3月のレースで落車し、鎖骨と肋骨を骨折したワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)がバイクトレーニングへの復帰を報告。またヴィンゲゴーは退院し、エヴェネプールはリエージュ〜バストーニュ〜リエージュの欠場が明らかになった。



STRAVAで練習再開の報告をしたワウト・ファンアールト(ベルギー) photo:CorVos

「外で初のベダル回し。新しいバイクで走った日」とワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)は4月17日、STRAVA(アスリート向けSNS)に30kmの走行ログと共に投稿した。

3月27日のドワーズ・ドール・フラーンデレンで落車し、鎖骨と肋骨、胸骨を骨折して以来初のライドとなったファンアールト。更に投稿では「ステムの下にスペーサーを入れていることを批判した、全ての仲間に謝罪する」と綴り、怪我の影響からかスペーサーでハンドルを高くしたマウンテンバイクの写真をアップした。

なおファンアールトはその数日前、予定していたジロ・デ・イタリアの不出場を発表している。

退院したヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク) photo:CorVos

また同じヴィスマ・リースアバイクに所属し、4月4日のイツリア・バスクカントリー第4ステージで落車と大怪我(鎖骨、肋骨の骨折と肺挫傷、気胸)を負ったヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)は退院を報告した。

「病院を離れる時がきた。僕をケアしてくれた全ての医療スタッフと、励ましてくれた全ての人たち感謝を伝えたい。たくさんのメッセージやプレゼント、そして絵を受け取った。とても心が暖まり、これからは完全回復に向かっていく」と、サムズアップする自身の写真と共に投稿した。なお総合3連覇の掛かるツール・ド・フランス(6月29日開幕)出場についてはいまだ明らかにされていない。

エヴェネプールのリエージュ欠場が明らかに

リエージュの欠場が明らかとなったレムコ・エヴェネプール(ベルギー) photo:CorVos

更にヴィンゲゴーと同じレースで落車し、鎖骨と肩甲骨を骨折したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)についてベルギーメディアHet Laatste Nieuwsが最新情報を報道。現在エヴェネプールは室内でローラーを回し、2週間後を目処に本格的なトレーニング再開を計画している。

しかし2022年、23年と2連覇中のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュには間に合わないことが判明した。そのため高地トレーニングを挟んでクリテリウム・デュ・ドーフィネ(6月2日〜、あるいはツール・ド・スイス(6月9日〜)にて実戦復帰を予定。そして自身初となるツールには間に合う予定なのだという。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos