「こんな良い大会だとは思っていなかった。来年また戻ってくる。チームにそうプッシュしておく。約束する」。チームスカイのクルト・アルヴェセン監督は六本木の交差点で夜風にあたりながらそう言った。表参道のポールスミス・スペースで行なわれたプライベートパーティーの模様をフォトレポート。



ポールスミス渋谷店で買い物を済ませたメンバーポールスミス渋谷店で買い物を済ませたメンバー photo:Paul Smith Japan雨のジャパンカップを走り終えたスカイプロサイクリングの選手たちは、宇都宮の居酒屋で生ビールをたらふく飲んだ後、翌日の新幹線で東京に移動。昼から渋谷〜原宿界隈を散策し、ポールスミス渋谷店で買い物を楽しんだ。

ジャージにサインするダビ・ロペスガルシア(スペイン、スカイプロサイクリング)ジャージにサインするダビ・ロペスガルシア(スペイン、スカイプロサイクリング) photo:Paul Smith Japanなお、渋谷店の店先には今週末までピナレロのドグマ65.1ポールスミスリミテッドエディションと同チームスカイエディションが展示されている。

そして19時からは表参道のギャラリー「ポールスミス・スペース」で行なわれたプライベートパーティーに登場。サー・ポール・スミス本人の厚意によって使用を許可された特別な空間で、チームスポンサーであるRaphaのVIPカスタマーとプレスあわせて約60人が交流を楽しんだ。

出来る限り選手とゲストの交流時間を確保するため、わたくし辻啓のざっくりとした選手紹介と一言コメントを除いて、パーティーの進行やイベントは特に無し。

日本でありがちな選手とゲストの"溝"は皆無で、選手から積極的に交流する姿勢はまさにプロフェッショナル。MCによる進行がなくとも、満足感と笑いに溢れた2時間がスムーズに流れて行った。



選手とゲストの到着を待つ表参道のポールスミススペース選手とゲストの到着を待つ表参道のポールスミススペース photo:Kei Tsuji会場ではワインやビールが振る舞われた会場ではワインやビールが振る舞われた photo:Rapha Japan
挨拶する矢野大介Rapha Japan代表とチームスカイのメンバー挨拶する矢野大介Rapha Japan代表とチームスカイのメンバー photo:Kei Tsuji


左からロペスガルシア、アイゼル、ポルト、エドモンソン、ドンブロウスキー、アルヴェセン監督左からロペスガルシア、アイゼル、ポルト、エドモンソン、ドンブロウスキー、アルヴェセン監督 photo:Kei Tsujiジャパンカップクリテリウム2位の"バーニー"ことベルンハルト・アイゼル(オーストリア)は、ポールスミス渋谷店でジャケットを購入し、わざわざ美容室でヘアスタイルを整えて登場。「この堅苦しくない雰囲気が凄く良い」と言いながら気さくに写真撮影やサインに応じる。

スカイプロサイクリングの選手たちにカメラが向くスカイプロサイクリングの選手たちにカメラが向く photo:Rapha Japanさいたまクリテリウム出場のために日本に残るリッチー・ポルト(オーストラリア)は「パーティーは予想していたよりもずっと良かった。もうシーズンは終わっていて、しっかり走れる状態じゃなかったことを申し訳なく思う。とりあえず家に帰ってタブロイドを自慢したいから何部か欲しい」と笑う。

そんなポルトを2014年のジロ・デ・イタリアでアシストする可能性が高いのが、将来アメリカを背負って立つ逸材、22歳のジョゼフ・ドンブロウスキー(アメリカ)だ。ジャパンカップでU23最優秀選手賞を獲得したジョーは「今シーズンはヨーロッパでの生活に慣れるのに時間がかかった。2年目の来シーズンはもっと走れるという実感がある」と話す。RaphaがジャパンカップのためにデザインしたオリジナルTシャツをいたく気にいっている様子だった。

Rapha Japanの矢野大介代表は「二軍ではなく、ジャパンカップへのリスペクトを込めて、チームスカイは勝つためのメンバーで来てくれた」とチームに感謝する。冒頭のアルヴェセン監督の言葉を信じ、また来年強いメンバーで帰ってくるスカイプロサイクリングに期待したい。



VIPカスタマーとプレスを前に登場したスカイプロサイクリングのメンバーVIPカスタマーとプレスを前に登場したスカイプロサイクリングのメンバー photo:Rapha Japan



text:Kei Tsuji