毎年恒例となった日本最大級のスポーツバイクフェス「サイクルモードインターナショナル」が開幕した。10年目を迎えた今年は454ブランドから、展示車1,405台と試乗車507台が集結した。

初日は平日ながらデイタイムでの開催となったが、スポーツバイク人気の高まりを感じるに十分なほど多くの来場者で賑わった。



10年目を迎えたサイクルモード。今年は454ブランドから、展示車1,405台と試乗車507台が集結10年目を迎えたサイクルモード。今年は454ブランドから、展示車1,405台と試乗車507台が集結 photo:Naoki.Yasuoka
ピナレロブースではジャパンカップで話題となったジャガーのTeamSkyチームカーが展示されているピナレロブースではジャパンカップで話題となったジャガーのTeamSkyチームカーが展示されている photo:Yuya.Yamamoto試乗コースのサイクリストが途切れることはなかった試乗コースのサイクリストが途切れることはなかった (c)Makoto.AYANO


昨年より1週間遅い11月7日より開催されているサイクルモードインターナショナル2014。10年目を迎えた今年は、167社・団体から454ブランドが出展し、1,405台の展示車と507台の試乗車が幕張メッセに揃った。なお、展示車と試乗車は共に昨年より増加した。

今年も最先端のテクノロジーが詰め込まれたレーシングバイク&パーツに加え、ツーリングやアーバンライドなどに対応した、豊かなバイクライフを提案してくれるアイテムも豊富に展示。もちろん3日間を通して、それらを実際に見て、触って、試して、体感することが可能だ。

イタリアンブランドの雄デローザも積極的にネオンカラーを取り入れているイタリアンブランドの雄デローザも積極的にネオンカラーを取り入れている photo:Yuya.Yamamotoリドレーはアルミ製のエントリーグレード2モデルに新色を追加リドレーはアルミ製のエントリーグレード2モデルに新色を追加 photo:Yuya.Yamamoto

ピナレロF8のポール・スミス特別エディションは発表されたばかりのアパレルと一緒に展示されていたピナレロF8のポール・スミス特別エディションは発表されたばかりのアパレルと一緒に展示されていた (c)Makoto.AYANO服部産業のウィリエールブースでは故マルコ・パンターニの愛車を展示。マニアの視線を集めていた服部産業のウィリエールブースでは故マルコ・パンターニの愛車を展示。マニアの視線を集めていた (c)Makoto.AYANO

ブラドレー・ウィギンズがオリンピックで駆ったユニオンジャックカラーのピナレロBOLIDEブラドレー・ウィギンズがオリンピックで駆ったユニオンジャックカラーのピナレロBOLIDE (c)Makoto.AYANO辻浦圭一が開発を務めた辻浦圭一が開発を務めたワンバイエスのCXバイク JFF #801辻浦圭一が開発を務めた辻浦圭一が開発を務めたワンバイエスのCXバイク JFF #801 (c)Makoto.AYANO

BHをはじめロードバイクのエアロ化はまだまだ続くBHをはじめロードバイクのエアロ化はまだまだ続く photo:Yuya.Yamamotoグエルチョッティは今年もネオンカラー推し。昨年に引き続きアレッサンドロ・グエルチョッティ社長が来日したグエルチョッティは今年もネオンカラー推し。昨年に引き続きアレッサンドロ・グエルチョッティ社長が来日した photo:Yuya.Yamamoto


やはり、今年のサイクルモードにおけるトレンドは「弱虫ペダル」。これまで男性が中心であったスポーツサイクルのユーザー層に急激な変化が起こっており、昨年にも増して女性来場者が増加している。そして、人気登場キャラクターが使用するバイクブランドのブースには多くの女性来場者が詰めかけた。

リドレーを展開するジェイピースポーツグループは、女性用ロード「LIZ AL」に東堂尽八のバイクと同じイタリアチャンピオンカラーをサイクルモードにて発表。そして、リドレーの試乗待ちの長い列はほぼ半数が女性という盛況ぶりだ。同様に新開隼人が乗るサーヴェロを取り扱う東商会のブースにも多くの女性が訪れている。「弱ペダ」ブームがモードに華を添える。

