「ホノルルセンチュリーライド」今年も待ちに待ったビッグイベントの季節が近づいてきました。サイクリストなら誰もが一度は参加を夢見るワンダーランド。今年は編集部を挙げて遊び(?)に行きます。このビッグイベントの興奮を、昨年度参加した編集部員の体験レポートで振り返ってみましょう



開催27回目を数える「ホノルルセンチュリーライド2008」がハワイ・オアフ島で開催された。日本航空も協賛するこのビッグイベントに、じつに3120人もの参加者が集いました。
この半数を占める1500人余りが日本からの参加者で、さらにこの中の1人が私と言う訳です。

楽チンツアーで自転車の輸送もラクラク(写真は2007のものです)楽チンツアーで自転車の輸送もラクラク(写真は2007のものです) photo:Makoto Ayano海外旅行といえば、まずハワイ。そのハワイで観光がてらロングライドにも参加できるとなれば天国のような1週間になることは間違いありません。絶大な人気を誇る理由も分かります。だから私も毎年欠かさず引き寄せられるのです。

意外にも、国内イベントに参加するよりお手軽なのも、止められない理由のひとつです。申し込みだけしてしまえば、後は旅行会社が全部面倒を見てくれる。自転車の運搬から大会エントリー、事前講習と至れり尽くせりです。(笑)

複数の旅行代理店がこのイベントを取り扱っているので、自分に合ったプランを探しましょう!予算優先もよし、豪華優先もよし。
何度も来ている私は楽チン優先です。激安パックでの苦い経験から学習した結果です。(笑)

ツール出場経験を持つ今中大介さんが先生ですツール出場経験を持つ今中大介さんが先生です photo:Makoto Ayano毎年恒例の楽チン旅行でハワイまで来た私。事前に参加必須の安全講習(ブリーフィング)もすんなり終え、ゼッケンと記念Tシャツはゲット済み。いよいよ本番を明日に控え、今日は旅行会社主催の「プラクティスライド」に準備運動がてら参加です。

本音を言えば本番を待ちきれなくて、ただただバイクに乗りたかっただけなのですが。

朝食をガッツリ済ませ、明日のスタート地点カピオラニ公園に到着。本番に向けてのアドバイスから始まり、熱中症対策などの座学を受けます。これがかなり役に立つ内容なんです。

おまけに座学の先生役が、日本人初のツール・ド・フランス出場経験を持つ今中大介さんなのだからありがたい限りです。これだから楽チンツアーは止められませんね。(笑)

昼食をのんびり済ませて、いよいよ肩慣らしの「プラクティスライド」に出発!コース試走をかねて25マイルを走ります。25マイルって40kmもあるじゃないですか!もうこれだけで十分ロングライドです。

これぞリゾートシーン。ハワイは右側通行です。これぞリゾートシーン。ハワイは右側通行です。 photo:Makoto Ayano私も一緒に写りたいな。笑顔がステキです私も一緒に写りたいな。笑顔がステキです photo:Makoto Ayano


今中さんが先導してくれて、のんびりゆったりハワイの景色を楽しみながら皆さんと一緒にツーリング。
目にする風景がさすがリゾート。開放感に満たされながら、あっという間にサンデービーチパークに到着です。
ここで記念撮影。アイスやドリンクの差し入れも頂きました。

真っ青な海沿いを走り抜けます真っ青な海沿いを走り抜けます photo:Makoto Ayano帰路はパナマ湾へ向かうの海沿いルートです。ダイヤモンドヘッドと青い海が目前に広がる絶景。まさにハワイ!パラダイス!一緒に走る皆さんも感激の表情を隠せません。

満足感に満たされながらカピオラニ公園に帰ってきました。これで明日の準備はバッチリ!皆さん満足げに解散していきます。
今日のツーリングだけでも十分満足。ハワイ最高!
明日は寝てようかな?(笑)




いよいよ大会本番。早朝5時にホテルを出発、スタート地点のカピオラニ公園を目指します。まだ薄暗いメインストリートを何台ものバイクが途切れることなく進んでいます。皆さん目的地はカピオラニ公園。年に1度だけオアフ島が自転車一色に染まる特別な日が今日。

開会セレモニーが英語・日本語で進められます。さすがに半数が日本人ですから主催者もしっかり考えてくれています。朝焼けの中をスタート、今年から自己申告によるグループ順に走り始めます。私はペースが速めな先頭グループでスタート。これでも経験だけは豊富なんです(笑)。

カピオラニ公園でスタートを待つ参加者の大集団カピオラニ公園でスタートを待つ参加者の大集団 photo:Makoto Ayanoホノルルセンチュリーライド2008のスタートですホノルルセンチュリーライド2008のスタートです photo:Makoto Ayano


