2012年にウクライナで創業した自転車コンポーネントのデザインと製造を手がけるブランド「trailmech」が国内展開を開始する。同社が特許を取得したフリーハブシステム「Vortex Ring」を採用したMTB/CXハブを紹介しよう。取扱はトライスポーツ。



ウクライナ発のコンポーネントブランド「trailmech」より、オフロード用のハブが国内展開されるウクライナ発のコンポーネントブランド「trailmech」より、オフロード用のハブが国内展開される (c)trailmech.com
今回紹介する「Trailmech」は、2012年創業と歴史は短いながら「Vortex Ring」という特許を取得するほどの技術力を有しているコンポーネントブランドだ。今回紹介するモデルもこの特許を使用しており、主にMTBなどオフロードに適しているハブである。

Vortex Ring Technologyはいわゆる面ラチェットのフリーボディシステム。面ラチェットは通常の爪タイプよりもフリーとハブ側のコンタクトポイントを多くすることができ、ペダリングに対してダイレクトな反応を返してくれることが特徴だ。

Trailmechではラチェットのかみ合わせポイントを60箇所と非常に多くすることで、ペダリング時のダイレクト感を追求した。6°の回転のみでフリーの歯が嵌合するため、ペダリングパワーが素早く駆動力へと変換されることが特徴だ。この細かい噛み合わせによるダイレクト感は、ペダルを繊細にコントロールするMTBやシクロクロスなどにぴったりだろう。

trailmech XCハブ(フロント)trailmech XCハブ(フロント) (c)トライスポーツ独自開発のラチェットシステムにより反応性を高める独自開発のラチェットシステムにより反応性を高める (c)trailmech.com


素材はアルミ、スポークホールは前後共に32Hだ。対応するブレーキローター規格は6ボルト。ラインアップはXCハブ(前100mm、後135mm、142mm)とXC BOOSTハブ(前110mm、後148mm)というエンド幅が異なる2種類。

XCハブは選択するキャップにより、フロントはクイックリリースや9mmスルー、15mmスルー、リアはクイックリリース、10mmスルー、12mmスルーというようにシャフト径を変更することが可能だ。重量はフロントが155g、リアが280g。BOOSTハブの重量はフロントが165g、リアが290gだ。カラーはいずれも黒、赤、青、緑という4色が展開される。

trailmech XCハブtrailmech XCハブ (c)trailmech.com


trailmech XCハブ
素材:アルミ
ホール数:32H(前後共)
対応フリー:シマノ、スラムXD
対応ローター:ISO/6ボルト
対応シャフト:(フロント)QR、100×9mmスルー、100mm×15mmスルー
       (リア)QR、135×10mmスルー、135×12mmスルー、142×12mmスルー
重量:155g(フロント)、280g(リア)
カラー:黒、赤、青、緑
税抜価格:17,000円(フロント)、36,000円(リア/シマノ)、39,000円(リア/スラムXD)

trailmech XCハブ BOOST
素材:アルミ
ホール数:32H(前後共)
対応フリー:シマノ、スラムXD
対応ローター:ISO/6ボルト
エンド幅/シャフト径:110×15mm(フロント)、148×12mm(リア)
重量:165g(フロント)、290g(リア)
カラー:黒、赤、青、緑
税抜価格:18,800円(フロント)、37,800円(リア/シマノ)、40,800円(リア/スラムXD)


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