9月1日(月)、ロードレース競技の底辺拡大とメジャースポーツ化に向けて、若年層を中心とした人材の発掘、育成を推進する新団体、JrIDE PROJECT(ジェイ・ライド・プロジェクト)が発足した。団体概要や体制、活動内容が発表された発足会見と活動の第1弾となるシンポジウムの様子を紹介しよう。



ジェイ・ライド・プロジェクトの協力者と実行委員ジェイ・ライド・プロジェクトの協力者と実行委員 photo:Gakuto.Fujiwara
「現状を変えるために団体を立ち上げた」栗村修氏「現状を変えるために団体を立ち上げた」栗村修氏 「東京オリンピックへ向けて協調して人材発掘を行いたい」山本雅道氏「東京オリンピックへ向けて協調して人材発掘を行いたい」山本雅道氏 「発展のための旗振り役として活躍したい」宮田泰郎氏「発展のための旗振り役として活躍したい」宮田泰郎氏 「自転車を好きになってもらうことが大切」ブラッキー中島氏(ウィーラースクール)「自転車を好きになってもらうことが大切」ブラッキー中島氏(ウィーラースクール) 「次世代のために良質な文化を創出したい」渡辺恵次理事長(自転車協会)「次世代のために良質な文化を創出したい」渡辺恵次理事長(自転車協会) ジェイ・ライド・プロジェクトの発足発表会が行われたのは東京・竹橋にある「毎日新聞ホール」。ロードレースをはじめとした自転車競技を人気スポーツにするための取り組み内容の発表と、活動の第1弾となる「子供たちのための自転車環境創造を考えるシンポジウム」が行われた。

ジェイ・ライド・プロジェクトはロードレースをはじめとした自転車競技の底辺拡大とメジャースポーツ化を目指す団体。「ロードレース競技の発展のためには関係各所が情報共有を図り、連携を強化する必要がある。この団体が業界の"うつわ"となるので、情報のハブとして利用してもらいたい」と実行委員の栗村修氏は話す。

栗村氏は団体を立ち上げたタイミングについて「現状を変えるためには、誰かが立ち上がらなければいけなかった」とコメント。これからプロジェクトを固めていく形だ。また「最終的には日本人がツール・ド・フランスでの優勝を果たせる人材を業界全体で育成していく仕組みを作り上げたい。そのためには期限を区切った取り組みではなく、長い期間にわたり活動を続けていく」と語った。

会見では目標を実現するための3つの取り組みを発表。1つめは世界のレースに通用する選手の発見・育成を目指す「新人発掘トライアウト」だ。優秀な人材の育成および輩出の実績を持つエキップアサダの浅田顕氏が協力し、トライアウトを行う。トライアウトの結果、採用された選手たちはオフィシャルパートナーチームに紹介される仕組みとなる予定だ。

オフィシャルパートナーチームには愛三工業レーシング、宇都宮ブリッツェン、ブリヂストンアンカーなど国内有数のコンチネンタルチームが名を連ねている。提携団体に関して栗村氏は「国内コンチネンタルチームの9チームには等しくお声がけをし、偏りがないようにしています。また、これからも協力団体を広げていくつもりです」と話す。

2つめの取り組みとなるのは、児童向けの「はじめてのスポーツ自転車教室」。数多くの子ども達に自転車の楽しさ、難しさを体感してもらう場を提供する。コーチングディレクターをつとめるのはウィーラースクール主宰のブラッキー中島氏。コーチングスタッフには同プロジェクト実行委員の山本雅道氏はじめ、現役自転車選手などを迎える予定だ。

教室を通して自転車のファンを増やしていきたいという、ブラッキー中島氏は「自転車愛好家たちが自転車の乗り方やマナーをレクチャーすることで、子どもたちは自転車の楽しさに気づいてくれるはずです」と語る。

3つめは会見と併せて活動の第1弾として開催された「子供たちのための自転車環境創造を考えるシンポジウム」。”子どもたちとスポーツの関わり”、”子どもから始まる自転車文化の創造”、”子ども世代への業界の取り組み”といったテーマでの講演やパネルディスカッションが行われた。