スタート直後の軽い登りを抜けると、いきなり目前に絶景が広がります。日の出間もない朝日がダイヤモンドヘッドと水面を照らし出す見事なロケーション。まさにリゾートど真ん中、彼女を連れて来てあげたくなります。(いればの話ですが・・・)

しばらく集団に揉まれて走ります。周りの参加者もそれぞれにハワイを楽しんでいる様子です。リゾートの空気を胸一杯に味わいながら、ちょっぴりハードなハートブレイクヒルを超えた所で、エイドステーションに転がり込みます。ボランティアの皆さんからバナナやドリンクを頂き、ホッと一息です。このサービスは主催者が準備した、参加者みんなのもの。ツアー参加者でなくても受けられますのでご安心を。

朝日を浴びながら早朝のハワイを走ります朝日を浴びながら早朝のハワイを走ります photo:Makoto Ayano海岸線を進むコースはリゾート気分を満喫できますね海岸線を進むコースはリゾート気分を満喫できますね photo:Makoto Ayano


再び海岸線をリゾート気分を満喫しながら走り抜けます。日本では絶対に味わえないこの開放感がたまりません。降り注ぐ日差しも爽やかです。海岸線を堪能し終えると、コースはそびえ立つ山をバックに草木が密集するジャングルエリアに続きます。この雰囲気も南国ならではのものです。気温は高いものの低い湿度のおかげで至って快調な時間とともに、50マイル折り返し点に到着。すでに80kmを走破した自分にビックリです。感覚的には30km前後に感じてしまいます。ハワイの力って不思議です。

南国ならではのジャングルエリア。がんばれ!南国ならではのジャングルエリア。がんばれ! photo:Makoto Ayanoエイドステーションはみんなのオアシスですエイドステーションはみんなのオアシスです photo:Makoto Ayano


後半戦も同じツアーで顔見知りになった人達の集団とともに進みます。さすがに皆さんもスタート時点の元気は無くなってきていますが、まだまだ快調なライドが続きます。70マイルポイント辺りで同じ集団で走るライダーさんの一人にパンク発生!でも問題ナシ!私達の集団のちょっと後ろに旅行会社のスタッフさんが走ってるんです。案の定、合流したスタッフさんの見事な手さばきでタイヤは元通り。これだから楽チンツアーは止められません(笑)。

パンクも問題なし。楽チンツアーは助かります。スタッフさんと共に今中さんまでスミマセンパンクも問題なし。楽チンツアーは助かります。スタッフさんと共に今中さんまでスミマセン photo:Makoto Ayano
さらに進んで80マイル辺りから疲労との闘いが始まります。だって既に130kmを超える距離を走り続けてるんですから足も止まりますよね。普段は乗ったって50kmがいいとこですから。

自分との闘いを続けながらラスト90マイルまで辿り着くともう安心です。ここからは下り基調ですからね。
主催者の粋な計らいなのか偶然なのかは分かりませんが、ありがたい事実です。「プラクティスライド」で、この下りを知っていた私は余裕しゃくしゃくな態度に早変わり!心の余裕が体力も回復させてくれます。

笑顔が輝いています。体はボロボロですけど笑顔が輝いています。体はボロボロですけど photo:Makoto Ayanoこの征服感と充実感が一生の宝物ですねこの征服感と充実感が一生の宝物ですね photo:Makoto Ayano


傾き始めた日差しとともにゴールのカピオラニ公園へ流れ込みます。日本語で私の名前と共に完走を讃えるアナウンスが公園に流れます。同じツアー仲間の集団で走りきった100マイル。皆さん一様に疲労困ぱいながらも、その表情は輝いています。この征服感と充実感は参加者だけの宝物なんです。

打ち上げパーティー。ワインのおかげで記憶がありません打ち上げパーティー。ワインのおかげで記憶がありません photo:Makoto Ayano今年も無事完走した喜びと鉛のように重い足とともにホテルへ戻り、シャワーを浴びます。やっぱり160kmは骨身に応えているようで、バスタブの中でシャワーを浴びながら20分ほど放心状態で座り込む私でした。

その夜はディナーパーティーです。これも私の参加した楽チンツアーならではの特権。それぞれがテーブルにつき、ツアー参加者の皆さん同士、語り合います。集団で一緒に走った皆さんとはまるで旧知の仲のような連帯感ができあがり、全体がまるで一つのチームのようです。楽しさの余り、ワインも進む進む。私のこの後の記憶は…定かではありません(苦笑)。



こうして、私の年に1度のバカンスが終わりを告げました。
この1週間のために頑張って仕事して貯金した甲斐がありました(笑)。

今年はどうするのかって?

もちろん準備は万端です。編集部の予定表に「バカンスに行きます!」って書き込んでありますから。
再びホノルルで皆さんにお逢いできるのを楽しみにしています。

ハワイでお会いしましょう!この感動は忘れられませんよ。ハワイでお会いしましょう!この感動は忘れられませんよ。 photo:Makoto Ayano

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