ブエルタ・ア・サンフアン第4ステージは集団スプリントで決着し、マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、クイックステップフロアーズ)が勝利。落車リタイアによってレースを去ったガビリアの第1ステージ勝利に続く、今大会チーム2勝目となった。



乾燥したサンフアンの地を走るプロトン乾燥したサンフアンの地を走るプロトン (c)CorVos
休息日を翌日に控えたブエルタ・ア・サンフアン(UCI2.1)第4ステージ。コースはサンフアンの北に位置するサン・ホセ・デ・ハチャルをスタートし、ビージャ・サン・アグスティンにフィニッシュする今大会最長の182.8km。途中、タランパヤ国立公園内にて3級、1級、1級の山岳が連続するが、この登坂さえクリアできれば、フィニッシュまで約80kmほど下り基調のコースとなるため、最後はスプリント勝負が予想された。

レースは前日から降った大雨により水没したコースの一部を復旧するため、予定より1時間遅れでスタート。序盤、地元南米の選手を中心とした9名の逃げグループが形成され、そのまま3つの山岳ポイントを通過。パブロ・アラルコン(チリ、カネルス・スペシャライズド)が累計で18ポイントを積算し、山岳ジャージを獲得している。

タランパヤ国立公園内の山岳地帯がコースになっているタランパヤ国立公園内の山岳地帯がコースになっている (c)CorVos
メイン集団では第1ステージを制したフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)が前輪を他の選手に接触させてしまい45km地点で落車。そのままレースを去っている。

第3山岳ポイント通過後、メイン集団ではロット・スーダルやボーラ・ハンスグローエ、トレック・セガフレードなどワールドチームが組織的なコントロールを開始。3分ほどあった逃げ集団とのタイムギャップを瞬く間に縮め、吸収している。その後、残り25km地点では昨日の大雨によるコース水没のため、ニュートラル走行の措置が取られたが、大きなトラブルは無かった。

オーガナイザーからニュートラル走行の説明を受ける選手たちオーガナイザーからニュートラル走行の説明を受ける選手たち (c)CorVosタイヤの状態をチェックするラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)タイヤの状態をチェックするラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ) (c)CorVos

大雨により水没したコースを走る選手たち大雨により水没したコースを走る選手たち (c)CorVos
コースの水没部分を通過後、レースは再開。各チームは最終スプリントのためのトレインを形成しながらフィニッシュ地点であるビージャ・サン・アグスティンへ。クイックステップフロアーズ、ロット・スーダル、ボーラ・ハンスグローエ、トレック・セガフレードが手札を残しながらラスト1kmのアーチをくぐった。

残り200mでクイックステップフロアーズの選手が集団の先頭に出ると、その後ろからマキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、クイックステップフロアーズ)が勢いよく発射。リケーゼの番手につけていたジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、トレック・セガフレード)に差し込まれそうになるも、ホイール1つ分のリードを保ち、スプリントを制した。

後続を抑えてスプリントを制したマキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、クイックステップフロアーズ)後続を抑えてスプリントを制したマキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、クイックステップフロアーズ) (c)CorVos
チームのエーススプリンター、フェルナンド・ガビリアがリタイアしてしまった中での今大会チーム2勝目。どんな状況でも勝利を手繰り寄せるチーム力を示した形となった。「ガビリアを失ってしまったのは残念だが、彼のためのスプリントトレーニングが私の勝利に役に立った。地元であるアルゼンチンのレースは少ないので、ここで勝つことが出来て本当に嬉しい。」とリケーゼはコメントしている。

休息日明けとなる第5ステージはサンマルティンをスタートし、標高2565mの1級山岳アルト・コロラドへと登り詰めるクイーンステージ。総合を狙う選手にとって重要なステージとなっている。

地元アルゼンチンの地で勝利したマキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、クイックステップフロアーズ)地元アルゼンチンの地で勝利したマキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、クイックステップフロアーズ) (c)CorVos
ステージ結果
1位 マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、クイックステップフロアーズ) 4h31'48"
2位 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、トレック・セガフレード)
3位 マッテーオ・ペルッキ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)
4位 ミカエル・ライム(エストニア、イスラエルサイクリングアカデミー)
5位 ニッコロ・ボニファツィオ(イタリア、バーレーン・メリダ)
6位 エドウィン・アビラ(コロンビア、バーレーン・メリダ)
7位 イェンス・クークレール(ベルギー、ロット・スーダル)
8位 マウロ・アベル・リケーゼ(アルゼンチン、アグルパシオン・ビルヘンデファティマ)
9位 アルバロホセ・オデーグ(コロンビア、クイックステップフロアーズ)
10位 トラビス・マケイブ(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
個人総合成績
1位 フィリッポ・ガンナ(イタリア、UAEチームエミレーツ) 11h30'25"
2位 ラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ) +5"
3位 オスカル・セヴィリャ(スペイン、メデリン・インデル) +11"
4位 オマー・メンドーザ(コロンビア、メデリン・インデル) +19"
5位 ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、クイックステップフロアーズ) +43"
6位 カンスタンティン・シウトソウ(ベラルーシ、バーレーン・メリダ) +43"
7位 マティア・カッタネーオ(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク) +45"
8位 ティシュ・ベノート (ベルギー、ロット・スーダル) +50"
9位 レミ・カヴァニャ(フランス、クイックステップフロアーズ) +50"
10位 ロドルフォ・トレス(コロンビア、アンドローニジョカトリ・シデルメク) +52"
山岳賞
1位 パブロ・アラルコン(チリ、カネルス・スペシャライズド) 18pts
2位 ダニエル・フアレス(アルゼンチン、アソシエーション・シヴィル・マルダン) 17pts
3位 アレックス・カノ(コロンビア、コルデポルテス・クラーロ) 17pts
ヤングライダー賞
1位 フィリッポ・ガンナ(イタリア、UAEチームエミレーツ) 11h30'25"
2位 ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、クイックステップフロアーズ) +43"
3位 フィリッポ・ロッシェッティ(イタリアナショナルチーム) +3'02"
チーム総合成績
1位 トレック・セガフレード 34h32'25"
2位 メデリン・インデル +21"
3位 クイックステップフロアーズ +1'19"
text:Kosuke.Kamata
photo:CorVos

最新ニュース(全ジャンル)