「サイクリングを安全に」をミッションとして掲げるサイクリック。ライト一体型ドライブレコーダーFLYシリーズをピックアップして紹介しよう。アクションカメラや盗難防止デバイスとしても使用できる機能が盛りだくさんのプロダクトだ。



サイクリック FLY12 CE(フロント用)サイクリック FLY12 CE(フロント用)
自転車で公道やサイクリングロードを走る以上、自動車や歩行者と道路をシェアすることは必然だ。限りあるスペースを分け合っているため、サイクリストが十分に気をつけていても事故に巻き込まれてしまうなんて危険も捨てきれない。その逆もまた然り。自分が事故を引き起こす原因にも成りうる。

いずれにせよアクシデントが発生してしまったら、その後の対応のために状況を把握しておく必要がある。しかし、トラブルの当事者となった時、前後の状況を覚えておける自信はあるだろうか。もしかしたら当事者であるがゆえ客観的になれないこともある。起こった出来事の事実を記録しておくために、自転車も車のようにドライブレコーダーを装着しておくと良いかもしれない。

今回は自転車用ドライブレコーダーCYCLIQ(サイクリック)のFLYシリーズを紹介しよう。ラインアップは、フロント用のFLY12 CEとリア用のFLY6 CEという2タイプが用意されており、それぞれを用意することで前後でライドの様子を記録することができるようになっている。

LED一体型ドライブレコーダー FLYシリーズ

向かって左側がカメラのレンズ、右側がLEDとなっている向かって左側がカメラのレンズ、右側がLEDとなっている ボタンは2つのみ。操作はほぼ電源ボタンで完結してしまうボタンは2つのみ。操作はほぼ電源ボタンで完結してしまう

直方体のボディサイドのカバーはロック機構が備えられている直方体のボディサイドのカバーはロック機構が備えられている Micro SDや充電ポートはシールで守られているため浸水の心配が少ないMicro SDや充電ポートはシールで守られているため浸水の心配が少ない


さて自転車用ドライブレコーダーとはどういうことか。まず1つにライトがビルトインされていること。フロント用であれば600ルーメンの光量を備えた白色LEDが、リア用であれば100ルーメンの赤色LEDが搭載されている。

ルールで装着が定められている灯火類が一体となるメリットは、各種デバイスやパーツ類で混み合いやすいハンドル周り、シートポスト周りでも取り付けやすくなること。特にワイヤーの取り回しによって装着場所が制限されるハンドル周りにおいて、統合されたデバイスはスマートな解決策となってくれるはずだ。

近年、デイライトという考えが浸透しつつある通り、昼間のライト点灯は事故に巻き込まれるリスクを軽減してくれる。ドライブレコーダーと合わせて使用することで、アクシデントに見舞われる可能性を低くしてくれるはずだ。ライトを点灯しないモードももちろん用意されている。

非常に長いランタイムと録画時間

ボディはマットカラーのため存在を主張しすぎないボディはマットカラーのため存在を主張しすぎない ボディサイドに状態を表すLEDインジケータが備えられているボディサイドに状態を表すLEDインジケータが備えられている

サイクルコンピューターのようなマウント方式が採用されているサイクルコンピューターのようなマウント方式が採用されている FLY12CEの純正マウントは六角レンチで固定するFLY12CEの純正マウントは六角レンチで固定する


自転車用ドライブレコーダーと言える理由の2つ目は、ランタイムがアクションカメラと比較し非常に長いことにある。FLY12 CEは約8時間、FLY6 CEは約7時間の稼働時間を備えており、家を出てから帰るまでのライド全体を録画することが可能。ライトと合わせて使用する場合はFLY12 CEは4〜5時間駆動だという。

トラブルはいつも突然だ。肝心な部分を映像として残すためには常にカメラを回しておく必要があり、この長いランタイムは録画しているという安心感をライダーに与えてくれるだろう。

