2016~2017シーズンのトラックワールドカップ開幕戦。日本からは男女あわせて14名の選手が派遣され、その中から女子スクラッチで上野みなみ(CIEL BLEU KANOYA)が銀メダル、女子オムニアムで梶原悠未(筑波大学)が4位に入った。



UCIトラックワールドカップ初戦となるグラスゴー大会UCIトラックワールドカップ初戦となるグラスゴー大会 (c)UCI/SWPix
サー・クリス・ホイヴェロドロームにて開催されたUCIトラックワールドカップ第1戦サー・クリス・ホイヴェロドロームにて開催されたUCIトラックワールドカップ第1戦 (c)UCI/SWPix準備にいそしむ選手たち準備にいそしむ選手たち (c)UCI/SWPix


冬場に全4戦で開催される、UCIトラックワールドカップ。その開幕戦がイギリスのグラスゴーにあるサー・クリス・ホイヴェロドロームにて11月3日から6日にわたって開催された。世界レベルのトラック大会としては、8月のリオオリンピックぶりとなるグラスゴー大会。UCIのレギュレーション変更を受け、女子マディソンが開催されるなど様々な新環境のもとでのレースとなった。

日本からはスタッフを含む22名の選手団を派遣することに。世界中から強豪トラックレーサー達が集まり、どの種目でもハイレベルなレースが展開される中で、日本女子選手たちが気を吐いた。

スクラッチを走る上野みなみ(CIEL BLEU KANOYA)スクラッチを走る上野みなみ(CIEL BLEU KANOYA) (c)JCF/T.wako
スクラッチで銀メダルを獲得した上野みなみ(CIEL BLEU KANOYA)スクラッチで銀メダルを獲得した上野みなみ(CIEL BLEU KANOYA) (c)JCF/T.wakoオムニアムで好成績を残した梶原悠未(筑波大学)オムニアムで好成績を残した梶原悠未(筑波大学) (c)UCI/SWPix最終日に行われた女子スクラッチ。40周で行われたレースでは、20周目にアタックを掛けた上野がリディア・ガーリー(アイルランド)と共に集団をラップすることに成功。他にラップに成功したエリーゼ・デルジーン(フランス)、エフゲニア・ロマニュータ(ロシア)、マリーナ・スマヤンコヴァ(ベラルーシ)らの5人でレースは争われることとなった。

最終ラップ、デルジーンの番手につけた上野。しかしデルジーンを捲ることはできず、2番手でフィニッシュラインを通過した。昨年の世界選手権女子ポイントレースで獲得した銀メダルに続く世界大会でのメダル獲得という快挙を成し遂げた。

また、女子オムニアムでは梶原悠未が健闘。従来6種目を2日間で行ってきたオムニアムだが、今大会よりスクラッチ、テンポ、エリミネーション、ポイントレースの4種目を1日で行う方式へと変更された。ちなみに新種目となるテンポとは、毎周回の先頭通過選手にポイントを与え、総合ポイントを競うというもの。

新ルールのもと行われたオムニアムだが、梶原は前半のスクラッチとテンポの2種目で1位、エリミネーションで3位となり、3種目終了時点で暫定トップに立つ。しかし、最終種目となるポイントレースで逆転され、トップから4ポイント差の4位で終えた。



トラックワールドカップ第1戦グラスゴー大会
女子スクラッチ結果
1位 エリーゼ・デルジーン(フランス)     
2位 上野みなみ(CIEL BLEU KANOYA)      
3位 エフゲニア・ロマニュータ(ロシア)  

女子オムニアム結果
1位 エミリー・ケイ(イギリス)    121pt    
2位 ロッテ・コペッキー(ベルギー)  120pt      
3位 タチアナ・シャラコワ(ベラルーシ)119pt
4位 梶原悠未(筑波大学)       117pt