北アイルランド・ベルファストでの開幕を約1ヶ月後に控えた4月8日、RCSスポルトはジロ・デ・イタリアのルール変更を発表した。ボーナスタイムやステージ上位のポイント、中間スプリント、GPM(カテゴリー山岳)における獲得ポイントに変更が加えられる。



2013年 マリアロッサを獲得したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)2013年 マリアロッサを獲得したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ) photo:Kei Tsuji2013年に復活し、ステージ上位3名に20秒/12秒/8秒、中間スプリント上位3名に5秒/3秒/2秒が与えられていたボーナスタイムシステム。これが2014年はそれぞれ10秒/6秒/4秒と、3秒/2秒/1秒に変更される。

2013年 ステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)がマリアアッズーラを獲得2013年 ステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)がマリアアッズーラを獲得 photo:Kei Tsuji「よりエキサイティングなレースのため、大集団スプリントで堅実に上位に入るハイパフォーマーを優先した」と、RCSスポルトは変更の理由について説明している。

さらにマリアロッサ(ポイント賞ジャージ)とマリアアッズーラ(山岳賞ジャージ)のポイントシステムにも手が加えられた。総合上位の選手が"狙っていない"マリアロッサとマリアアッズーラを獲得するパターンが度々見られていたが、スプリンターとクライマーがそれぞれの特別賞ジャージを獲得しやすいシステムに変更されている。

これまでステージ上位に与えられるポイントは、ステージの種類に関わらず一律だった。しかし2014年からはステージが3種類に分類される。具体的にどのステージがどう分類されるのかは発表されていないが、平坦ステージでより多くのポイント獲得が可能となるため、必然的にスプリンターたちがポイント賞の上位に名前を並べるだろう。

山岳賞のポイント配分を見ると、難易度の高いGPMでの獲得ポイントが増加している。山頂フィニッシュで獲得ポイントが二倍になるシステムについては明記されていないが、厳しい山岳ステージで活躍する選手に有利な配分に変更されたと言える。



<ボーナスタイム配分>
ステージ上位3名:10秒/6秒/4秒
中間スプリント上位3名:3秒/2秒/1秒

<ポイント賞 ポイント配分>
第1カテゴリー(平坦:上位20名):50pts/40pts/34pts/28pts/25pts/22pts …1pt
第2カテゴリー(中級山岳:上位15名):25pts/22pts/20pts/18pts/16pts …1pt
第3カテゴリー(超級山岳:上位10名):15pts/12pts/10pts/8pts/7pts …1pt

<山岳賞 ポイント配分>
チーマコッピ:40pts/28pts/21pts/15pts/10pts/7pts/4pts/2pts/1pt
1級山岳:32pts/20pts/14pts/10pts/7pts/4pts/2pts/1pt
2級山岳:14pts/9pts/6pts/4pts/2pts/1pt
3級山岳:7pts/4pts/2pts/1pt
4級山岳:3pts/2pts/1pt

text&photo:Kei Tsuji

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