危険なフィニッシュ前を攻略したアルストランドがスプリント勝利　総合はコカールがキープ

ダンケルク4日間レース第2ステージは危険な集団スプリントに持ち込まれ、最終コーナーでまさかのラインをついたコフィディスのヨナス・アルストランドが勝利した。

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音楽隊がプロトンの通過を歓迎 photo:www.4joursdedunkerque.org

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逃げグループを形成した4名 photo:www.4joursdedunkerque.org5月7日に開催されたダンケルク4日間レース2日目は、ベルギー国境にほど近いフォンテーヌ・オ・ピールから北東のモヴージュへと向かう178.7km。途中には3つの丘が控えるが難易度は高くなく、最後はモヴージュの周回コース（1周31km）をぐるりと回ってゴールするスプリントステージだ。

集団をコントロールするユーロップカー photo:www.4joursdedunkerque.orgこの日の大部分に渡ってレースの主役を務めたのは、マキシム・ルノー（フランス、オベール93）ら4名のプロコンチネンタル/コンチネンタルチームの選手たち。しかしこの日はリーダージャージのブライアン・コカール（フランス）擁するユーロップカーが、彼の2連勝を目指すべく集団のペースメイクを担ったため、タイム差は5分以上広がることが無かった。

表彰を受けるヨナス・アルストランド（スウェーデン、コフィディス） photo:www.4joursdedunkerque.orgせわしなく動いた昨日と違い、この日は終止落ち着いた展開で距離を消化していく。終盤になるとスプリントを狙うAG2Rラモンディアールやマルセイユ13KTM、トップスポートフラーンデレン、ボーラ・アルゴン18も先頭に上がり、この動きの中で逃げた4名は抵抗することなく吸収される。

残り10km。各チームが代わる代わる主導権を奪い合う中、ビエル・カドリ（フランス、AG2Rラモンディアール）が飛び出すシーンも見られたが、全速力で飛ばす集団に対してはあまりにも分が悪かった。

残り1kmを切っても、右に左に切り返す交差点と中央分離帯が連続する、無理矢理と言うべきレイアウトを駆け抜ける選手たち。ユーロップカーのジミー・アングルヴァン（フランス）が後に「今日ほどバカげたフィニッシュを作ろうったってそうそう無理」とTweetするほどのコースでは、ピンクのリーダージャージを着るコカールが絶好の位置をキープ。しかしその背後からヨナス・アルストランド（スウェーデン、コフィディス）中央分離帯をバニーホップでショートカットし、一気に先頭に躍り出た。

インをついてそのままスプリントを開始したアルストランドは、急激に迫り来るコカールをぎりぎり振り切って先頭フィニッシュ。3位のベンジャミン・ジロウ（フランス、マルセイユ13KTM）と接触しながら今期初勝利を挙げた。2位のコカールはもちろんリーダージャージをキープし、ボーナスタイムでそのリードを広げている。

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ダンケルク4日間レース2015第2ステージ結果
1位　ヨナス・アルストランド（スウェーデン、コフィディス）　　　　　　　　　　4h13'50"
2位　ブライアン・コカール（フランス、ユーロップカー）
3位　ベンジャミン・ジロウ（フランス、マルセイユ13KTM）
4位　フィル・バウハウス（ドイツ、ボーラ・アルゴン18）
5位　エドワード・テウンス（ベルギー、トップスポートフラーンデレン）
6位　ヤウヘニ・ウタロヴィッチ（ベラルーシ、ブルターニュ・セシェ）
7位　バプティステ・プランカート（ベルギー、ルーベ・リールメトロポール）
8位　レイモンド・クレダー（オランダ、ルームポット）
9位　クレメン・ヴェンチュリーニ（フランス、コフィディス）
10位　ロイ・ヤン（ベルギー、ワンティ）

個人総合成績


ポイント賞
ブライアン・コカール（フランス、ユーロップカー）

山岳賞
プレベン・ファンヘッケ（ベルギー、トップスポートフラーンデレン）

ヤングライダー賞
ブライアン・コカール（フランス、ユーロップカー）

チーム総合成績
トップスポートフラーンデレン

text:So.Isobe
photo:www.4joursdedunkerque.org