日本サイクリングガイド協会の公認資格である「JCGA公認サイクリングガイド」の基礎講習会と体験講習会が札幌にて4月と5月に開催される。ガイド業務に必要な基礎技術をひと通り学ぶことができる貴重な機会だ。以下、プレスリリースより紹介しよう。



JCGAサイクリングガイド基礎講習会と体験講習会が北海道で4月と5月に開催

JCGAサイクリングガイド基礎講習会と体験講習会を北海道で4月と5月に開催 (c)JCGA

北海道で初となる「JCGAサイクリングガイド基礎講習会」および「JCGAサイクリングガイド体験講習会」を、北海道アドベンチャートラベル(AT)ガイド認定のJCGAサイクリングガイドを講師として4月−5月に開催。

サイクルツーリズムの高まりとともに、専門知識と技術を有するプロフェッショナルなサイクリングガイドへのニーズも急増しており、現業のサイクリングガイドだけでは特にインバウンド市場からの要求に対応できません。こうした状況下、一般社団法人日本サイクリングガイド協会(以下、JCGA )は、より多くの方にサイクリングガイドへの門戶を開けるべく、ツアー実務経験のない一般サイクリストや一般的なサイクリングスキルのツアー事業者にも参加いただける「サイクリングガイド基礎講習会 (以下、本講習)」の実施に注力しています。

他方、国内屈指のインバウンド観光地である北海道はサイクルツーリズムの拡大発展についても官⺠あげて取り組んでおり、ちょうど2023年度に創設された「北海度ATガイド認定制度」※https://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/kkd/500-outdoor/atguide.html では、北海道在住のJCGAサイクリングガイド3名がサイクリング分野のATガイド一期生として唯一の認定を受けています。本講習は、今後さらなる発展が期待される北海道には適切な理念と技術を備える地元サイクリングガイドの拡充が不可欠として、北海道で最初のATガイド認定サイクリングガイドを講師に、満を侍して開催するものです。

また今回の初開催にあたっては、同じく北海道のサイクルツーリズム発展に取り組む事業者であり、JCGA発足当初からの協力者である株式会社日本旅行の支援を受け、本講習よりさらにハードルを下げた「サイクリングガイド体験講習会」も特別開催いたします。なお、いずれについても講習費の特別優待割引を実現し、道内のサイクリングツアーや大型サイクリングイベントに関わっていただけるサイクリングガイド意向者を広く募ります。

本講習では、サイクリングガイドの実務に必要な交通法規、走行技術、公道での引率技術、お客様への重要事項説明、自転車の走行前点検、確実なタイヤチューブ交換法などの基本事項について、ひと通り学ぶことができます。その内容は二段構え。まずはJCGA独自の教本(約150ページ)とオンライン解説動画で事前に自主学習いただき、一定以上の知識と技術をあらかじめご準備いただきます。その上で会場でのリアル講習に臨んでいただくことで、効率的に基本事項を習得いただくことを目指しております。

なお、本講習を満了された受講者は「JCGA登録サイクリングガイド トレーニー」として認定され、一定以上のガイド技術と理念の習得が確認された受講者については「JCGA登録サイクリングガイド アシスタント」として上位認定されます。いずれもJCGA公式ホームページ内の「登録ガイド」一覧に氏名と居住エリアが掲出されますので、受講満了の証としてご活用いただけます。

一方、本講習に先立って4月後半に単日開催する「サイクリングガイド体験講習会」では、基礎講習の参加要件に満たないサイクリストや旅行事業者、あるいは本講習への参加を検討される方を対象に、座学とブリーフィングから始まる公道引率走行を通じてサイクリングツアーの全容を実体験いただくことで、サイクルツーリズムの現場で必要とされる技術や理念をご理解いただけます。ぜひこの機会に受講いただき、北海道サイクルツーリズム発展の原動力としてスタートいただけますと幸いです。

なお、次ページ以降に「JCGAサイクリングガイド基礎講習会」および「JCGAサイクリングガイド体験講習会」の実施概要を記しておりますので、あわせてご高覧ください。

