北陸クロス第2戦は、12月の全日本選手権会場の金沢市キゴ山。スワコレーシングの小坂正則と丸山厚の猛追をものともせずに、辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)が圧勝。好感触でシーズンインした。

会場は牧草地帯のアップダウンだ会場は牧草地帯のアップダウンだ photo:HIdeaki.TAKAGI
10月12日(日)、北陸クロス第2戦会場の金沢市キゴ山には朝から大勢の選手やギャラリーが集まった。ちょうど前日にマウンテンのJ1シリーズ瀬女が終わったところ、しかもここキゴ山は今年の全日本選手権の会場なのだ。

コースは牧草地帯を行き来するもので、乗車できる程度のアップダウン、担ぎ上げ一箇所など。全体の9割は牧草を刈り取った非常に重いコースだ。当日は好天だったがそれでも一部はぬかるみ気味。何よりもパワーの必要なコースだ。そして一箇所、溝越えの段差がある。ここを乗車でクリアできるかどうかも微妙なタイム差を生む。

C1 スタート、先頭は松井正史(シマノドリンキング)C1 スタート、先頭は松井正史(シマノドリンキング) photo:HIdeaki.TAKAGIC1 スタート40秒後には先頭パックがC1 スタート40秒後には先頭パックが photo:HIdeaki.TAKAGI


C1には17人がエントリー。辻浦、小坂、丸山のトップスリーはもちろん出走。スタート後、すぐにこの3人のパックとなる。はじめは辻浦と丸山が先頭を競いながら周回、5秒ほど後に小坂がつく展開。そして辻浦がさらに踏み込むと丸山が後退、今度は小坂と丸山のデッドヒートに。

中盤で丸山が急に2分近く遅れる。タイヤが外れたのだ。これで辻浦がトップを独走、その後を小坂が追う展開に。辻浦は独走状態になっても緩めずに前だけを見て気迫の走りで後続を突き放し、圧倒的な力で優勝。2位には小坂が入った。丸山は機材交換の後に猛烈な追い上げを見せて3位に滑り込んだ。

C1 辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)、応援団も後押しC1 辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)、応援団も後押し photo:HIdeaki.TAKAGIC3 先頭4人C3 先頭4人 photo:HIdeaki.TAKAGI


CL1は志村みち子(ラヴニールあづみの)が前日に引き続いて男子C2選手とともに走り連勝。幸先良いシーズン開幕となった。

C1優勝の辻浦はこう語る。「昨日の瀬女と連戦でかなり疲労はあった。その瀬女では先頭争いをしていたがパンクで後退してしまった。その前のGP mistralでもパンクで悪い流れだった。今日は疲れてはいたけれどもトラブル無く自分の力を全部出し切ろうと思ったのが結果につながって良かった。

C1 小坂正則(スワコレーシングチーム)C1 小坂正則(スワコレーシングチーム) photo:HIdeaki.TAKAGIC1 独走する辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)C1 独走する辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー) photo:HIdeaki.TAKAGIC1 丸山厚(スワコレーシングチーム)C1 丸山厚(スワコレーシングチーム) photo:HIdeaki.TAKAGI


ライバル達と比べて、今日だけ見たらボクのほうが強かったけれども、ボクはマウンテンを走っていて体が出来上がっている。周りはシーズンこれからで、どう調子を上げてくるかだと思う。だからここで12月にある全日本はわからない。しかも今日は好天だったけども12月はどろどろでトラブルもわからない。泥自体は自分向きだが。これから回りも調子を上げていくだろうが、自分も上げていくので楽しみだ」

CL1 優勝の志村みち子(ラヴニールあづみの)CL1 優勝の志村みち子(ラヴニールあづみの) photo:HIdeaki.TAKAGIC2 トップを走る梅村昌孝(チーム奥州)C2 トップを走る梅村昌孝(チーム奥州) photo:HIdeaki.TAKAGIC3 中盤から独走の古郡キヨシ(minzuu)C3 中盤から独走の古郡キヨシ(minzuu) photo:HIdeaki.TAKAGI





結果
C1
1位 辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)
2位 小坂正則(スワコレーシングチーム)
3位 丸山厚(スワコレーシングチーム)

CL1
1位 志村みち子(ラヴニールあづみの)
2位 山口博子(パワーキック)

C2
1位 梅村昌孝(チーム奥州)
2位 佐野和矢(C.Viento)
3位 藤川正人(ストラーダR)

CL2
1位 中村千鶴(アライアンスAC)
2位 清水朱実(bridler moon)

C3
1位 古郡キヨシ(minzuu)
2位 岩本雅秀(チーム泥んこプロレス)
3位 津田桂(Esperance Stage)


photo&text:高木秀彰

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