2016/01/27(水) - 09:16
シクロクロスレースに初挑戦したシンガーソングライター、水越ユカさんの参戦記をお届け。対策講座などによりデビュー戦ながら準備万端で挑んだが、その結果はいかに?
12月20日(日)、宮城県蔵王町で開催された東北シクロクロスシリーズ第3戦・蔵王ステージ。女子の入門クラスというL2に出場した水越ユカさんだったが、結果から言えば3位という素晴らしいリザルトを残した。すでにお伝えしたレースレポートはこちら。ここからは、水越さんによる一日のドキュメントレポートです。
東北シクロクロスPR大使に就任させていただいて、初めてのシクロクロスデビュー戦!。
初めて観戦して、試走したときとはまた違う感覚で、本当に自分に出来るのかなって少し不安な気持ちでした。(←今さら!笑)
前日に会場に到着して、どんどん手作りで完成されていくコースを見て、実際に走ってみたら、迷路みたいでゲームみたいで、夢中になって走ってるうちに、気持ちはワクワクに変わっていました。
そして迎えた大会当日、この日は朝からお仕事がたくさん!。会場に来ていただいた参加者の皆さんへのご挨拶や、レース運営のお手伝い、そしてfacebookやTwitterでの発信を通して、自分なりにPRのお手伝いをさせていただきました。
各レースのスタート前には、この日の特別ゲストである地元のゆるキャラ「ざおうさま」や、武将姿の真田幸村公さんと一緒に、参加者の皆さんとマチエミさんのフォトブースで記念撮影をさせていただきました。色んな想いが詰まったユニフォーム、少し泥のついたロードバイク、たくさんの笑顔とふれあうことができました。
いよいよレース開始!。まずは元気いっぱいなキッズ達。夢中に走る姿にさっそく元気をもらいながら、あまりにも真剣な表情になんだか緊張…。
記念写真やスタートの立会いなどをしているうちに、私の出場するL2クラスの時間も迫ってきて、初めてローラー台を使ったウォームアップにチャレンジしてみました!。弱虫ペダルでよく見る憧れの風景♪… なんてウキウキだったのは最初だけ(笑)。
この日は年末の東北と思えないほど暖かな日和だったので、ペダルを回していると汗が滲んで、レース前にバテちゃいそうなくらい全身をしっかり使いました。
身体を温めたら、次はストレッチ。体の節々を良く伸ばして、走っているうちにケガをしないように徹底的にストレッチしました。
その次はランニング。「ランに慣れていない場合はケガをすることがあるので気をつけて」とのことですが、私の場合はマラソンがもうひとつの趣味なので、時間いっぱい会場周辺の芝生の広場を走り回って心拍数をあげました。これが良かったようです!
カテゴリーL2のスタートに並んだのは4人。その前にはL1の2人が並び、6人での同時出走です。人数は少ないですが、まだまだマイナーなシクロクロスの地方大会では珍しいことではないそうです。
とはいえレース!真剣勝負! スタートは誰もが気合十分。私は最後尾に近い状態でコースへと飛び出して行きました。
ところがところが、何の間違いか1周目中盤にはトップに立ってしまったのです! これには自分でもびっくり!
一番前を走る爽快感と後ろにぴったりと3人が続くプレッシャーを感じながら、1周目はその位置をキープ。コースは砂や傾斜のついた土手、グラウンドの中をぐるぐる回るようにテープが張り巡らせれていたりと、けっこうテクニックが必要です。でも、弱虫ペダルシクロクロスチームの前田公平選手に指導していただいた練習会などで学んだことを思い出しながら一生懸命先頭をキープしました。
2周目、後ろから迫っていた古川菜々さんに交わされます。古川さんは仙台のサイクルショップ、Hayasaka Cycleの店員さんで、先日お店に伺った際に挨拶させていただきました。古川さんもこのレースがデビュー戦! 何度も追いついて・追い抜かれてを繰り返して、その時はキツかったけど、今思えば楽しかったなぁ♪
普段からスポーツバイクには乗り慣れている古川さんは、階段でのバイクの担ぎ方やコーナリングもとても上手くて、私とはレベルが違いました。私はシクロだけでなくロードもツール・ド・東北で100kmデビューしたばかりなので、古川さんはぐんぐん差をつけて先行していきました。
こうなったら2位は死守しなきゃ!(笑)。シクロクロスって30分だけど、けっこう苦しい。息があがって全開状態です。心拍数が下がる時が無い!!!
