フランス西部に位置するロワール県のショレにて開催されたショレ・ペイ・ド・ロワール(UCI1.1)。2つのUCIワールドツアーチームを含むフランス国内外の16チームがエントリーしたこのレースで、新城幸也(ユーロップカー)が逃げ集団に乗り、6位でフィニッシュ。貴重なUCIポイントを獲得した。



アタックに反応する新城幸也(ユーロップカー)アタックに反応する新城幸也(ユーロップカー) (c)Miwa.Iijima


同日開催の女子レースに参戦する全日本王者の萩原麻由子(ウィグル・ホンダ)と新城幸也(ユーロップカー)同日開催の女子レースに参戦する全日本王者の萩原麻由子(ウィグル・ホンダ)と新城幸也(ユーロップカー) (c)Miwa.Iijima103km地点で先頭40名から飛び出した新城幸也(ユーロップカー)ら7名の逃げ103km地点で先頭40名から飛び出した新城幸也(ユーロップカー)ら7名の逃げ (c)Miwa.Iijima今年で38回めとなるショレ・ペイ・ド・ロワールの舞台は、ユーロップカーが本拠を置く西フランスはロワール県のショレ。ぶどう畑と丘陵地帯を縫うように設けられ、多くのアップダウンと10箇所の山岳ポイントを含む全長208kmのコースで争われた。

朝から気温が上がらず、日中も10℃を下回り冷たい北風が吹きつける中でレースは進行。46km地点で、2011年大会の覇者であるトマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)や新城幸也ら含む40名の大人数かつ強力な逃げ集団が形成される。

レースのほぼ半分に当たる103km地点の第4山岳ポイントでは、先頭40名から更なるアタックが発生し、新城らを含む7名が飛び出すも、残り72km地点で吸収。かわって、このタイミングでカウンターアタックを仕掛けたセドリック・ピノー(フランス、FDJ)が単独で飛び出す。

その後ヴォクレールと、今季よりブルターニュ・シェセで走るピエリック・フェドリゴ(フランス)が後続集団から飛び出し、ピノーに合流。そして、ゴールまで残り25kmを切ったところでフェドリゴがアタックし独走に持ち込む。残り10km地点で新城が後続から飛び出すも合流には至らず。フェドリゴは向かい風をものともせずそのまま単独で逃げ切り、約2年ぶりとなる勝利を飾った。

後続は複数の小集団に別れ、新城は第3集団の先頭となる6位でフィニッシュ。UCIポイント16点を獲得した。「このきついコースでこれだけのパフォーマンスを出せたのは、良かったと思う。(前回のレース)ティレーノ~アドリアティコでしっかり追い込めていたからだと思う。優勝したフェドリゴには遠かったが、2〜4位争いには絡めていたかもしれないので残念。地元のレースで本当に大きな声援やたくさんの応援がうれしかった。」とレース振り返った新城。木曜日のクラシック・コルシカ(UCI1.1)の後、「結果を残したい」と語るクリテリウム・アンテルナシオナル(UCI2.HC)に参戦する。

選手コメントはTeamユキヤ通信より。



ショレ〜ペイドロワール2015結果
1位 ピエリック・フェドリゴ(フランス、ブルターニュ・セシェ)
2位 ヨン・インサウスティ(スペイン、ムリアス・タルデラ)
3位 バプティステ・プランカート(ベルギー、ルーベ・リールメトロポール)
4位 アントワン・ドゥモワティエ(ベルギー、ワロニー・ブリュッセル)
5位 イグナタス・コノヴォロバス(リトアニア、マルセイユ・13KTM)
6位 新城幸也(ユーロップカー)
7位 ニコラ・エデ(フランス、コフィディス)
8位 ロマン・ルルー(フランス、シクリスト、アルメー)
9位 テオ・ヴァンペール(フランス、オベール93)
10位 ジャスティン・ジュール(フランス、ヴェランクラシック・イコイ)
5h02'11"
+21"



+54"


+1'00"
+1'18"


text:Yuya.Yamamoto
photo:Miwa.Iijima