2016/01/29(金) - 10:25
ヨーロッパにロードレースシーズンの到来を告げるチャレンジマヨルカがスペインのマヨルカ島で開催。初日のトロフェオ・ファラニチュで勝利したのは、最速トレインから発射されたアンドレ・グライペル（ドイツ、ロット・ソウダル）だった。
ロット・ソウダル率いるメイン集団がマヨルカ島を進む photo:Bettini Photo
地中海に浮かぶ温暖なマヨルカ島を舞台にした第25回チャレンジマヨルカ。UCI（国際自転車競技連合）クラス1のワンデーレースが4つ連なった特殊なレースで、出場選手が毎日入れ替わるのが特徴だ。非公式ながら4レースの総合成績も争われる。
マヨルカ島はヨーロッパチームの定番のトレーニング地であり、1月上旬から同島で乗り込んできた選手たちがこぞって出場。レースにはモビスター、チームスカイ、キャノンデール、FDJ、IAMサイクリング、エティックス・クイックステップ、ディメンションデータ、トレック・セガフレード、ロット・ソウダルという9つのUCIワールドチームを含む21チームが顔を揃えた。ブラドレー・ウィギンズ（イギリス）もイギリスナショナルチームの一員として出場。ファビアン・カンチェラーラ（スイス、トレック・セガフレード）はキャリア最後のシーズンをこのマヨルカでスタートさせている。
初日のトロフェオファラニチュは比較的平坦なマヨルカ島南部を駆ける175.6km。4つの4級山岳を含む緩やかなアップダウンコースでUCIプロコンチネンタル勢がエスケープを仕掛けたものの、ロット・ソウダルやディメンションデータを中心にした集団牽引によってタイム差は広がらない。残り25kmで逃げが吸収されるとカウンターアタックが続いたが、残り6kmで集団は一つに戻った。
フィニッシュ手前の登りでゼネク・スティバル（チェコ、エティックス・クイックステップ）、トムイェルテ・スラグテル（オランダ、キャノンデール）、アンヘル・マドラソ（スペイン、カハルーラル）という強力な3名が抜け出したものの、スプリンターチーム率いるメイン集団はこれを逃さず吸収。残り1kmを切ってイェンス・デブシェール（ベルギー、ロット・ソウダル）のリードアウトが始まった。
全開スプリントで突き進んだデブシェールの後ろからグライペルが発進すると後続にはなす術なし。サム・ベネット（アイルランド、ボーラ・アルゴン18）とエドヴァルド・ボアッソンハーゲン（ノルウェー、ディメンションデータ）を振り切る形でグライペルが左手を挙げた。
シーズン初戦のスプリントで勝利したアンドレ・グライペル（ドイツ、ロット・ソウダル） photo:Bettini Photo
ベネットとボアッソンハーゲンを下したアンドレ・グライペル（ドイツ、ロット・ソウダル） photo:Bettini Photo
「1週間かけて今日のコースを試走した」というロット・ソウダルのグライペル。2015年シーズンに16勝（世界3位）を飾った33歳のジャーマンスプリンターがシーズン初戦で早速の勝利を飾った。「大集団スプリントに持ち込むのがチームの作戦だった。8〜9名が先行した時もマルセル・シーベルグがチェックに入っていたし、終盤に3名が飛び出した時もコントロール下にあった。逃げをタイミングよく捕まえて、そこからチームが完璧なリードアウト。残り200mで解き放たれて、勝利した。シーズン初戦で勝利するなんて最高のスタートだ。金曜日（2日目）と日曜日（4日目）でも勝利を狙うよ。そしてそれを達成できるチームメイトが揃っている」とグライペルは語っている（チーム公式サイトより）。
チャレンジマヨルカは1月31日まで4日間の日程で開催。1月29日のトロフェオポレンサは再びスプリンター向きのコースレイアウトが設定されている。
チャレンジマヨルカ2016トロフェオファラニチュ結果
1位 アンドレ・グライペル（ドイツ、ロット・ソウダル）
2位 サム・ベネット（アイルランド、ボーラ・アルゴン18）
3位 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン（ノルウェー、ディメンションデータ）
4位 ラムナス・ナヴァルダスカス（リトアニア、キャノンデール）
5位 マッテオ・トレンティン（イタリア、エティックス・クイックステップ）
6位 ヨナス・ファンへネヒテン（ベルギー、IAMサイクリング）
7位 アンドリュー・フェン（イギリス、チームスカイ）
8位 フィリッポ・フォルティン（イタリア、GMエウロパオヴィーニ）
9位 マルク・サロー（フランス、FDJ）
10位 アルベルト・トレス（スペイン、スペインナショナルチーム）
