11月3日(日)世界遺産の熊野古道を舞台にした唯一無二のヒルクライムレース「那智勝浦町熊野古道ヒルクライム」が開催される。今年で14回目を迎える人気のレースは現在参加者を募集中だ。



世界遺産の古道を走る世界遺産の古道を走る (c)熊野古道ヒルクライム2019
熊野の山々が広がっている熊野の山々が広がっている (c)熊野古道ヒルクライム2019
深い森に覆われた紀伊半島。今もなお豊かな自然が残る一帯において、古来から信仰を集めてきた熊野三山は、熊野古道と呼ばれる参詣道と合わせ「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコ世界文化遺産に登録されている。

そんな歴史と自然あふれる熊野古道沿いのコースを使用して開催されるのが、那智勝浦町熊野古道ヒルクライム。今年で14年目を迎える、人気と歴史あるヒルクライムレースとなっている。スタートとなるのは、年間2万人の海水浴客でにぎわう那智勝浦町の海水浴場、ブルービーチ那智。標高0m地点から大雲取山の頂を目指す走行距離30.5Km高低差960mのコースでレースは争われることになる。

勾配の激しい林道を登っていく勾配の激しい林道を登っていく (c)熊野古道ヒルクライム2019
「流れる雲に手が届くほど高い山」という意を持つ大雲取山。熊野三山の那智と本宮を結び、熊野古道の中でも最大の難所として知られる大雲取・小雲取越えもこの山を越えるルートとして知られている。

そんな由緒ある世界遺産熊野古道沿いの林道を使用するコースの横には、日本一の落差133メートルを誇る「那智の滝」のほか、田辺市の熊野本宮大社、新宮市の熊野速玉大社とともに熊野三山の一社に数えられる「熊野三山那智大社」や、西国三十三ヶ所第一番札所として定められ、多くの信者や参詣者が全国から訪れる「那智山青岸渡寺」もある。

コースの途中からは太平洋や紀伊山脈を一望できる絶景ポイントも登場し、目でも楽しむことが出来るコースが熊野古道ヒルクライムの大きな魅力となっている。

海沿いのスタート地点 標高0mから出発!海沿いのスタート地点 標高0mから出発! (c)熊野古道ヒルクライム2019美しい景色が待っている美しい景色が待っている (c)熊野古道ヒルクライム2019


フィニッシュ直前は急こう配区間 皆がゴールを祝福してくれるフィニッシュ直前は急こう配区間 皆がゴールを祝福してくれる (c)熊野古道ヒルクライム2019
ゲストライダーとして山の神こと森本誠さんが今年も参加してくれるゲストライダーとして山の神こと森本誠さんが今年も参加してくれる (c)熊野古道ヒルクライム2019キナンサイクリングチームの選手によるトークショーキナンサイクリングチームの選手によるトークショー (c)熊野古道ヒルクライム2019


また、脚力に合わせた二つのクラスが用意されている。メインとなるのが「大雲取山頂コース」。こちらは距離30.7キロ、獲得標高1,143メートル、最大勾配10%以上の走りごたえのあるコース。林道ながら基本的に舗装路ではあるものの、ゴール直前の区間にはヨーロッパの石畳レースを彷彿とさせる激坂が登場し、「THE 熊野古道」を体験できるエキサイティングな一面も。

もう一つが「妙法山阿弥陀寺コース」。距離14.6㎞、標高568mと距離も短く勾配も割と緩やかなので初心者にもおすすめなのがこちらのコースだ。難易度は低めながらも見晴らしは良く、海を臨む絶景ポイントも登場。目を三角にして上るのではなく、景色を眺めつつゆっくり登っても楽しめるコースとなっている。日本で一番遠くから富士山が見える場所としても知られていて、条件が良ければ大会当日も富士山を見ることができるかも?

地元のキナンサイクリングチームの選手らによるトークショーや、南紀名物のマグロやめはり寿司などの振る舞いも用意されており、ちょっとした旅行感覚で楽しめるイベントでもある。豪華な賞品が多数用意された抽選会も開催されるとのことだ。


参加者募集中!申し込みは10月15日まで
さて、そんな熊野古道ヒルクライムは現在参加者を募集中だ。申込はスポーツエントリーおよび、郵送での申し込みが可能となっている。郵送については、大会エントリーページを参照されたい。また、前日宿泊についても、会場周辺の宿泊施設と提携し、特別価格のプランが用意されているという。宿泊施設および料金一覧はこちらのページに記載されている。

第14回 那智勝浦町熊野古道ヒルクライム
開催場所:ブルービーチ那智西側駐車場
開催日時:11月2~3日(土~日)
種目:大雲取山頂コース、妙法山阿弥陀寺コース
参加費:大雲取山頂コース 8,000円 妙法山阿弥陀寺コース 6,000円
定員:大雲取山頂コース 250人 妙法山阿弥陀寺コース 200人

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