■第1会期=「JCGAサイクリングガイド体験講習会」開催概要
(1) 開催日程:4月20日(土)または4月21日(日)※1日完結のため両日とも同内容
(2) 講習会場:真駒内セキスイハイムアイスアリーナ1階 会議室(札幌市南区真駒内公園内)
(3) 主催:一般社団法人日本サイクリングガイド協会(JCGA)
(4) 協力:サイクリングフロンティア北海道
(5) 後援:株式会社日本旅行
(6) 主任講師:石塚裕也(北海道ATガイド認定、JCGA MASTER)、渋井 亮太郎(JCGA MASTER/代表理事)
(7) 補助講師:DAVID BARNETT、秋元謙一(ともに北海道ATガイド認定、JCGA-LEADER)
(8) 受講費用:講習受講料(イベント保険含 1日分) 22,000円→ 3,500円※北海道在住者のみ適用
(9) 受講定員:両日とも最大14名 ※原則的に先着順(決済完了順)です。
(10) 申込方法と期日:4月15日(月)13:00までに以下のチケット購入サイト「peatix」からお申し込みください。
https://jcga-school-apr24-sapporo.peatix.com
(11) 受講資格/要件:以下の(A)〜(E)を満たすこと
A) 年齢:2024年4月1日時点で満18歳以上〜65歳未満であること。
B) 北海道をサイクリング活動の拠点とする道内在住者であること。
C) 他者の助けを借りずにスポーツサイクルを終日安全に運行できること。
D) 適切に整備されたスポーツサイクルを講習会に自身で用意できる。:ロードバイク・クロスバイク等のオンロード向けバ
イクが望ましい。前照灯/反射板/ベルなどの法定装備は必須。
E) ヘルメット、グローブ、サイクルウェア、アイウェア(クリアレンズ・眼鏡可)、飲料ボトル等、装備一式。
F) スケジュール例のような終日講習にも無理なく対応できる身体能力と健康状態。
G) 参加申し込み時の記載事項すべてに同意し、契約上の責任を負うこと。

(12) 講習内容およびスケジュール
・4月20日(土)、4月21日(日)共通 :日出 04:44、日没 18:23
08:30-09:00集合(屋外)※到着順に機材チェック。そのまま走行できる準備で集合のこと
09:00-10:30実走(屋外):集合からの流れで6-10km程度のルートを1周回、講師が先導して解説
10:30-11:30座学(屋内):サイクリングガイド概論
11:30-12:30休憩・昼食 ※各自(または実費徴収で配達弁当)
13:00-14:00実技(屋外):ブリーフィング実技
14:00-15:00実走(屋外):基礎練習=乗降、振り返り、ハンドサイン
15:00-17:00実走(屋外):6-10km程度のルートを 1-2周回、上級者がいれば交代で先導
17:00-18:00座学(屋内):質疑応答 ※参加者によっては後輪タイヤチューブ交換

<参考写真>

幹線道路での引率走行では先頭ガイドの左右位置がかなり重要です (c)JCGA
住宅街など見通しが悪く幅員も狭い道路も左右位置が重要です。 (c)JCGA


駐車車両等で右側に進路を変更する場合はかなり早期から移動します (c)JCGA
休憩ポイントでのコミュニケーションはツアーの良し悪しに直結します (c)JCGA


■第2会期=「JCGAサイクリングガイド基礎講習会」開催概要
(1) 開催日程:5月25日(土)-26日(日)連続2日間 ※4月20日(土)、21日(日)との重複参加も可能。
(2) 講習会場:真駒内セキスイハイムスタジアム 1F 会議室(札幌市南区真駒内公園内)
(3) 主催:一般社団法人日本サイクリングガイド協会(JCGA)
(4) 協力:サイクリングフロンティア北海道
(5) 後援:株式会社日本旅行
(6) 主任講師:石塚 裕也(北海道ATガイド認定、JCGA MASTER)、渋井 亮太郎(JCGA MASTER/代表理事)
(7) 補助講師:DAVID BARNETT、秋元謙一(ともに北海道 AT ガイド認定、JCGA-LEADER)
(8) 受講費用:総計 55,000円→36,000円 ※北海道在住者のみ。
・講習受講料(2日分) 44,000円→22,000円
・教材費 5,500円 (JCGAガイド養成テキスト第2版)およびオンライン講習)
・JCGA 年会費 5,500円 (2024年度:参加申込受理日〜2025年3月31日まで
・その他諸経費 3,000円 (イベント障害保険、会場使用料ほか)
(9) 受講定員:最大 12名
(10) 申込期日および方法:JCGA 公式ページ内の講習告知情報 https://www.cycling-guide.or.jp/wks_cert_ifno/2166 を熟読いた
だき、受講申込書類(ダウンロード)に必要事項をご記入の上で、4/25(木)13:00(一次締切日)までにメールでお申し込みく
ださい。
(11) 受講資格/要件:以下の(A)〜(I)を概ね満たすこと
A) 年齢:2024年4月1日時点で満18歳以上〜65歳未満であること。
B) JCGA 会員規約に同意の上、受講申込をもってJCGA会員となる意思がある。
C) 登録・申込書式の記載事項に虚偽が一切ない。
D) 誓約書への本人署名をもって、記載事項すべてに同意し、契約上の責任を負う。
E) 自動二輪または普通自動車以上の運転免許保有者であり、日常の運転で常識的な道路交通感覚を身につけている。
F) サイクリングの技術と経験 ※基礎検定受験希望者は本項が必須。
・一般公道で100km以上の距離を7時間程度で無理なく単独走行できる技術と経験、体力を備えている。
・5人以上の集団サイクリング経験が複数回ある。※一般公道。大型のサイクリングイベント等は含まない。
・自転車のタイヤチューブ交換と輪行等での組みばらし作業の経験があり、単独で概ね完遂できる。
G) 適切に整備されたスポーツサイクルを講習会に自身で用意できる。:ロードバイク・クロスバイク等のオンロード向けバイクが望ましい。前照灯/反射板/ベルなどの法定装備は必須。
H) ヘルメット、グローブ、サイクルウェア、アイウェア(クリアレンズ・眼鏡可)、飲料ボトル等、装備一式。
I) 健康状態と講習意欲:
・サイクリングで他者の安全管理を遂行するに相応しい身体状態
・2日間連続で延べ 20時間にもおよぶ講習に無理なく対応できる身体能力と健康状態
・サイクリングガイドを目指す者として相応しい積極的かつ真摯な受講態度

