1991年からツール・ド・フランスのマイヨヴェール(ポイント賞ジャージ)をサポートしていたPMU社がスポンサー活動の終了を発表。ASO(アモリー・スポール・オルガニザシオン)による2015年大会以降の新スポンサー探しが始まった。



マイヨヴェールを獲得したペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)マイヨヴェールを獲得したペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール) photo:Makoto Ayano


11月24日、フランスのレキップ紙にスポンサー募集広告のような記事が登場した。フランス国営のPMU(フランス場外馬券発売公社)がマイヨヴェールのスポンサーを終了するとともに、ASOが新スポンサーを募集していることが報じられた。

PMU社がマイヨヴェールのスポンサーについたのは1991年のこと。1953年に初登場したマイヨヴェールの色とPMU社のコーポレートカラーが一致したことも追い風となり、以降25年間にわたってスポンサー活動が続いていた。レキップ紙によると、2010年にフランス国内でオンライン賭博が解禁されたことを受けてPMU社は方針を転換。サッカーに注力し、フランスカップやパリ・サンジェルマンFCのスポンサー活動を開始したため、アピール期間が3週間に限定されるツールの優先度が低下した。

ASOのセールス担当者であるローラン・ラショー氏は「スポンサー費用は150万ユーロ(2億2000万円)におよぶが、その10〜12倍もの広告効果があるとの調査結果もある。グローバルな成長を目指すフランス企業や、ツールによって企業イメージを向上させたい海外企業を募集中だ」とレキップ紙の中で語っている。

ジロ・デ・イタリアやブエルタ・ア・エスパーニャでは、スポンサー企業のコーポレートカラーに合わせて各リーダージャージの色が変更されることがある。スポンサー探しが難航した場合にはポイント賞ジャージがマイヨヴェールではなくなる可能性も?とにかく今後の展開に注目したい。

text:Kei Tsuji

最新ニュース(全ジャンル)