2014/03/17(月) - 13:48
世界遺産にも指定されたスイス、オーストリアの国境、イタリア北部のドロミテ山塊エリア。「ベスト・オブ・アルプス」とも呼ばれる、美しい街コルチナ・ダンペッツォを拠点にした、フェローサイクルがプロデュースする魅惑のサイクリングルートを紹介しよう。
ヨーロッパでの本格的なサイクリングツアーを計画しているフェローサイクル。そのツアープランの中、アオスタと並び力を入れられているのがユネスコの世界遺産に指定され脚光を浴びる、スイスやオーストリアと国境を接するイタリア北部、ドロミテ山塊エリアだ。
平坦な地形に突如現れる総延長約1,200km、標高3,000mの世界的にも珍しい岩山。冬場にはスキーやスノーボードといったウィンタースポーツが盛んであり、過去には冬季オリンピックも開かれたこともあるほどスポーツリゾートとしてアウトドアアクティビティのメッカとなっている地域だ。
一度訪れたが最後、その魅力に虜になってしまう風光明媚で雄大な自然が広がるエリアだ。本編では、ジロ・デ・イタリアの山岳ステージにも登場する彼の地を走る、ツアープランの一例を紹介する。
名峰クリスタッロを360度眺めるルート1
ルート1はドロミテ北東部のコルチナ・ダンペッツォをスタートし、名峰クリスタッロ山裾を周回する走行距離約62㎞、標高差約1,092㎞のルートだ。
途中には美しいランドロ湖、その後に現れるミズリーナ湖では北東にそびえたつ2,990mの岩盤の峰、トレチーメ・ディ・ラヴァレードのダイナミックな景観などを眺めることができる。
特にこのトレチーメ・ディ・ラヴァレードは大雪の中、熱い勝負を繰り広げた歴史的なステージとして、ロードレースファンに鮮烈な感動を与えた昨年のジロ・デ・イタリア第20ステージのフィニッシュ地点でもある。
ロードレースファンは、美しいトレチーメを麓からただ眺めるだけでなく少しルートを外れても、自らの脚であの熱狂と興奮を思い出しながら、憧れの選手の見た景色や感じた風、受けた苦痛を想像し、追体験するのも良いだろう。
写真撮影スポットも豊富で、自分の足で走り、苦労をした分だけ、ご褒美のポイントも次々と現れてくれるサイクリングの名ルートだ。
レースゆかりの絶景をヒルクライムするルート2
ルート2はコルチナ・ダンペッツォから南西方面に向かい、ジァウ峠~アベラウ、 チンクエトーリ~ポコルを経由し、コルチナ・ダンペッツォまで戻る走行距離約47㎞、標高差1,030mのルート。
アベラウ、ヌベラウ、チンクエトーリの山群をぐるっとサイクリングで周回でき、1日で充分に走りきることができる壮大さが凝縮されたルートだ。
近いところでは2012年のジロ・デ・イタリア第17ステージのルートにも設定された、コルチナ方面で最も高いジァウ峠までの絶景の中を走る、標高差1,000mのヒルクライムは非常にチャレンジングなコースながらも、頂上ではドロミテ中心エリアの絶景が展開し、登りの大変さが一気に報われるだろう。
往路はジァウ峠の南側、カプリレ方面へ標高差200mの快適な下りを楽しみながら、途中はリフトを駆使してのショートカットでチンクエトーリへ到達。ここからスタート兼ゴールのコルチナ・ダンペッツォまで最後のダウンヒルを楽しめる。
オフロードトレイルとロードバイクのゆかりの地を満喫するルート3
コルチナ・ダンペッツォからマウンテンバイクを楽しむために、オフロードトレイル中心のルートで、フォローリア~リオジェレ~クリスタッロからオスピターレを経由してコルチナ・ダンペッツォに戻るコースを走る。
その後、自動車でアラッバ経由でドロミテの西エリアの景勝地、標高差2,400mのポルドイ峠に行くプランはお薦めだ。
