イタリア最大の人口を擁するロンバルディア州。イタリアのGDPの1/5を稼ぎ出す国内随一の豊かな地方である。一方、スイスと国境を接する北部山岳地帯には雄大な自然が広がっているのだ。イタリアの様々な顔を体験できるロンバルディアをたずねる、フェローサイクルツアーのルートを紹介しよう。



今年から新たにフェローサイクルツアーの目的地として追加されたロンバルディア。イタリア最大の国際空港の一つ、ミラノマルペンサ空港から車で約3時間30分、コモ湖周辺の湖水地方をはじめ2015年ジロ・デ・イタリアの第18ステージにも選ばれたティラーノ周辺まで広大なヴァルテリーナ渓谷が広がるエリアを走る自然豊かなプランだ。

ギザッロ教会やステルヴィオ、モルティローロといったロードレースゆかりの地を巡るフェローサイクルロンバルディアツアーギザッロ教会やステルヴィオ、モルティローロといったロードレースゆかりの地を巡るフェローサイクルロンバルディアツアー (c)フェロートラベル
さらに北のロンバルディア州の奥座敷、温泉地ボルミオの街に滞在しながら、サイクリストならば一度は名前を聞いたことがある名峠「ステルヴィオ峠」、「モルティローロ峠」、「ガヴィア峠」の3大峠でヒルクライムに挑むこともできる。また、隣国スイスへ抜ける世界遺産ベルニナ特急と並走するティラーノまでのダウンヒルコースも見逃せない快走路だ。

ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアといったビッグレースで起こった数々の名勝負の舞台となったロンバルディア地方。伝説ともいえるルートを自分の脚で確かめることのできるツアープランを紹介しよう。



イタリア、スイス、オーストリアをつなぐヒルクライムのレジェンドルート、ボルミオ~ステルヴィオ峠の往復

標高2757mのパッソ・デッロ・ステルヴィオを登る標高2757mのパッソ・デッロ・ステルヴィオを登る photo:Kei Tsuji
コース1プロファイルコース1プロファイル (c)フェロートラベル昨年のジロ第16ステージでは、大雪のため過酷なステージとなったことは記憶に新しいだろう昨年のジロ第16ステージでは、大雪のため過酷なステージとなったことは記憶に新しいだろう photo:Kei Tsujiジロ・デ・イタリアを代表する名峰「ステルヴィオ峠」。昨年のジロでも、大雪に包まれたステルヴィオ峠が総合成績を左右することになったのは記憶に新しい。そんな伝説の峠に挑むのが、このルート。

標高約1,200mの温泉地ボルミオの街から、まずはスイス方面へと抜けるウンブライル峠の入り口へと向かって走りだす。

その先は、氷河を頂くオルトレス山系を正面に眺めるステルヴィオ峠へと登っていく。スイス、イタリア、オーストリアの山並みに出会える開放的な風景を間近に眺めながら、頂上を目指してペダルを回す。そして、標高2,758mに達する峠を行き交うサイクリスト達との出会いにはきっと、大きな感動があるはずだ。

ステルヴィオ峠を登り切れば絶景のパノラマを眺めながら、ランチを食べることができる。ヒルクライムで疲れた体を癒した後、待っているのはボルミオの街へと戻る17kmのダウンヒルという待望のご褒美だ。

フルに走れば43kmの行程だが、脚力に応じてサポートカーを活用して、もっとも気持ち良い区間だけを味わうことができるのも、フェローサイクルツアーの魅力だ。

世界遺産ベルニナ特急と並走する絶景ルート(ボルミオ~ティラーノ~ベルニナ峠~ティラーノ~ボルミオ)

ロンバルディア地方北部の山岳地帯を堪能できるロンバルディア地方北部の山岳地帯を堪能できる photo:Tim de Waele
コース2プロファイルコース2プロファイル (c)フェロートラベル山を縫うように登っていく世界遺産のベルニナ急行山を縫うように登っていく世界遺産のベルニナ急行 (c)フェロートラベル温泉地ボルミオからアルタヴァルテリーナ地方の旧道をのんびりとサイクリングするコース。ティラーノまでは下り基調で、ゆったりと快適なサイクリングを楽しむことができる初心者向けのコースプロファイルとなっている。

