自身もサイクリストの谷垣禎一自民党総裁が、メイドイン大阪の自転車で岸和田競輪場のバンクを2周した。シクロワイアードから谷垣総裁へのインタビューも併せて紹介する。


みんなで記念写真みんなで記念写真 photo:Hideaki.TAKAGI
全国遊説初日の朝9時半に訪れた谷垣禎一自由民主党総裁全国遊説初日の朝9時半に訪れた谷垣禎一自由民主党総裁 photo:Hideaki.TAKAGI11月3日(火)、大阪府岸和田市の岸和田市営競輪場で2つの大会が行われた。一つは大阪府自転車競技連盟主催の、秋の大阪トラックミーティング。もう一つは大阪高等学校体育連盟自転車競技専門部主催の高校新人戦だ。

これに先立ち、朝の9時半に京都府出身、自由民主党の谷垣禎一総裁が会場を訪れた。谷垣総裁の全国遊説初日の朝に、ここ岸和田競輪場を訪れた意義は大きい。高校生と社会人の選手へ激励のあいさつに始まり、選手一人ひとりと会話、握手してからバンク走行へ。

OGKのヘルメットとグローブをまとい、シマノパーツ装備、パナレーサータイヤ装着のパナソニックチタンロードレーサーにまたがる。もちろんこれらは大阪が世界に誇るメーカーの製品だ。
シマノの今西尚志監督、阿部良之、野寺秀徳、マトリックスの安原昌弘監督、向川尚樹、涌本正樹らが同席。谷垣総裁は選手と話しながら400mバンクを2周する。そして大阪府自転車競技連盟から、強化指定選手だけが着用を許される、大阪府代表ジャージがプレゼントされた。

400mバンクを2周した谷垣禎一自由民主党総裁400mバンクを2周した谷垣禎一自由民主党総裁 photo:Hideaki.TAKAGI谷垣総裁は現役サイクリストであり、今でも年間3000kmが目標だと言う。若い頃には年間2万キロ走ったそうだ(阿部選手より)。「トラックレーサーは持っていませんが、若い頃に借りて少し乗ったことはあります」と語る。
また、サイクリストへ伝えたいことは?とのシクロワイアードからの問いにはこう答える。

「自転車はいいスポーツだと思います。自分で風を切って走る爽快感、旅の道具でもいいし環境にも健康にもいいし、いいスポーツだと思います。私は自転車に乗るのを覚えたことで楽しく過ごしてこられました。

谷垣禎一自由民主党総裁へ大阪府代表ジャージがプレゼント谷垣禎一自由民主党総裁へ大阪府代表ジャージがプレゼント photo:Hideaki.TAKAGIこのごろ自転車が多い、ブームになっています。私が心配なのは、自転車乗りのマナーが悪いと危険だとされて走れなくなってしまうのではと。自転車に乗る者はそれなりのルールとマナーをしっかり守らないといけないと思います。行政など足らないところはあると思います。例えば自転車の走るところはいったいどこなのか、どうしたら自転車と車が共存できるのか、自転車と人が共存できるのか。それはある程度自転車に乗らないとわからないところもあると思います。これだけブームになると自転車乗りも気をつけないと、スムーズな発展に結びつかないんじゃないかと思います。我々も頑張らないといけないですが」

大阪高校新人戦、ケイリン決勝大阪高校新人戦、ケイリン決勝 photo:Hideaki.TAKAGI多忙の中にあっても、一つ一つ正面から真摯に受け答えする姿に、好感の持てるインタビューとなった。サイクリストが総裁になったことで施策に期待する向きもあるだろう。だがその前に、サイクリスト一人ひとりができることから始めることが、ひいてはサイクリスト自身のためであり、重要なことだ。

当日の模様はフォトギャラリーにて。

photo&text:高木秀彰