際に乗ってみると思いのほか長くて、今さらながらに紀伊半島の大きさを体感することとなりました(汗)

紀伊半島は意外と大きく、思いのほか移動に時間がかってしまうため、途中から特急列車でワープすることに…紀伊半島は意外と大きく、思いのほか移動に時間がかってしまうため、途中から特急列車でワープすることに…  photo:Kousuke.Kawai
正味20分少々ながら"特急ワイドビュー南紀"の乗り心地をしっかり楽しんだのでした(笑)正味20分少々ながら"特急ワイドビュー南紀"の乗り心地をしっかり楽しんだのでした(笑)  photo:Kousuke.Kawai
そんなこんなでこのまま普通列車だけで乗り継いで行くと、この日のうちに目的地まで到着することが叶わないので、途中乗り継ぎの悪い区間だけは特急を使う"ワープ航法"を組み合わせて先を急ぐのでした。

日本一短い駅名「津駅」で関西本線の普通列車に乗り換え日本一短い駅名「津駅」で関西本線の普通列車に乗り換え  photo:Kousuke.Kawai
関西本線から草津線の乗り換え駅「柘植駅」の上屋は、なんと大正8年製!鉄道に歴史ありって感じですね関西本線から草津線の乗り換え駅「柘植駅」の上屋は、なんと大正8年製!鉄道に歴史ありって感じですね  photo:Kousuke.Kawai
前回(vol.19)来た時は117系、今回は113系と草津線は国鉄型車両が残存する貴重な路線前回(vol.19)来た時は117系、今回は113系と草津線は国鉄型車両が残存する貴重な路線  photo:Kousuke.Kawai
熊野市~(紀勢本線)~多気~(紀勢本線・特急)~津~(紀勢本線)~亀山~(関西本線)~柘植~(草津線)~草津~(東海道本線)~京都と乗り換える事5回、途中の草津線では貴重な国鉄型の113系にも乗れて、乗り鉄としては大満足な時間でしたが、京都に到着する頃にはもう22時を回っていて、さすがにちょっと疲れました(涙)

夜の京都駅で自転車を組み立てるというというのも、少々不思議な感じがする…夜の京都駅で自転車を組み立てるというというのも、少々不思議な感じがする…  photo:Kousuke.Kawai
京都駅でさいごの力を振り絞って自転車を組み立てて、夜の京都の街中を走るのはちょっと新鮮でしたが、その後ホテルにチェックインして長かった一日がようやく終了したのでした。

朝の京都市内をポタリング…ではなく仕事に向かう途中の鴨川にて朝の京都市内をポタリング…ではなく仕事に向かう途中の鴨川にて  photo:Kousuke.Kawai京都に来たからには、こちらも寄って行かないと!ということで大好きな"トワイライトエクスプレス"の前で京都に来たからには、こちらも寄って行かないと!ということで大好きな"トワイライトエクスプレス"の前で  photo:Kousuke.Kawai
ここから先はオマケですが、翌日は午前中だけ仕事(TREKの展示会)をして、午後はお楽しみの『京都鉄道博物館』を見学してきました。

こちらの鉄道博物館のウリは53両という多くの保存車両で、もともとあった"梅小路蒸気機関車館"を拡大する形なのでSL展示がずば抜けて充実しているのと、寝台車や食堂車といった昭和の国鉄が華やかりし時代の車両が多く保存されているのが何より魅力的でした❤

もともとあった「梅小路蒸気機関車館」を併合した「京都鉄道博物館」は規模的には日本一と言えるでしょうもともとあった「梅小路蒸気機関車館」を併合した「京都鉄道博物館」は規模的には日本一と言えるでしょう  photo:Kousuke.Kawai

それにしても、やっぱり街中の移動は自転車がすごく便利ですね!特に京都のような観光地巡りに機動力を発揮してくれます。

もちろんレンタサイクルでも十分ですが、それでもやっぱり輪行して自分の愛車で名所を巡るのは、きっと旅の満足度を高めてくれることでしょう(笑)

帰りは狙いすまして引退間近の700系こだまに乗車!つねに列車選びには怠りはありません!!帰りは狙いすまして引退間近の700系こだまに乗車!つねに列車選びには怠りはありません!!  photo:Kousuke.Kawai
方向幕の付いた新幹線車両もこの700系が最後!新幹線に限らずロール式の"方向幕"はもはや絶滅危惧種となりつつある方向幕の付いた新幹線車両もこの700系が最後!新幹線に限らずロール式の"方向幕"はもはや絶滅危惧種となりつつある  photo:Kousuke.Kawai
そして最後は、この記事がアップされている頃にはもう引退しているであろう、東海道新幹線の700系車両に乗って3日間の旅をしめくくったのでした。

結局この時が700系新幹線に乗った最後の機会となってしまいましたが、振り返るとこの連載の中に出てきた多くの車両たちがすでに鉄路から消え去って久しく、これも諸行無常と言いますか、この場に思い出として残すこともまた貴重な機会だと思いを新たにするのでした…

ということで、二部構成の第一部・紀伊半島編はこれにて終了。
第二部・紀州鉄道で出会った車両のふるさとを訪ねる九州編も乞うご期待ください!!



河井 孝介河井 孝介 旅する人 河井孝介プロフィール

バイクプラス多摩センターの店長を務める50歳。前職で足かけ10年にわたる勤務を鉄道の無い(モノレール除く)沖縄県で過ごした反動からか、帰京後は輪行サイクリングの虜となり、現在は鉄道と自転車を組み合わせ、鉄道廃線跡や未成線など鉄道の歴史を辿るサイクリングをライフワークとする。鉄道趣味のジャンルは「乗り鉄」。旧国鉄型車両を心から愛し、ひそかにJR全線乗車にチャレンジ中。非常勤の防衛省職員である予備三等陸曹の身分も合わせ持っている。

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