3月23日午後、セッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ第1bステージのチームタイムトライアルが行なわれ、15.6kmのフラットコースを平均52.4km/hで駆け抜けたプロツアーチームのリクイガスが優勝。午前中にステージ優勝を飾ったフランチェスコ・キッキ(イタリア、リクイガス)が総合リードを広げた。

トップタイムを叩き出したリクイガス・ドイモトップタイムを叩き出したリクイガス・ドイモ photo:Cor Vos午前の第1aステージに引き続き、午後の第1bステージ・チームタイムトライアルはアドリア海に面したリッチョーネで行なわれた。コースは高低差が20mに満たない15.6km。各チーム8名ずつがローテーションを組み、ほぼフラットなコースを駆け抜けた。

トップタイムを叩き出したのは、8名全員が隊列を組んでゴールしたリクイガス。プロコンチネンタルチームのデローザ・スタックプラスチックを9秒、プロツアーチームのランプレを15秒上回る走りで、リクイガスが午前の第1aステージに続く連勝を飾った。

ステージ3位に入ったランプレ・ファルネーゼヴィーニステージ3位に入ったランプレ・ファルネーゼヴィーニ photo:Cor Vosリクイガスのザナッタ監督は「選手たちの走りには非常に満足している。午前中は素晴らしいチームワークでキッキの勝利をお膳立てし、午後は教科書通りの完璧なローテーションでチームタイムトライアルを制した。特に新加入のチモライ、フィネット、ダラントニアの走りには満足している」と、チームの走りを賞賛。総合首位のキッキはリードを広げることに成功している。

リクイガスはこれが今シーズン14勝目。チームHTC・コロンビア(11勝)やコフィディス(11勝)、チームスカイ(7勝)を上回り、シーズン通算勝利数トップだ。

監督コメントはリクイガス公式サイトより。


セッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ2010第1bステージ結果
1位 リクイガス・ドイモ       17'51"
2位 デローザ・スタックプラスチック  +09"
3位 ランプレ・ファルネーゼヴィーニ  +15"
4位 チェラミカ・フラミニア      +24"
5位 ISD・ネーリ           +25"
6位 アンドローニ・ジョカトーリ    +30"
7位 PSKウィールプール        +36"
8位 アドリア・モビル         +41"
9位 CDC・カヴァリエーレ       +46"
10位 カルミオオーロ・NGC      +1'00"

個人総合成績
1位 フランチェスコ・キッキ(イタリア、リクイガス)           2h14'35"
2位 ダヴィデ・チモライ(イタリア、リクイガス)               +06"
3位 マウロ・フィネット(イタリア、リクイガス)
4位 オリバー・ザウグ(スイス、リクイガス)
5位 ティツィアーノ・ダラントニア(イタリア、リクイガス)
6位 アレッサンドロ・ヴァノッティ(イタリア、リクイガス)
7位 イヴァン・サンタロミータ(イタリア、リクイガス)
8位 マチェイ・ボドナール(ポーランド、リクイガス)
9位 ロペルト・フェラーリ(イタリア、デローザ・スタックプラスチック)    +13"
10位 クリスティアーノ・サレルノ(イタリア、デローザ・スタックプラスチック)+15"

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos