ノルウェー・リレハンメル出身のスプリンター、エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー)が5年間所属したチームスカイを離脱する。新たな所属先に選んだのは、南アフリカのUCIプロコンチネンタルチームとして活動するMTNキュベカだった。



エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、チームスカイ)エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、チームスカイ) photo:Cor Vosチームスカイ離脱を事前に発表し、ストーブリーグの注目を集めていたボアッソンハーゲン。ティンコフ・サクソとの契約が囁かれていたが、最終的にMTNキュベカに落ち着いた。契約は2015年から2年間。

エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、チームスカイ)エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、チームスカイ) photo:Kei Tsuji「移籍先についてはワールドツアーチームを含めたいくつかのオプションがあった。熟考の結果、このチームならば将来に繋がる走りが出来ると判断したんだ。現在チームは来シーズンに向けてアップグレード中。すでに今シーズンも自分が出場を希望するレースにワイルドカード枠で出場していた」と、ボアッソンハーゲンは語っている。

リーナス・ゲルデマン(ドイツ)も所属するMTNキュベカリーナス・ゲルデマン(ドイツ)も所属するMTNキュベカ photo:Kei Tsuji2008年にHTCハイロードでプロデビューしたボアッソンハーゲンは現在27歳。TTからスプリントまでこなせるオールラウンダーとして力を伸ばし、2009年のヘント〜ウェベルヘムで優勝すると、ジロ・デ・イタリアでステージ1勝をマーク。チームスカイ移籍後の2011年にはツール・ド・フランスでステージ2勝、エネコツアー総合優勝、ヴァッテンフォール・サイクラシックス優勝など目覚ましい活躍を見せた。

実質的にボアッソンハーゲンはUCIプロチームからUCIプロコンチネンタルチームにステップダウンすることになる。しかし「チームはブエルタでグランツール初挑戦中。来シーズンはツール出場を目指している。だからレースプログラムが減るような心配はしていない」とボアッソンハーゲンはコメント。

「早くMTNキュベカジャージを着て目標に向かって走りたい。才能に溢れたアフリカ出身選手たちに自分の経験を伝えることが出来れば。あと、ただレースに出場するだけではなく、チャリティーに力を入れている部分も気にいったんだ」。

アフリカ初のUCIプロコンチネンタルチームとして活動するMTNキュベカには、来シーズンからサーヴェロがバイクサプライヤーとして携わることが決まっている。

text:Kei Tsuji

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