アメリカ・ノースキャロライナ州に居を構える1948年創業のソックス専業メーカーWrigtenberry社が展開するソックスのブランドが WRIGHTSOCK(ライトソック)だ。独自の二重構造の採用によって靴ズレが発生する可能性を最小限に抑えるスポーツ向けモデル「ライトソック CoolMesh2」をインプレした。

ライトソック CoolMesh2 エレクトリックブルーライトソック CoolMesh2 エレクトリックブルー

ライトソック・クールメッシュ2は、サイクリングを始めランニングや登山など、足が極度のストレスを受ける際に靴ズレが発生する可能性を最小限に抑えることができるソックスだ。

素足に接するインナーと、靴の内面に接するアウターで構成される「ダブルレイヤー構造」によって、一般的なソックスでは皮膚に伝わる摩擦やねじりの力を、レイヤー間の滑りによって吸収している。一方でレイヤー間の不要なズレをなくすため、くるぶし付近で2箇所、つま先付近で1箇所の計3箇所で2つのレイヤーを固定している。

また、皮膚とソックスの間で発生する摩擦が、体温上昇による足の蒸れが原因であることを突き止め、徹底的に通気性を向上させている。アウターはアクティビティに適した繊維で構成され、インナーは染料による通気性の悪化を考慮し無色のポリエステル素材を採用。常に滑らかな疎水性の表面を実現し、足肌の乾燥状態を保ってくれる。

独自の2層構造を採用し、靴ズレが発生する可能性を最小限に抑える独自の2層構造を採用し、靴ズレが発生する可能性を最小限に抑える (c)mesutta染料による通気性悪化を防ぐため、インナーレイヤーは無色染料による通気性悪化を防ぐため、インナーレイヤーは無色

つま先とくるぶしでレイヤー間を固定しているため踏ん張りが利くつま先とくるぶしでレイヤー間を固定しているため踏ん張りが利く 薄い素材を使用しているため、高い通気性が期待できる薄い素材を使用しているため、高い通気性が期待できる


靴ズレが発生しにくいことに加え、カラーバリエーションが豊富なことも特徴だ。ホワイトやブラックといった定番カラーに加え、エレクトリックブルーやフューシャ、ライム、更にネオンイエローやネオンオレンジ、ネオンピンク、ネオングリーンの近年流行のネオンカラーも揃う。

丈の長さは3種類で、最も長いクォータータイプが自転車用として推奨されている。サイズは女性用と男性用でそれぞれS、M、L、XLの4種類がラインナップ。取り扱いはmesutta。

オフロードで映える蛍光グリーン MTBシューズで使用してみるオフロードで映える蛍光グリーン MTBシューズで使用してみる 豊富なカラーバリエーションも特徴の1つ豊富なカラーバリエーションも特徴の1つ (c)mesutta


ライトソック CoolMesh2の機能解説



― インプレッション 

「オフロードライドにメリット大 レーサーシューズのフィッティングに悩んでいる人にも」

強烈な発色のエレクトリックブルーのライトソック CoolMesh2 をMTBシューズで試す強烈な発色のエレクトリックブルーのライトソック CoolMesh2 をMTBシューズで試す

シクロクロスでライトソック CoolMesh2をインプレ。オフロードでの使用が適していそうだシクロクロスでライトソック CoolMesh2をインプレ。オフロードでの使用が適していそうだ ライトソックは日本では聞き慣れないブランドだが、アメリカのアウトドア・スポーツ界では靴擦れ防止ソックスの決定版として非常に有名で、とくにジョガーやトレイルランナーなどに愛用されているという。

ハードに歩きまわるエンデュランススポーツにおいて、アクティビティを中断しなくてはならなくなる靴ずれや水ぶくれを防止してくれるソックスが登場したというのは朗報だろう。通常、トレールランなどの世界ではワセリンやシャミークリームに似た摩擦防止クリーム(”カーニーグー”等が有名)を使用してこれを防ぐことが多いが、ソックス自体にこの機能があれば助かる。クリーム的なものを塗るという行為は日常的には面倒なことだから、履くだけで良いというのは手軽でいい。代理店より輸入開始前に届けられたサンプルで、1ヶ月程度の使用テストを行った。

まず履いてみての第一印象は、ソックス内部で足がつるつるするように感じること。内面の肌触りの良さは生地表面のキメ細かさと2重構造からくるものだろう。2重構造の生地はともに薄く、その生地同士も滑りが良く、滑ることで摩擦を打ち消している感じだ。

「どんなスポーツにも向く」とのことだが、自転車で使ってみて具合が良いと感じたのは、マウンテンバイクやシクロクロスなどオフロードでの使用だ。まずソックスに少し厚みがあるので、いいクッションになってくれること。そして長時間走っても・歩いても、足肌に痛みが生じにくい感じがすること。汗で湿気を帯びても、快適な肌触りがキープされているように感じる。

ソフトな履き心地でライドにも対応。丈は少し短めだと感じたソフトな履き心地でライドにも対応。丈は少し短めだと感じた トレールライドではバイクを押して歩くことも多いが、歩く際にフィット感の悪いMTBシューズでも、足に局所的な擦れを生じさせない。レーシング系シューズほどアッパーやソールが硬く、擦れを生じやすいので、これは状況によって非常に有効だと思った。湿気に対しても肌面をドライに保ってくれる感じがあるので、湿地や泥地を歩かざるをえないMTBライドやシクロクロスにも良いのではないかと思う。

また、シューズとのマッチに悩んでいる人には解決案の一つになってくれるかもしれない。通常、シューズは形状が自分の足に合えばソックスは薄いほうが力がダイレクトに伝わるため良いと言われているが、デリケートな肌の持ち主の場合、やはりどこかに局所的な痛みは感じてしまうもの。ライトソックは少し厚めの生地で足をコートしてくれる感覚があるので、シューズのフィット感不足で痛みを感じている人は試してみると良いだろう。
カラバリは多く、流行のネオンカラーは写真で伝えきれないほど鮮やかな発色だ。なおQuarter(長)タイプは足首のくるぶしを隠してくれる標準的なバイクソックス同様だが、もう少し長めであれば流行のシルエットになるのに、と感じた。
マルチスポーツ対応とのことなので、MTBに加えトレールランなども楽しむ人には使用シーンが多いだろう。まず試してみれば適した使用シーンが色々と発見できそうな面白い製品だ。

(綾野 真/編集部)

ライトソック CoolMesh2
丈の長さ:Tab(短)、Lo(中)、Quarter(長)
サイズ:S、M、L、XL
カラー:ホワイト、ブラック、エレクトリックブルー、フューシャ、ライム、ネオンイエロー、ネオンオレンジ、ネオンピンク、ネオングリーン
価 格:1,890円(税込)

リンク