(12) 講習内容およびスケジュール
■自主学習:参加手続き完了日(受講料入金日〜)より各自随意
※自主学習が完了していることを前提としてリアル講習を行うので留意すること。
・JCGAサイクリングガイド養成テキスト :参加手続き完了後に郵送等で支給。
・自主学習用オンライン動画:限定公開YouTube動画 ※URL は受講確定者にメールで開示。
■リアル講習のスケジュール(※例)
・1日目= 5月25日(土):日出 04:01、日没 19:01
07:30-07:45 集合(屋外)※到着順に機材チェック。そのまま走行できる準備で集合ください

07:45-08:00 オリエンテーリング(屋外)
08:00-09:00 実技(屋外):ブリーフィング講師実演、ハンドサインの型
09:00-11:00 座学(屋内):「交通法規」、「ガイド技術」
11:00-12:00 休憩・昼食 ※各自(または実費徴収で配達弁当)
12:00-13:00 実技(屋内):後輪タイヤチューブ交換 講師実演から受講者各自1回ずつ
13:00-14:00 実技(屋内):ブリーフィング 受講者が各1回ずつ
14:00-15:00 実走(屋外):基礎練習=乗降、振り返り、ハンドサイン
15:00-16:00 実走(屋外):「講習ルート A」を講師先導
16:00-17:00 実走(屋外):「講習ルート A」を受講者が交代で先導
17:00-18:00 実走(屋外):「講習ルート A」を受講者が交代で先導
18:00-19:00 実走(屋外):「講習ルート A」を受講者が交代で先導
19:00-19:15 事務連絡(屋外)>解散

・2日目= 5月26日(日):日出 04:01、日没 19:02
07:30-07:45 集合(屋外)※そのまま走行できる準備で集合ください
07:45-09:00 実技(屋外):ブリーフィング 受講者が各1回ずつ
09:00-10:00 実走(屋外):「講習ルート A」を講師先導
10:00-11:00 実走(屋外):「講習ルート A」を受講者が交代で先導
11:00-12:00 休憩・昼食 ※各自(または実費徴収で配達弁当)
12:00-13:00 実技(屋内):後輪タイヤチューブ交換 受講者各自 1-2回
13:00-14:00 実走(屋外):「講習ルート A」を受講者が交代で先導
14:00-15:00 実走(屋外):「講習ルート A」を受講者が交代で先導
15:00-16:00 実走(屋外):「講習ルート A」を受講者が交代で先導
16:00-17:00 実走(屋外):「講習ルート A」を受講者が交代で先導
17:00-17:30 質疑応答、終礼(屋外) >解散
※講習内容およびスケジュールは気象状況や受講者の技術レベルに応じて変更します。※トイレや補食は適宜可能です。
※原則的に雨天決行のため、レインウェアや予備のウェア、タオル等は各自で適切に準備してください。
以上

<参考写真>

交差点での「右折」など日本独自ルールについては完全に習得する必要があります (c)JCGA
「信号機のない横断歩道」もルールと現実との乖離があり、難しい判断が必要です (c)JCGA


世界中で通用するメソッドを共有できる後輪チューブ交換実技 (c)JCGA
出発前ブリーフィングにはガイド引率のほぼすべてが込められています (c)JCGA

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