ルート3は、ポルドイ峠をスタート&ゴールとして、セラ山群を周回する距離55km、標高差1780mのヒルクライムコース。4つの峠を超える、挑戦しがいのある中・上級者向きのコース設定となっている。
起点となるポルドイ峠には、山頂へ上がるロープウェイ駅の近くに、イタリアが誇るロードレースのカンピオーネ、ファウスト・コッピの銅像がある。
またホテル・サボイアの前には歴代のジロ・デ・イタリアのチャンピオンが刻まれている記念碑などもあるように、ロードレースの歴史において、重要な意味を持つエリアだ。
昨年のツール・ド・ポローニュ第2ステージのフィニッシュ地点にもなっているように、今でもその伝統は受け継がれてきている。ロードレースファンならば山岳レースの奇跡を巡る地として、ぜひとも訪れておきたい歴史あるエリアだ。
サンタルチア教会を自転車で訪問するルート4
ルート4は、ドロミテの重要拠点である南方のアレゲを拠点としたルートで、カプリレ~セルヴァ・ディ・カドー~サンタクローチェからソットグダ~マラガチャペラまで行き、カプリレを再び経由してアレゲに戻ってくる走行距離約47㎞、標高差約1,100mのロードバイク向けのオンロードルート。ここでのハイライトはサンタルチア教会で有名なサンタルチア村のある標高1,430mを目指す絶景のヒルクライムルートで、左手にチベッタ、ペルモの名峰を眺めながら登っていく贅沢なルートだ。
世界遺産の地を自転車で走ることができるドロミテ地方。ロードレースゆかりの地やグランツールなどで使用されたルートも多く存在するエリアだ。
特にジロ・デ・イタリアの重要な展開を左右してきたステージの多くはドロミテを舞台にしてきた。テレビで眺めるだけでは味わえない、憧れのプロトンが通っていったという息遣いを一度味わいに訪ねてみてはいかがだろうか?
なおツアーについて詳しくは以下リンクの記事より日程や内容、諸条件をご確認ください。
ヨーロッパでの本格的なサイクリングツアーを計画しているフェローサイクル。そのツアープランの中、アオスタと並び力を入れられているのがユネスコの世界遺産に指定され脚光を浴びる、スイスやオーストリアと国境を接するイタリア北部、ドロミテ山塊エリアだ。
平坦な地形に突如現れる総延長約1,200km、標高3,000mの世界的にも珍しい岩山。冬場にはスキーやスノーボードといったウィンタースポーツが盛んであり、過去には冬季オリンピックも開かれたこともあるほどスポーツリゾートとしてアウトドアアクティビティのメッカとなっている地域だ。
一度訪れたが最後、その魅力に虜になってしまう風光明媚で雄大な自然が広がるエリアだ。本編では、ジロ・デ・イタリアの山岳ステージにも登場する彼の地を走る、ツアープランの一例を紹介する。
名峰クリスタッロを360度眺めるルート1
ルート1はドロミテ北東部のコルチナ・ダンペッツォをスタートし、名峰クリスタッロ山裾を周回する走行距離約62㎞、標高差約1,092㎞のルートだ。
途中には美しいランドロ湖、その後に現れるミズリーナ湖では北東にそびえたつ2,990mの岩盤の峰、トレチーメ・ディ・ラヴァレードのダイナミックな景観などを眺めることができる。
特にこのトレチーメ・ディ・ラヴァレードは大雪の中、熱い勝負を繰り広げた歴史的なステージとして、ロードレースファンに鮮烈な感動を与えた昨年のジロ・デ・イタリア第20ステージのフィニッシュ地点でもある。
ロードレースファンは、美しいトレチーメを麓からただ眺めるだけでなく少しルートを外れても、自らの脚であの熱狂と興奮を思い出しながら、憧れの選手の見た景色や感じた風、受けた苦痛を想像し、追体験するのも良いだろう。