3周目は私の後ろに渡辺華史さんが迫ってきます。渡辺さんはシクロクロス専門チームのSNELに所属して、もう4年もシクロクロスレースに参戦しているベテラン選手だとのこと。彼女の前を走ること自体が奇跡的なのですが、なんとか前を死守。
コースサイドから「ぜったいに譲るな!、勝負だ〜!」という応援の声が聞こえます。私が通り過ぎると渡辺さんの応援もしていますが(笑)、そのとおり、絶対に負けない、譲らないつもりで走ります。それでこそレース!!
難所の低いシケインは、バイクを降りずにジャンプでクリア! なんとか前輪を持ち上げることができたし、転ばずに飛び越えられたけど、後輪はガツン!と当たっていたので、後で「パンクのリスクがあったけど、イチかバチかの勝負をかけたね!」と言われました。まさにギャンブルだったみたいです(笑)。
渡辺さんがバイクを降りてクリアしたシケインでしたが、そこでつけた差を一気に縮められるミス発生!。なんと私がコーナーで焦ってスリップして転んでしまったのです。すぐ横をすり抜けていく渡辺さん。そして、走りだして気づいたら、チェーンが外れていました。
メカに弱い私は、外れたチェーンをコース脇に居た人のアドバイスで直せたものの、かなり差がついてしまいました。でも、前も何が有るかわからない! レースは最後まで諦めない! 望みを捨てずに追い上げます。
観客の皆さんからも、その頃になると応援の声をたくさんかけてもらえるようになっていました。そこからもフルパワーを絞り出して追いかけます。しかし、渡辺さんには及ばずにゴール。3位です! 結局は1周目にトップに立ってから、2周目に2位、3周めに3位と、落ちていきました(笑)。
ちょっと悔しい思いもありましたが、ゴールラインを越えるときには思わず歓喜の声をあげてしまいました。片手は自分を祝福するガッツポーズ!まだ両手放しは出来ませんが!
力の限りを出し尽くしたので、ゴールしてすぐに倒れこんでしまいました。この苦しさはフルマラソンと似た感覚でした。でも、短時間でよりキツイかも。でも楽しかった! 自分との闘いはもちろんですが、競争し合ったり、泥んこになったり、なんだか夢中になって遊んだ幼い頃の気持ちを思い出しました。
渡辺さんとはお互いの健闘を讃える握手。そして優勝した古川さんには祝福のハグ! そしてシクロクロスとのご縁をいただき、サポートしていただいたTeam CHAINRINGの菅田監督とは初出場・初表彰台ゲットの3本指の喜びのポーズ! やったやった、やりました!
レースが終わると、私にはステージが用意されていました。ツール・ド・東北を通して、ロードバイクとの出会い、東北での出会いから生まれた曲「空色ペダル」を熱唱しました!
また東北の空の下、新しい挑戦をして、想いを届けることが出来て本当に嬉しかったです。思わず会場に居た皆さん全員と、歌いながら握手して廻ってしまいました。
閉会式では、各クラスの表彰式をお手伝いしながら、L2の表彰では自分自身が3位の表彰台に乗ってしまいました。これはなんて嬉しいハプニングでしょう! 3位の表彰状はこれ以上ないご褒美です。そして副賞は仙台の美味しいお米ササニシキ!
私からは水越ユカ賞として、L1に優勝した高橋織江さん(PEDAL NATION)に、私の応援歌がたくさん詰まったCD「Singer Song Runnner」にサインさせていただきました。そして、会場でたくさんの皆さんにこのCDを購入していただきました。なんと真田幸村さんもお買い上げ!(笑)
本気のレースだけど、東北シクロクロスのほのぼのした雰囲気、気さくなライダーさん達とも交流が出来て、最後はご褒美に牛タンも食べて、最高の1日になりました!!
ゴールした瞬間、始まった次へのスタートライン!
「次はどこに出場する?」なんて、さっそく作戦会議が始まりました。「またレースに出場したい! 」
東北シクロクロス第3戦「宮城ZAOラウンドでシクロ女子デビューを果たし、ますますシクロクロスにハマってしまった水越ユカなのでした。
これからもチャレンジしていきますので、皆さん温かく見守ってくださいね!