ヴィットリアがロード&MTBホイールを一挙ラインナップ。そのテクノロジーをプロジェクトマネジャーのステファン・アントンさんが説明してくれたヴィットリアがロード&MTBホイールを一挙ラインナップ。そのテクノロジーをプロジェクトマネジャーのステファン・アントンさんが説明してくれた (c)Makoto.AYANOFSAのブースではヴィンチェンツォ・ニーバリによるツール・ド・フランス優勝記念ハンドルセットが展示されていた FSAのブースではヴィンチェンツォ・ニーバリによるツール・ド・フランス優勝記念ハンドルセットが展示されていた (c)Makoto.AYANO

KOOFUがプロデュースするタウン用のプロトタイプヘルメット。展示することで声を聞き、来春の製品化に活かしたいというKOOFUがプロデュースするタウン用のプロトタイプヘルメット。展示することで声を聞き、来春の製品化に活かしたいという (c)Makoto.AYANO
ジロが発表したEMPIRE SLXは驚きの実測175gと超軽量だジロが発表したEMPIRE SLXは驚きの実測175gと超軽量だ photo:Naoki.Yasuokaタンゲのクロモリパイプがメイドインジャパンとして復活。エンマバイシクルワークスからデリバリーされるタンゲのクロモリパイプがメイドインジャパンとして復活。エンマバイシクルワークスからデリバリーされる (c)Makoto.AYANO


一方、ヨーロッパの老舗ブランドはトレンドに流されない通好みなプロダクトが多い。ピナレロはハイエンドレーシングモデルDOGMA F8のPaul Smithコラボレーションモデルを世界に先駆けてここ日本でお披露目。デローザのブースではカンパニョーロとコラボレーションしたシックな特別カラーのハイエンドモデル PROTOSがブース正面に展示されていた。そして、ネオンカラーやシクロクロス、ディスクブレーキロードなどは昨年よりブーム継続中だ。

展示以外にもメインステージや各ブースではゲストを招いてのトークショーやサイン会が随時開催されており、こちらも大きな注目を集めている。そして、来日する海外ブランドの担当者が増加しているようで、開催当初の勢いが薄れたと言われるサイクルモードではあるが、国際的な重要度は高まっているようだ。

年令を重ねても強く・美しく走る女子レーサーの中込由香里さん、西加奈子さんによるトークショー年令を重ねても強く・美しく走る女子レーサーの中込由香里さん、西加奈子さんによるトークショー (c)Makoto.AYANOビギナー向けのチューブ交換講習会も盛況ビギナー向けのチューブ交換講習会も盛況 photo:Yuya.Yamamoto

宮澤崇史(NIPPO・デローザ)とクリスティアーノ・デローザ氏宮澤崇史(NIPPO・デローザ)とクリスティアーノ・デローザ氏 photo:Yuya.Yamamotoネーリソットーリ・イエローフルオで活躍する大西恵太メカニックをカンパニョーロブースで発見ネーリソットーリ・イエローフルオで活躍する大西恵太メカニックをカンパニョーロブースで発見 photo:Yuya.Yamamoto

海外ブランドの本国担当者の来日が多い今回のサイクルモード。敵情視察はここ日本でも繰り広げられている海外ブランドの本国担当者の来日が多い今回のサイクルモード。敵情視察はここ日本でも繰り広げられている photo:Yuya.Yamamotoチーバくんも来場。記念撮影に大忙しだったチーバくんも来場。記念撮影に大忙しだった photo:Naoki.Yasuoka


2日目の土曜日からはサイクルモード初の試みとなる野外イベントが開催される。メイン会場から徒歩10分の千葉県幕張海浜公園では国内初の都市型ナイトシクロクロス「STARLIGHT MAKUHARI」とJBCF主催の「第3回幕張クリテリウム&JBCF幕張エンデューロ」が、そして幕張メッセ周辺を舞台としオリエンテーリングライド「GREATEARTH サイクルモードRIDE」がサイクルモードを更に盛り上げる。

シクロワイアードでは、後日よりサイクルモードの各ブースで発見した新製品や気になるアイテムを、担当者に聞いた開発のエピソードなど共に大ボリュームで紹介する予定だ。乞うご期待!


text:Yuya.Yamamoto
photo:Makoto.AYANO, Naoki.Yasuoka, Yuya.Yamamoto