9月10日、ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)のEPO陽性が発覚。続いて9月12日にはマッテーオ・ラボッティーニ(イタリア、ネーリソットリ)のEPO陽性が発覚した。



ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ) photo:Sonoko TanakaUCI(国際自転車競技連盟)のリリースによると、2014年8月11日のエネコツアー期間中に採取されたイグリンスキーのサンプルから「違反が疑われる分析結果(AAF)」が検出。暫定的に出場停止処分を受けたイグリンスキーはBサンプル再検査を要請する権利を持つ。

2012年ジロ・デ・イタリアでステージ優勝を飾ったマッテーオ・ラボッティーニ(イタリア、当時ファルネーゼヴィーニ)2012年ジロ・デ・イタリアでステージ優勝を飾ったマッテーオ・ラボッティーニ(イタリア、当時ファルネーゼヴィーニ) photo:Riccardo Scanferlaイグリンスキーは2007年のツアー・オブ・ジャパンでステージ2勝&総合2位、2009年ツール・ド・熊野ステージ3勝&総合優勝を果たしている30歳。2010年に3歳年上の兄マキシムとともにアスタナに移籍した。

イグリンスキーの陽性発覚から2日が経った9月12日、今度はラボッティーニのEPO陽性が発覚した。陽性反応が検出されたのは8月8日のレース外ドーピングコントロールで採取されたサンプル。イグリンスキー同様にラボッティーニはBサンプルの再検査を要請可能だ。

ラボッティーニは2012年ジロ・デ・イタリアでステージ優勝を飾って山岳賞を獲得。今年はチームリーダーとしてジロに挑み、総合17位でレースを終えていた。ネーリソットリは2013年にダニーロ・ディルーカ(イタリア)らのドーピング陽性によって大揺れしたイタリアチーム。アンチドーピングを掲げて再スタートしたチームだけに今回のドーピング陽性の影響は甚大だ。

ラボッティーニは9月12日に発表されたイタリア代表チームのメンバー16名の中に入っていたが、今回の陽性報道を受けてメンバーを離脱。ダヴィデ・フォルモロ(キャノンデール)が代替メンバーとして代表チーム入りしている。

text:Kei Tsuji

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