「ザ・マルで勝利することを夢見ていた。本当にここで勝利する事ができてファンタスティックだ。」と語るのは、2勝目を挙げたマルセル・キッテル。「次の目標は何のトラブルや心配も無く第5ステージを走りきること。」と語るマイヨジョーヌのヴィンチェンツォ・ニーバリ他、選手たちのコメントで第3ステージを振り返る。



ステージ2勝目を飾ったマルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・シマノ)

ザ・マルで華々しい2勝目を挙げたマルセル・キッテル(ジャイアント・シマノ)ザ・マルで華々しい2勝目を挙げたマルセル・キッテル(ジャイアント・シマノ) photo:MakotoAYANO
早くも2勝目を飾ったマルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・シマノ)早くも2勝目を飾ったマルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・シマノ) photo:Tim de Waele今日は今まで自分が見た中でベストなゴールの一つだった。とても多くのファンが沿道に連なっている様子は凄くて、さながらシャンゼリゼのようだった。今日もまたチームは素晴らしい働きをしてくれて、パーフェクトなフィニッシュを迎える事ができた。

ザ・マルで勝利することを夢見ていたし、もちろん勝つチャンスも十分にあると思っていた。本当にここで勝利する事ができてファンタスティックだ。雰囲気も大好きだし、今日のスプリントは過去最速の部類だった。僕の仕事は最後の500mだけで、それまでの一番の重要な戦いをチームメイト全員が担ってくれた。一瞬トレインから遅れかけてしまったところ、デコルトとフィーラースが僕を引き上げてくれたんだ。

コーチ陣は今年の始めから今ステージの情報収集をしていて、それによって何が起こるかは想定内だった。事前情報によって今何をすべきかが明確に分かっていたんだ。最後は雨で路面が濡れていたから誰もが恐怖心を抱いていたように思う。でも僕は平静をキープして、そして素晴らしい一日を終える事ができた。ここまで3戦2勝。でも何勝出来るかなんて具体的な数字は出せない。毎日調子を見ながら走って行くよ。

ステージ2位、ポイント賞リーダーのペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)

マイヨ・ヴェールを着て応援団の声援に応えるペーター・サガン(キャノンデール)マイヨ・ヴェールを着て応援団の声援に応えるペーター・サガン(キャノンデール) photo:MakotoAYANO勝ちたかったけれど、またもキッテルの強さを認めざるを得ない結果になった。彼は他のどのスプリンターよりも強いし、僕はピュアスプリンターではない。キッテルやグライペル、そしてその他のスプリンターを向こうに回して争うのは簡単ではないけれど、今日はキッテルの番手につけて、そのままの順位をキープできた。

最終盤は雨でかなり危険だったけれど、落車せずにハッピーだ。(ポイント賞争いで)コカールはかなり調子が良さそうだけれど、ライバルとしてはどうだろう?彼がどれだけポイントを稼ぎそうか注目していくよ。まだツールは長いんだ。

マイヨジョーヌを守ったヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)

マイヨジョーヌのヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)とクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)マイヨジョーヌのヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)とクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) photo:Tim de Waele今日の観客もまた凄かった。数えられないほど多くのファンが集まっていて、もうクレイジーな日としか形容できない。皆が沿道から声援や笑顔を送ってくれるのは、何か特別で素晴らしい気分だよ。ロンドンは僕らを熱狂とともに迎えてくれたけれど、これまでの2日間で予想できていた。マイヨジョーヌと共に、レースをとてもエンジョイして走ることができた。

今日のレースはとても上手くこなせたように思う。序盤は集団の中程にいて、中盤はライバルの飛び出しを防げる位置にいた。そして終盤には雨が降ったけれど危険は無かった。あさってのパヴェステージはこれまでとは違うハードな展開になると思う。次の目標は何のトラブルや心配も無く第5ステージを走りきること。注意を払っていきたいね。

敢闘賞を獲得したヤン・バルタ(チェコ、ネットアップ・エンデューラ)

敢闘賞を獲得したヤン・バルタ(ネットアップ・エンデューラ)敢闘賞を獲得したヤン・バルタ(ネットアップ・エンデューラ) photo:MakotoAYANOできる限り逃げ続けたけれど、本当にキツ過ぎた。最終盤、集団が後ろに迫ってきている時には、もう脚が終わってしまって何もできなかった。でも僕はベストを尽くしたんだ。

逃げが2人になってチャンスはものすごく小さかった。僕はロンドンのことが好きだし、ずっと今日のステージについて忘れないと思う。

明日からはチームリーダーのケーニッヒをサポートするために動くけれど、チャンスがあれば勝利を狙って再び逃げに乗りたい。

カヴェンディッシュの代役を務めたマーク・レンショー(オーストラリア、オメガファーマ・クイックステップ)

ケンブリッジをスタートしていくプロトンにカヴェンディッシュの姿はないケンブリッジをスタートしていくプロトンにカヴェンディッシュの姿はない photo:MakotoAYANO3位という結果は、カヴェンディッシュのいなくなった穴を埋めるという意味では十分だと満足している。僕はツールにはスプリントするためではなく、カヴェンディッシュのリードアウトをするために来た。でも、第1ステージのクラッシュが状況を変えた。彼がいない分を補わないといけない。

キッテルとサガンに続いての3位という結果には満足している。最後のコーナーは2,3個のコーナーを1つにまとめたかの様なレイアウトで、しかも雨のせいで滑りやすかった。みんなスローダウンしている中、僕は内側のラインをキープして、サガンの番手からスプリントを始めた。

チームは本当によくやってくれた。チームのみんなが、エーススプリンターという新しい役割を与えられた僕を支えてくれたことを誇りに思う。3位という結果を僕らが恥じる必要はないんだ。明日以降のチャンスをつかむことができるチームメイトがいるし、僕の調子も良い。大きな失敗があるとすれば、カヴェンディッシュがいないことで、彼がいれば今日の結果も変わっていたかもしれない。でも、僕らはこれからの勝利を目標にしていくよ。

落車の影響で1分5秒遅れたアンディ・シュレク(ルクセンブルク、トレックファクトリーレーシング)

今日も観客で覆われたツール。落車に巻き込まれた選手もいた。今日も観客で覆われたツール。落車に巻き込まれた選手もいた。 photo:Tim de Waele僕は大丈夫。災難だ。ついてないことに雨も降っていないドライな路面でいきなり前を横切った人がいたんだ。避けきれずにまっすぐ地面に突っ込んだ。右側の腕と腰、わき腹に擦り傷ができたよ。落車してしまったのは観客の責任ではなくて僕自身が未熟な結果だと思う。

結局、その落車によって集団は分断してしまい、タイム差がつくことになってしまった。ゴールから3km以内の落車によるタイム救済ルールについては、今回がそれに当てはまるとは僕も考えてない。僕らは1分差以上を失ったが、まだツールは始まったばかり。これで終わるつもりはないよ。山岳ステージでこの状況を変えてみせる。

総合5位を守るクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)
イギリスでのエピックな3日間が終わった。特別な3日間にしてくれた、沿道に集まった多くの観客たちに感謝を。

text:So.Isobe,Naoki.Yasuoka
photo:

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