text:水越ユカ
photo:Makoto.AYANO
水越ユカさんプロフィール
富山県射水市出身のシンガーソングライター。中学生の頃から作詞作曲をはじめ、2009年から本格的に歌手としての活動を開始した。学生時代には陸上部に所属し、ハードル走に打ち込んでいたというアクティブ派で、2014年の東京マラソンにはチャリティーランナーとして参加した。ツール・ド・東北に参加してみたい! という思いからロードバイクを始め、ほぼぶっつけ本番で100kmコースを完走。スポーツバイクの面白さにのめりこんでしまったそう。
水越ユカさんの曲は下記リンクのAmazonでもダウンロード販売中です。
水越ユカオフィシャルサイト
12月20日(日)、宮城県蔵王町で開催された東北シクロクロスシリーズ第3戦・蔵王ステージ。女子の入門クラスというL2に出場した水越ユカさんだったが、結果から言えば3位という素晴らしいリザルトを残した。すでにお伝えしたレースレポートはこちら。ここからは、水越さんによる一日のドキュメントレポートです。
東北シクロクロスPR大使に就任させていただいて、初めてのシクロクロスデビュー戦!。
初めて観戦して、試走したときとはまた違う感覚で、本当に自分に出来るのかなって少し不安な気持ちでした。(←今さら!笑)
前日に会場に到着して、どんどん手作りで完成されていくコースを見て、実際に走ってみたら、迷路みたいでゲームみたいで、夢中になって走ってるうちに、気持ちはワクワクに変わっていました。
そして迎えた大会当日、この日は朝からお仕事がたくさん!。会場に来ていただいた参加者の皆さんへのご挨拶や、レース運営のお手伝い、そしてfacebookやTwitterでの発信を通して、自分なりにPRのお手伝いをさせていただきました。
各レースのスタート前には、この日の特別ゲストである地元のゆるキャラ「ざおうさま」や、武将姿の真田幸村公さんと一緒に、参加者の皆さんとマチエミさんのフォトブースで記念撮影をさせていただきました。色んな想いが詰まったユニフォーム、少し泥のついたロードバイク、たくさんの笑顔とふれあうことができました。
いよいよレース開始!。まずは元気いっぱいなキッズ達。夢中に走る姿にさっそく元気をもらいながら、あまりにも真剣な表情になんだか緊張…。
記念写真やスタートの立会いなどをしているうちに、私の出場するL2クラスの時間も迫ってきて、初めてローラー台を使ったウォームアップにチャレンジしてみました!。弱虫ペダルでよく見る憧れの風景♪… なんてウキウキだったのは最初だけ(笑)。
この日は年末の東北と思えないほど暖かな日和だったので、ペダルを回していると汗が滲んで、レース前にバテちゃいそうなくらい全身をしっかり使いました。
身体を温めたら、次はストレッチ。体の節々を良く伸ばして、走っているうちにケガをしないように徹底的にストレッチしました。
その次はランニング。「ランに慣れていない場合はケガをすることがあるので気をつけて」とのことですが、私の場合はマラソンがもうひとつの趣味なので、時間いっぱい会場周辺の芝生の広場を走り回って心拍数をあげました。これが良かったようです!
カテゴリーL2のスタートに並んだのは4人。その前にはL1の2人が並び、6人での同時出走です。人数は少ないですが、まだまだマイナーなシクロクロスの地方大会では珍しいことではないそうです。
とはいえレース!真剣勝負! スタートは誰もが気合十分。私は最後尾に近い状態でコースへと飛び出して行きました。
ところがところが、何の間違いか1周目中盤にはトップに立ってしまったのです! これには自分でもびっくり!
一番前を走る爽快感と後ろにぴったりと3人が続くプレッシャーを感じながら、1周目はその位置をキープ。コースは砂や傾斜のついた土手、グラウンドの中をぐるぐる回るようにテープが張り巡らせれていたりと、けっこうテクニックが必要です。でも、弱虫ペダルシクロクロスチームの前田公平選手に指導していただいた練習会などで学んだことを思い出しながら一生懸命先頭をキープしました。
2周目、後ろから迫っていた古川菜々さんに交わされます。古川さんは仙台のサイクルショップ、Hayasaka Cycleの店員さんで、先日お店に伺った際に挨拶させていただきました。古川さんもこのレースがデビュー戦! 何度も追いついて・追い抜かれてを繰り返して、その時はキツかったけど、今思えば楽しかったなぁ♪
普段からスポーツバイクには乗り慣れている古川さんは、階段でのバイクの担ぎ方やコーナリングもとても上手くて、私とはレベルが違いました。私はシクロだけでなくロードもツール・ド・東北で100kmデビューしたばかりなので、古川さんはぐんぐん差をつけて先行していきました。
こうなったら2位は死守しなきゃ!(笑)。シクロクロスって30分だけど、けっこう苦しい。息があがって全開状態です。心拍数が下がる時が無い!!!
3周目は私の後ろに渡辺華史さんが迫ってきます。渡辺さんはシクロクロス専門チームのSNELに所属して、もう4年もシクロクロスレースに参戦しているベテラン選手だとのこと。彼女の前を走ること自体が奇跡的なのですが、なんとか前を死守。
コースサイドから「ぜったいに譲るな!、勝負だ〜!」という応援の声が聞こえます。私が通り過ぎると渡辺さんの応援もしていますが(笑)、そのとおり、絶対に負けない、譲らないつもりで走ります。それでこそレース!!