写真撮影スポットも豊富で、自分の足で走り、苦労をした分だけ、ご褒美のポイントも次々と現れてくれるサイクリングの名ルートだ。
レースゆかりの絶景をヒルクライムするルート2
ルート2はコルチナ・ダンペッツォから南西方面に向かい、ジァウ峠~アベラウ、 チンクエトーリ~ポコルを経由し、コルチナ・ダンペッツォまで戻る走行距離約47㎞、標高差1,030mのルート。
アベラウ、ヌベラウ、チンクエトーリの山群をぐるっとサイクリングで周回でき、1日で充分に走りきることができる壮大さが凝縮されたルートだ。
近いところでは2012年のジロ・デ・イタリア第17ステージのルートにも設定された、コルチナ方面で最も高いジァウ峠までの絶景の中を走る、標高差1,000mのヒルクライムは非常にチャレンジングなコースながらも、頂上ではドロミテ中心エリアの絶景が展開し、登りの大変さが一気に報われるだろう。
往路はジァウ峠の南側、カプリレ方面へ標高差200mの快適な下りを楽しみながら、途中はリフトを駆使してのショートカットでチンクエトーリへ到達。ここからスタート兼ゴールのコルチナ・ダンペッツォまで最後のダウンヒルを楽しめる。
オフロードトレイルとロードバイクのゆかりの地を満喫するルート3
コルチナ・ダンペッツォからマウンテンバイクを楽しむために、オフロードトレイル中心のルートで、フォローリア~リオジェレ~クリスタッロからオスピターレを経由してコルチナ・ダンペッツォに戻るコースを走る。
その後、自動車でアラッバ経由でドロミテの西エリアの景勝地、標高差2,400mのポルドイ峠に行くプランはお薦めだ。
ルート3は、ポルドイ峠をスタート&ゴールとして、セラ山群を周回する距離55km、標高差1780mのヒルクライムコース。4つの峠を超える、挑戦しがいのある中・上級者向きのコース設定となっている。
起点となるポルドイ峠には、山頂へ上がるロープウェイ駅の近くに、イタリアが誇るロードレースのカンピオーネ、ファウスト・コッピの銅像がある。
またホテル・サボイアの前には歴代のジロ・デ・イタリアのチャンピオンが刻まれている記念碑などもあるように、ロードレースの歴史において、重要な意味を持つエリアだ。
昨年のツール・ド・ポローニュ第2ステージのフィニッシュ地点にもなっているように、今でもその伝統は受け継がれてきている。ロードレースファンならば山岳レースの奇跡を巡る地として、ぜひとも訪れておきたい歴史あるエリアだ。
サンタルチア教会を自転車で訪問するルート4
ルート4は、ドロミテの重要拠点である南方のアレゲを拠点としたルートで、カプリレ~セルヴァ・ディ・カドー~サンタクローチェからソットグダ~マラガチャペラまで行き、カプリレを再び経由してアレゲに戻ってくる走行距離約47㎞、標高差約1,100mのロードバイク向けのオンロードルート。ここでのハイライトはサンタルチア教会で有名なサンタルチア村のある標高1,430mを目指す絶景のヒルクライムルートで、左手にチベッタ、ペルモの名峰を眺めながら登っていく贅沢なルートだ。
世界遺産の地を自転車で走ることができるドロミテ地方。ロードレースゆかりの地やグランツールなどで使用されたルートも多く存在するエリアだ。
特にジロ・デ・イタリアの重要な展開を左右してきたステージの多くはドロミテを舞台にしてきた。テレビで眺めるだけでは味わえない、憧れのプロトンが通っていったという息遣いを一度味わいに訪ねてみてはいかがだろうか?
なおツアーについて詳しくは以下リンクの記事より日程や内容、諸条件をご確認ください。