また、ソフトウェア面でも長時間録画に対応させていることがサイクリックの特徴だ。動画撮影のネックは容量が大きくなることで、7〜8時間の長回しでは膨大な記録容量が必要となる。長回しに足る容量のMicro SDカードを用意すればいいのだが、コストもかかるため現実的な解決策とは言えない。

サイクリック FLY6 CE(リア用)サイクリック FLY6 CE(リア用)
メモリー容量がいっぱいになってしまった時、サイクリックではどのような働きをするか紹介しよう。まず、サイクリックの動画撮影は5分、10分、15分刻みでファイルを分割されるように設定されており、ライドしていると幾つものファイルが生成されていくことがポイントだ。そしてメモリー容量を全て使い切ると、古いデータから順に動画が上書きされていく。

一般的なアクションカメラの場合では、メモリーいっぱいに録画した場合、データを削除しなければ新たな動画を録画することができない。そのような手間を考える必要もなく、ライド中はただペダルを回していればノンストップで録画し続けてくれるのは嬉しい仕様だ。

トラブル時に自動的に録画データをロック 証拠をしっかり守る機能も搭載

トラブルに巻き込まれた時もずっとカメラは回り続けているかと言えばそうではない。デバイスが60度以上傾き、5秒以上元に戻らない場合、サイクリックはインシデント発生とみなし、その時録画していたデータとその直前のデータが上書きされないようにロックする。加えて、30分後に電源が切れる仕組みとなっているため、無駄な録画データを量産することもない。

135°の超広角レンズが備えられている135°の超広角レンズが備えられている ボディサイドにボタンが備えられているボディサイドにボタンが備えられている

リアのマウント形式はフロントと同じリアのマウント形式はフロントと同じ リア用はベルクロストラップでシートポストに括り付けるリア用はベルクロストラップでシートポストに括り付ける


フロント用のFLY12 CEはライド途中に静止画として保存するマニュアルキャプチャ機能も備えられている。静止画を撮影するとインシデント発生時と同様、その時録画していたデータとその直前のデータがロックされる。この機能を駆使することで、ドライブレコーダーながらアクションカメラとして活用することもできる。

また、サイクリックが自動的に録画を停止するケースがもう1パターンある。それは電池残量が12%未満になった時。理由はライトに電源を割り当てるためだ。ドライブレコーダーながら映像記録を止めてまで、ライダーを安全に帰宅させることを優先させる機能を搭載する点に、サイクリックがサイクリングにおいての安全性を考慮していることが伝わってくるだろう。

各モデルの機能と解像度

FLY12 CEとFLY6 CEいずれのカメラは135°の視野角を持つ広角レンズ、6軸手ぶれ補正機能が備えられている。風景や自分の周りで起きている様々な状況を滑らかに写すことができるため、一般的なアクションカメラのように利用しても不足はない。ツーリングで風景を、レースで集団の状況を映したいというシチュエーションでも活躍してくれるだろう。

手ぶれ補正の有無、画質、1データの長さを決める手ぶれ補正の有無、画質、1データの長さを決める ライトも設定可能。点灯なしでも設定できるできるライトも設定可能。点灯なしでも設定できるできる サウンドが鳴るインターバルも切り替えることができるサウンドが鳴るインターバルも切り替えることができる


FLY12 CEの録画解像度は1080p/60fps、1080p/30fps、1080p/30fps/HDR、720p/60fpsという4種類から選ぶことができる。リア用のFLY6 CEの解像度は1080p/60fps、1080p/30fps、720p/60fpsという3種類から選択する。それぞれ録画容量などが変化するためユーザーの好みに合わせることが可能だ。

HDR(ハイダイナミックレンジ)撮影では、手ぶれ補正がオフになってしまうが、明るすぎる、暗すぎるシチュエーションでも綺麗な画像を残すことができる。もし夜間やトンネル内でトラブルが発生したとしても映像に残すことができるのは心強いはずだ。

専用スマホアプリやPCアプリ、サイコンと連携

各デバイスの設定はスマホアプリやPC用ソフトから行うことができる。ライトモードや音量、アラート、ビデオ解像度、ビデオ記録時間/1データ、手振れ補正の有無、アイドルモード、バイクアラームなど。

