2015年は全日本ロードを制しJプロツアーも完全勝利のチーム右京。2016年はベンジャミン・プラデスとスペインから2名そして京都産業大学の中井路雅・唯晶兄弟がUCI登録する。



2015年JPT年間個人総合優勝の畑中勇介(チーム右京)2015年JPT年間個人総合優勝の畑中勇介(チーム右京) photo:Hideaki TAKAGI
窪木一茂が優勝し畑中勇介が2位となったのは6月の全日本選手権ロード。Jプロツアーでは畑中がルビーレッドジャージを獲得し、チーム総合優勝も果たした。2012年のチーム設立以来で最高の成績を残したのが2015年シーズンだ。

Jプロツアーでは全24戦中なんと13戦で優勝。勝率50%以上で、3戦あったチームTTはすべて優勝と圧倒した。勝者は畑中であったりオスカル・プジョルらであったりと複数選手。一方全日本選手権ロードの最終盤では、土井雪広、畑中そして優勝した窪木と3度の波状攻撃で勝利をものにし完全勝利といえる内容だった。

JPT白浜チームTTで優勝のチーム右京JPT白浜チームTTで優勝のチーム右京 photo:Hideaki TAKAGI全日本選手権ロードワン・ツーフィニッシュのチーム右京全日本選手権ロードワン・ツーフィニッシュのチーム右京 photo:Makoto.AYANO

チームの大きな目標はツール・ド・フランスへ出場すること。そのために実績を積んでプロコンチネンタルチーム登録をすることであり、これはチーム設立時から変わっていない。2016年もコンチネンタル登録し総勢11名のメンバーで国内外のレースを戦う。

加入する選手は5名。マトリックスパワータグからベンジャミン・プラデス、スペインからはジョン・アベラストゥリとロドリゴ・アラケが加入する。そしてUCI登録のみで京都産業大学の中井路雅と唯晶兄弟が加入する。プラデスはTOJでステージ優勝そしてツール・ド・熊野で個人総合優勝を果たした。中井路雅は2015年全日本ロードU23チャンピオン、弟の中井唯晶はシクロクロス全日本2013ジュニアチャンピオンだ。なお土井雪広、窪木一茂、湊諒、パブロ・ウルタスン、ダニエル・ホワイトハウスは移籍となる。

以下、チームからのリリースを紹介しよう。



全日本選手権ロードU23優勝の中井路雅(京都産業大)全日本選手権ロードU23優勝の中井路雅(京都産業大) photo:Hideaki TAKAGI2013年全日本シクロクロス ジュニア優勝の中井唯晶(瀬田工業高校)2013年全日本シクロクロス ジュニア優勝の中井唯晶(瀬田工業高校) photo:Kei Tsuji全日本選手権ロード2015にて 日本一の中井兄弟全日本選手権ロード2015にて 日本一の中井兄弟 photo:Hideaki TAKAGITOJ南信州ステージを制したベンジャミン・プラデスTOJ南信州ステージを制したベンジャミン・プラデス photo:Hideaki TAKAGIツール・ド・熊野で個人総合優勝のベンジャミン・プラデスツール・ド・熊野で個人総合優勝のベンジャミン・プラデス photo:Hideaki TAKAGI2015年は、Jプロツアーでチーム・個人ともに年間優勝を飾り、全日本選手権ロードレースでも優勝する事ができました。また二度の海外遠征でもTour de Banyuwangi Ijen(インドネシア)でチーム優勝、Tour de TAIWAN(台湾)で個人総合6位とUCIポイントを獲得しました。チームとしての存在感を示す事ができた一年だったと思います。

2016年は海外レースにチャレンジしながら、引き続き国内でも頑張っていきます。新メンバーに期待することは、まず中井兄弟には高いプロのレベルでのレース経験を積ませたいです。リーダーをアシストすること、チームから与えられた役割などで力をつけ、若さを発揮した積極的な走りを期待しています。

ロドリゴ・アラケ選手はスペインでのエリートレースの実績があり、アシスト能力に期待しつつ優勝も狙えると思っています。ジョン・アベラストゥリ選手はスプリンターとして優勝を期待しています。ベンジャミン・プラデス選手にはエースとして勝利を狙った走りを期待しています。

また、中井兄弟の所属する京都産業大学自転車競技部の秋田謙監督は次のように語る。

今まで京都産業大学としてはトレーニー登録だけでなく年間通じてUCI登録させていただいたことが過去にあります。今回は、卒業しても自転車競技を続けたいという二人に、早く上のカテゴリーを経験してほしくて話を進めました。

学生やU23ではそこそこの走りをする彼らも、実際エリートではどうなのか?またチームプレー等走りの内容を求められたときに対応できる力があるのか?そういったところで現在の自身の立ち位置を実感してほしいです。そこから本当の努力を始めて欲しいと期待しています。インカレが終わったらJプロツアーを走らせてほしいと伝えています。

UCI登録することによってたとえばツール・ド・北海道は大学に出場権があっても登録上大学からその個人は出られません。学生チームで出たとしてもプレッシャーのない環境では本当の力は試されないと思っています。なのでUCIレースは出られるならより大きな重圧を感じて走って欲しいです。そして一番大事なことは、大学に籍を置く限り学業優先であることは絶対です。

チーム右京2016年メンバー
代表 片山右京
ゼネラルマネージャー 桑原武彦
マネージャー 沼澤祐介
選手
畑中勇介
オスカル・プジョル
ベンジャミン・プラデス
サルバドール・グアルディオラ
ジョン・アベラストゥリ
ロドリゴ・アラケ
平井栄一
住吉宏太
山本隼
中井路雅
中井唯晶

text:チーム右京 edit:高木秀彰

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