今年のジロ・デ・イタリアの第17ステージのスタート地点にも選ばれたティラーノの街からは、世界遺産にも登録されている登山鉄道、ベルニナ急行に自転車と一緒に乗り込み、国境を越えた先にあるベルニナ峠まで移動する。

ここからは、乗ってきた列車と並走しながらティラーノまでの軽快なダウンヒルを満喫することができる。ちなみにこのベルニナ急行、箱根登山鉄道が建設される際の手本となった路線ということで、意外と親近感を感じるサイクリストも多いかもしれない。

爽快なダウンヒルを楽しんで、ティラーノへと到着した後は、サポートカーでボルミオまで戻ることとなる。登りはほぼ全て列車でこなし、下りだけを楽しめる全長70kmの初中級者向けのプランだ。

ジロ・デ・イタリアファンが憧れるボルミオ〜モルティローロ峠

ジロ・デ・イタリアでは観客が詰めかけた1級山岳モルティローロ峠ジロ・デ・イタリアでは観客が詰めかけた1級山岳モルティローロ峠 photo:Riccardo Scanferla
コース3プロファイルコース3プロファイル (c)フェロートラベル雄大な山岳地帯をのんびり走る雄大な山岳地帯をのんびり走る (c)フェロートラベルジロ・デ・イタリア山岳ステージに欠かせない存在として、有名なモルティローロ峠。

ステルヴィオ峠と合わせて登場した2012年のジロ・デ・イタリアでは、マリアローザを左右する最も重要なステージとして、選手たちの前に立ちふさがった。そして今年のジロ・デ・イタリア第16ステージのコースにも登場することが決まっている。

そんな伝説的な峠であるモルティローロに挑むこのコースは、片道36km、標高さ1,296mと、かなり難易度が高いもの。

しかし、ステルヴィオ峠、ガヴィア峠と並ぶ3大峠の一つとして、サイクリストの憧れの的であり続けるモルティローロ峠に挑戦することは、ロードレースファンにとっては貴重な経験になるはずだ。

もちろん、サポートカーが随伴してくれるので、各々の脚力に合わせて楽しむことができる。憧れの峠を安心の体制で挑戦できるのはフェローサイクルならではといえるだろう。

湖水地方をゆったり、のんびりとサイクリング

2012年のジロに登場したガルダ湖2012年のジロに登場したガルダ湖 photo:Riccardo Scanferla
コース4プロファイルコース4プロファイル (c)フェロートラベル北イタリアが誇る高級リゾートのガルダ湖畔、レッコ湖、コモ湖周辺の湖畔をゆったりと景色を眺めながらファンライドを楽しむのがこのルート。

鮮やかな青色に染まる湖面に船が行き交う美しい風景と、周りを囲むプレアルプスとのコントラストが見る人全ての心を打つ、全長105km、標高差240mの初心者コースだ。

1周約140kmもあるイタリア最大の湖、ガルダ湖畔の観光スポットのマネルバ、デセンザーノ、そして世界遺産に登録されているシルミオーネを自転車で訪れることができる。フェローサイクルでは約90kmのフラットな区間を走行した後、途中からフェリーに乗り込み、湖面からの景観も楽しむこともできる。

尚、レッコ方面からサイクリストの聖地「マドンナ・デル・ギザッロ教会」へとアクセスすることもできる。フェローサイクルのロンバルディアコースでは、現地滞在中に自走もしくは専用車でかならずこの地を訪問できるのが大きな魅力の一つとなっている。



[img_assist|nid=158761|title=ロンバルディアコース日程表|desc=(c)フェロートラベル|link=node|align=right|width=360|height=]自転車のみならず、列車やフェリーを使って、ロンバルディア地方の雄大な自然を心行くまで満喫できるようなプランが組まれたフェローサイクルのロンバルディアツアー。現地を知り尽くした同社だからこそ組める、魅力あふれるツアープランだ。

前回紹介したドロミテエリアと同じく、多くのビッグレースに登場してきた伝説の峠を走ることができる。プロが走るコースの過酷さは国内にいてはなかなか実感できないもの。ぜひ一度、本場の空気の中を走ってみてはいかがだろうか?

興味が出られた方は、下記の連絡先に一度に連絡してみてほしい。きっと、現地の道路情報やサイクリング事情といった、詳しい話が聞けるはずだ。

また、記事末尾のリンクからは美しい写真で構成された詳細なツアーパンフレット(PDF形式)がダウンロードできるので、ぜひ参考にしてほしい。

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