デバイスの電源を入れていなくてもペアリングすることができるデバイスの電源を入れていなくてもペアリングすることができる スマホとデバイスをペアリングした際のトップ画面スマホとデバイスをペアリングした際のトップ画面 インシデントやアイドルモードも切ることができるインシデントやアイドルモードも切ることができる


特筆すべき連携機能は盗難防止バイクアラーム機能だ。スマホと連携した状態を維持したまま、ユーザー(スマホ)がデバイスから離れた時、バイクに異常な動きを検知するとアラームがデバイスから鳴るとともに、スマホに通知が届くというものだ。実はドライブレコーダー+ライト+盗難防止アラームという非常にスマートなデバイスとなっている。

録画した映像はSTRAVAにアップロードしたデータをオーバーレイさせる編集も可能。ただ映像を記録するだけでなく、ライドの思い出として残すことができるのも自転車用ドライブレコーダーならではの機能と言えるだろう。

またANT+の通信規格にも対応しており、ガーミンのサイクルコンピューターと連携することもできる。ペアリングすると前後ライトの明るさをサイコンから切り替えることができる。FLYシリーズ自体2ボタン設計で操作がわかりやすくなっているが、ガーミンと組み合わせることでライド中の操作をより行いやすくした。

その他スペック

FLY12 CEの付属品FLY12 CEの付属品 FLY6 CEの付属品FLY6 CEの付属品


FLY12 CEの取り付けは付属するハンドルクランプマウントもしくは、別売のアウトフロント型マウントを使用する。マウントの取り付けには2.5mmのアーレンキーを利用することになるが、全てのライドで使用したいドライブレコーダーという性質を考えると作業が手間とはならないはずだ。また、標準でGoProマウントに装着可能となるアダプターが付属しているため、既存のマウントを活用することも可能。

FLY6 CEはシートポスト用マウントと、丸型ピラーとエアロピラー用のストラップが付属しており、それらを使用しバイクに取り付ける。こちらは工具が必要なく気軽に作業することが可能だ。

いずれにも安全ストラップが付属しており、それぞれのデバイスをハンドルとピラーなどに括り付けておくことができる。アクシデントでは想像以上の衝撃が加わる可能性もあるため、万が一マウントからデバイスが外れてしまうというケースも想定し、バックアップとしてストラップでデバイスが吹き飛ばないようにしておきたい。せっかくドライブレコーダーで映像は残すことができたのに、肝心のデバイスを紛失するという失敗もなくせるだろう。




サイクリック FLY12 CE(フロント用)
機能:1080pフルHD録画、オーディオ録音、600ルーメンフロントライト
録画機能:ループ録画、インシデント保護機能、6軸手ブレ補正、マニュアル静止画撮影
その多機能:ホームセーフ機能、盗難防止バイクアラーム、STRAVA対応
通信規格:Bluetooth、ANT+
防塵防滴:IP67準拠
ランタイム:最大約8時間
重量:195g
付属品:ハンドルバー用マウント、ユニバーサルウント、22.2mm径用ゴムアダプター、ライザーハンドルバー用ゴムアダプター、クイックスタートガイド、USB-Cケーブル、安全ストラップ
価 格:33,999円(税込)

サイクリック FLY6 CE(リア用)
機能:1080pフルHD録画、オーディオ録音、100ルーメンリアライト
録画機能:ループ録画、インシデント保護機能、6軸手ブレ補正
その多機能:ホームセーフ機能、盗難防止バイクアラーム、STRAVA対応
通信規格:Bluetooth、ANT+
防塵防滴:IP56準拠
ランタイム:最大約7時間
重量:110g
付属品:シートポスト用マウント、標準シートポスト用ストラップ、エアロシートポスト用ストラップ、ゴムスペーサー(0°、7.5°)、エアロアダプター(幅狭、幅広)、クイックスタートガイド、USB-Cケーブル、安全ストラップ
価 格:21,999円(税込)

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