text:Kei Tsuji
photo:Bettini Photo
ロット・ソウダル率いるメイン集団がマヨルカ島を進む photo:Bettini Photo地中海に浮かぶ温暖なマヨルカ島を舞台にした第25回チャレンジマヨルカ。UCI（国際自転車競技連合）クラス1のワンデーレースが4つ連なった特殊なレースで、出場選手が毎日入れ替わるのが特徴だ。非公式ながら4レースの総合成績も争われる。
マヨルカ島はヨーロッパチームの定番のトレーニング地であり、1月上旬から同島で乗り込んできた選手たちがこぞって出場。レースにはモビスター、チームスカイ、キャノンデール、FDJ、IAMサイクリング、エティックス・クイックステップ、ディメンションデータ、トレック・セガフレード、ロット・ソウダルという9つのUCIワールドチームを含む21チームが顔を揃えた。ブラドレー・ウィギンズ（イギリス）もイギリスナショナルチームの一員として出場。ファビアン・カンチェラーラ（スイス、トレック・セガフレード）はキャリア最後のシーズンをこのマヨルカでスタートさせている。
初日のトロフェオファラニチュは比較的平坦なマヨルカ島南部を駆ける175.6km。4つの4級山岳を含む緩やかなアップダウンコースでUCIプロコンチネンタル勢がエスケープを仕掛けたものの、ロット・ソウダルやディメンションデータを中心にした集団牽引によってタイム差は広がらない。残り25kmで逃げが吸収されるとカウンターアタックが続いたが、残り6kmで集団は一つに戻った。
フィニッシュ手前の登りでゼネク・スティバル（チェコ、エティックス・クイックステップ）、トムイェルテ・スラグテル（オランダ、キャノンデール）、アンヘル・マドラソ（スペイン、カハルーラル）という強力な3名が抜け出したものの、スプリンターチーム率いるメイン集団はこれを逃さず吸収。残り1kmを切ってイェンス・デブシェール（ベルギー、ロット・ソウダル）のリードアウトが始まった。
全開スプリントで突き進んだデブシェールの後ろからグライペルが発進すると後続にはなす術なし。サム・ベネット（アイルランド、ボーラ・アルゴン18）とエドヴァルド・ボアッソンハーゲン（ノルウェー、ディメンションデータ）を振り切る形でグライペルが左手を挙げた。
シーズン初戦のスプリントで勝利したアンドレ・グライペル（ドイツ、ロット・ソウダル） photo:Bettini Photoベネットとボアッソンハーゲンを下したアンドレ・グライペル（ドイツ、ロット・ソウダル） photo:Bettini Photo「1週間かけて今日のコースを試走した」というロット・ソウダルのグライペル。2015年シーズンに16勝（世界3位）を飾った33歳のジャーマンスプリンターがシーズン初戦で早速の勝利を飾った。「大集団スプリントに持ち込むのがチームの作戦だった。8〜9名が先行した時もマルセル・シーベルグがチェックに入っていたし、終盤に3名が飛び出した時もコントロール下にあった。逃げをタイミングよく捕まえて、そこからチームが完璧なリードアウト。残り200mで解き放たれて、勝利した。シーズン初戦で勝利するなんて最高のスタートだ。金曜日（2日目）と日曜日（4日目）でも勝利を狙うよ。そしてそれを達成できるチームメイトが揃っている」とグライペルは語っている（チーム公式サイトより）。
チャレンジマヨルカは1月31日まで4日間の日程で開催。1月29日のトロフェオポレンサは再びスプリンター向きのコースレイアウトが設定されている。
チャレンジマヨルカ2016トロフェオファラニチュ結果
1位 アンドレ・グライペル（ドイツ、ロット・ソウダル）
2位 サム・ベネット（アイルランド、ボーラ・アルゴン18）
3位 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン（ノルウェー、ディメンションデータ）
4位 ラムナス・ナヴァルダスカス（リトアニア、キャノンデール）
5位 マッテオ・トレンティン（イタリア、エティックス・クイックステップ）
6位 ヨナス・ファンへネヒテン（ベルギー、IAMサイクリング）
7位 アンドリュー・フェン（イギリス、チームスカイ）
8位 フィリッポ・フォルティン（イタリア、GMエウロパオヴィーニ）
9位 マルク・サロー（フランス、FDJ）
10位 アルベルト・トレス（スペイン、スペインナショナルチーム）
text:Kei Tsuji
photo:Bettini Photo
Amazon.co.jp
GARMIN(ガーミン) Edge520J セット 136903
ガーミン(GARMIN)
