世界規模で展開されるトレックの新製品展示試乗会であるトレックワールドが、昨年に引き続き今年も開催された。注目はトップモデルのテクノロジーを受け継いだマドン、そしてドマーネのミドル/エントリーモデルの発表。ゲイリー・フィッシャー氏の情熱が注がれたMTBや、ボントレガー新製品が目白押しの一台大エキスポ。その様子を紹介する。

第2回目の開催を迎えたトレックの大規模展示/試乗会 トレックワールド第2回目の開催を迎えたトレックの大規模展示/試乗会 トレックワールド

大規模新製品発表会、トレックワールドの舞台となったのは京都にある国立京都国際会館。この広大な室内展示場を埋めつくすほど多くのニュープロダクツが集められた。屋外には様々な車種、各サイズの試乗車が用意され、トレックの招待によって多くのトレック正規代理プロショップのスタッフや、ジャーナリスト達が招かれて実際に製品を目にし、テストライドを行うことができた。

トレックワールドが開催されたのは8月末。今年は世界的に有名な新製品発表会であるユーロバイクに先駆けて行われ、世界で一番最初にトレックのニューモデルについて知ることができるプレミアムな機会となった。また、言わずと知れたMTBの祖、ゲイリー・フィッシャー氏やトレックのカーボンロード開発チームマネージャーらが来日し、プレゼンテーションや製品説明を自ら行なっていたことからも、トレックの「本気」が分かるというものだ。
全国から来場したトレック正規販売店のスタッフたちも、ここで各製品の特徴をマスターし、テストライドも意欲的にこなしていた。その経験がユーザーへの販売や購入の際のアドバイスに生かされることは言うまでもない。

スタッフの説明に聞き入るプロバイクショップのスタッフスタッフの説明に聞き入るプロバイクショップのスタッフ MTBの祖 ゲイリー・フィッシャー氏も来日 インタビューに応えてくれたMTBの祖 ゲイリー・フィッシャー氏も来日 インタビューに応えてくれた


トレックの主力製品であるロードバイク。マドンシリーズはフラッグシップモデルである7シリーズの登場に伴い、これまでの最高峰モデルである6シリーズや、人気の5シリーズが7シリーズの特徴であるエアロフォルムを纏い新たに生まれ変わった。そしてシリーズ初のアルミモデル「2」の登場がトピックスだ。

マドンとドマーネ、そのそれぞれに魅力的なバリューモデルが多数ラインナップされ、選ぶ楽しみが広がったマドンとドマーネ、そのそれぞれに魅力的なバリューモデルが多数ラインナップされ、選ぶ楽しみが広がった

また革新的な構造を多数搭載したエンデュランス系ロード、ドマーネにはミドル/エントリースペックのマシンが登場し、そのラインナップを大きく広げた。

数多くの試乗車が準備され、その性能を体感することができた数多くの試乗車が準備され、その性能を体感することができた フレーム重量896gを達成した超軽量29erクロカンレーサー Superfly SL Proフレーム重量896gを達成した超軽量29erクロカンレーサー Superfly SL Pro


MTBでは、フレーム重量896gを達成した超軽量29erクロカンレーサー「Superfly SL Pro」が初披露された。こちらについては開発に携わったゲイリー・フィッシャー氏のインタビューと共にレポートを行う。

ボントレガーの主力製品であるホイールは、トップグレードであるアイオロスシリーズ全モデルにクリンチャーモデルが加わり、選択の幅が大きく広がった。レディオシャック・ニッサンの選手とのR&Dで開発されるサドルには、ボルトで幅の調整ができる革新的なTTサドル「Hilo RXL」が登場するなど、2013年モデルも話題の製品が目白押しだ。

プロチームモデルの実車も展示プロチームモデルの実車も展示

ラインナップの幅を広げたアイオロスシリーズラインナップの幅を広げたアイオロスシリーズ ボルトで幅の調整ができる革新的なTTサドル Hilo RXLボルトで幅の調整ができる革新的なTTサドル Hilo RXL


連載の次回からは製品紹介と各モデルの試乗インプレッションを交えながら、全6回に渡ってトレック 2013年のニューモデル、そしてトピックスを紹介していく。

提供:トレック・ジャパン レポート:シクロワイアード編集部