この講演では自転車競技人口が他のスポーツに比べて少ないことや、プロ選手に至るまでのシステムについてなど、自転車競技が置かれている現状を再確認した。現状をふまえて山本氏は「地域ごとに自転車競技にチャレンジしたい子ども達を発見し、受け入れる環境が必要です」と語り、自転車教室をはじめとした子どもたちへの教育と、競技の接点の大切さを示した。

ジェイ・ライド・プロジェクトはこれらの取り組みを中心として、子どもたちと自転車競技が接触する機会を増やしていく活動を行う。活動についての情報は、公式ホームページで随時アップデートされていく予定だ。

「子供達のための自転車環境創造」パネルディスカッション「子供達のための自転車環境創造」パネルディスカッション


JrIDE PROJECT(ジェイ・ライド・プロジェクト)
実行委員:栗村修(一般財団法人日本自転車普及協会 主管調査役、TOJ大会副ディレクター)、山本雅道(元ブリヂストンアンカー所属、現Bicycle Factory Yamamoto代表)、宮田泰郎(元宮田工業企画マネージャー、現グローブ・スポーツコミュニケーションズ代表)
トレーニングディレクター:浅田顕、ブラッキー中島
協賛・後援:一般社団法人自転車協会、一般財団法人日本自転車普及協会、一般社団法人自転車産業振興協会、公益財団法人日本自転車競技連盟、一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)、特定非営利活動法人自転車活用推進研究会、毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社
協力:株式会社オージーケーカブト、株式会社パールイズミ

ジェイ・ライド・プロジェクト オフィシャルパートナー
愛三工業レーシングチーム、宇都宮ブリッツェン、シェルボ奈良サイクリングチーム、ブリヂストンアンカーサイクリングチーム、マトリックス・パワータグ

ジェイ・ライド・プロジェクト オフィシャルサポーター
鈴木真理(宇都宮ブリッツェン)、中根賢二(愛三工業レーシングチーム)、別府匠(愛三工業レーシングチーム)、益子直美(元バレーボール全日本代表)、水谷壮宏(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)、向川尚樹(マトリックス・パワータグ)、横山光太朗(シェルボ奈良サイクリングチーム)



初めてのスポーツ自転車教室
概要:自転車愛好家たちの有志グループによる子どもたちを対象に「自転車にのる楽しみを感じる機会を創造する」自転車教室
日時:10月4日(土)
場所:臨海副都心イベントスペース(東京都江東区青海2-1-3)
対象:自転車に乗れる未就学児童および小学生100名程度
コーチングディレクター:ブラッキー中島氏
コーチングスタッフ:山本雅道氏ほか元・現役自転車選手など
参加費:無料

ビギナーのためのサーキット講習会(※実施予定)
概要:自転車競技に興味を持っている、またはレースを始めたビギナー層を対象に元プロロード選手たちとサーキット走行を体験することでサーキットでの走行上の注意点や集団走行のいろはを覚える講習会。
日時:10月26日(日)
場所:富士スピードウェイ
※同日に富士スピードウェイ主催で行われる「自転車走行会2014FUJI FREE RIDE 秋」にて開放されるサーキットコースを利用して実施。
対象:自転車競技初心者の小学校高学年および中高生 50名程度
コーチングスタッフ:栗村修氏ほか元・現役自転車選手など
参加費:有料

新人発掘トライアウト
概要:「世界で勝てるロードレース選手」の発掘・育成を目的とした合宿型トライアウト(適正判断、実技試験)
日時:11月実施予定
開催場所:日本サイクルスポーツセンター(予定)
トレーニングディレクター:浅田顕氏(予定)
運営:株式会社シクリズムジャポン(予定)
参加費:有料
※実施日時、場所、概要につきましては変更となる場合があります。
※実施プログラムの詳細、募集要項、応募方法は近日中に公式ホームページにて発表します。

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出版社: メイツ出版 (2009)
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