難所の低いシケインは、バイクを降りずにジャンプでクリア! なんとか前輪を持ち上げることができたし、転ばずに飛び越えられたけど、後輪はガツン!と当たっていたので、後で「パンクのリスクがあったけど、イチかバチかの勝負をかけたね!」と言われました。まさにギャンブルだったみたいです(笑)。
渡辺さんがバイクを降りてクリアしたシケインでしたが、そこでつけた差を一気に縮められるミス発生!。なんと私がコーナーで焦ってスリップして転んでしまったのです。すぐ横をすり抜けていく渡辺さん。そして、走りだして気づいたら、チェーンが外れていました。
メカに弱い私は、外れたチェーンをコース脇に居た人のアドバイスで直せたものの、かなり差がついてしまいました。でも、前も何が有るかわからない! レースは最後まで諦めない! 望みを捨てずに追い上げます。
観客の皆さんからも、その頃になると応援の声をたくさんかけてもらえるようになっていました。そこからもフルパワーを絞り出して追いかけます。しかし、渡辺さんには及ばずにゴール。3位です! 結局は1周目にトップに立ってから、2周目に2位、3周めに3位と、落ちていきました(笑)。
ちょっと悔しい思いもありましたが、ゴールラインを越えるときには思わず歓喜の声をあげてしまいました。片手は自分を祝福するガッツポーズ!まだ両手放しは出来ませんが!
力の限りを出し尽くしたので、ゴールしてすぐに倒れこんでしまいました。この苦しさはフルマラソンと似た感覚でした。でも、短時間でよりキツイかも。でも楽しかった! 自分との闘いはもちろんですが、競争し合ったり、泥んこになったり、なんだか夢中になって遊んだ幼い頃の気持ちを思い出しました。
渡辺さんとはお互いの健闘を讃える握手。そして優勝した古川さんには祝福のハグ! そしてシクロクロスとのご縁をいただき、サポートしていただいたTeam CHAINRINGの菅田監督とは初出場・初表彰台ゲットの3本指の喜びのポーズ! やったやった、やりました!
レースが終わると、私にはステージが用意されていました。ツール・ド・東北を通して、ロードバイクとの出会い、東北での出会いから生まれた曲「空色ペダル」を熱唱しました!
また東北の空の下、新しい挑戦をして、想いを届けることが出来て本当に嬉しかったです。思わず会場に居た皆さん全員と、歌いながら握手して廻ってしまいました。
閉会式では、各クラスの表彰式をお手伝いしながら、L2の表彰では自分自身が3位の表彰台に乗ってしまいました。これはなんて嬉しいハプニングでしょう! 3位の表彰状はこれ以上ないご褒美です。そして副賞は仙台の美味しいお米ササニシキ!
私からは水越ユカ賞として、L1に優勝した高橋織江さん(PEDAL NATION)に、私の応援歌がたくさん詰まったCD「Singer Song Runnner」にサインさせていただきました。そして、会場でたくさんの皆さんにこのCDを購入していただきました。なんと真田幸村さんもお買い上げ!(笑)
本気のレースだけど、東北シクロクロスのほのぼのした雰囲気、気さくなライダーさん達とも交流が出来て、最後はご褒美に牛タンも食べて、最高の1日になりました!!
ゴールした瞬間、始まった次へのスタートライン!
「次はどこに出場する?」なんて、さっそく作戦会議が始まりました。「またレースに出場したい! 」
東北シクロクロス第3戦「宮城ZAOラウンドでシクロ女子デビューを果たし、ますますシクロクロスにハマってしまった水越ユカなのでした。
これからもチャレンジしていきますので、皆さん温かく見守ってくださいね!
text:水越ユカ
photo:Makoto.AYANO
水越ユカさんプロフィール
富山県射水市出身のシンガーソングライター。中学生の頃から作詞作曲をはじめ、2009年から本格的に歌手としての活動を開始した。学生時代には陸上部に所属し、ハードル走に打ち込んでいたというアクティブ派で、2014年の東京マラソンにはチャリティーランナーとして参加した。ツール・ド・東北に参加してみたい! という思いからロードバイクを始め、ほぼぶっつけ本番で100kmコースを完走。スポーツバイクの面白さにのめりこんでしまったそう。
水越ユカさんの曲は下記リンクのAmazonでもダウンロード販売中です。
水越ユカオフィシャルサイト
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Singer Song Runner
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空色ペダル
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あいのかぜ2
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