イギリス人デザイナー、ポール・スミス氏がデザインしたジロ・デ・イタリアのマリアローザがミラノでお披露目された。

ポール・スミス氏デザインの2013年ジロの4賞ジャージポール・スミス氏デザインの2013年ジロの4賞ジャージ (c)RCS Sports

ジロ2013の新ジャージの披露は、イタリアのファッションウィークである1月14日にイタリアのミラノにあるポール・スミスのショールームで行われた。イタリア人優勝経験者のダミアーノ・クネゴ(ランプレ・メリダ)やステファノ・ガルゼッリ(ヴィーニファンティーニ)も招待された。

ダミアーノ・クネゴ(ランプレ・メリダ)やステファノ・ガルゼッリ(ヴィーニファンティーニ)らもジロ2013マリアローザのお披露目に出席ダミアーノ・クネゴ(ランプレ・メリダ)やステファノ・ガルゼッリ(ヴィーニファンティーニ)らもジロ2013マリアローザのお披露目に出席 (c)RCS Sports「サー」ポール・スミスは、2011年のジロ・デ・イタリアを訪問し、その時に主催者RCSスポルトとの間でもたれた非公式の話し合いによってこのアイデアが浮上。今回のジャージデザインの実現に至ったという。過去よりドルチェ&ガッバーナなどファッションデザイナーやブランドとコラボしてきただけに、自然な流れだった。

ポール・スミス氏のデザインする4枚のリーダージャージ。ピンクは個人総合のマリア・ローザ、赤はポイント賞のマリア・ロッサ、青は山岳賞のマリア・アッズーラ、そして白は新人賞のマリア・ビアンカだ。

ポール・スミス氏は語る。
「私は12歳の頃サイクリングを始め、18歳までレースをした。ひどいクラッシュで数ヶ月を病院生活を強いられたことが、デザインやファッション界へ転身するきっかけとなった。
サイクリングを追いかける間中、ブラドレー・ウィギンズやマーク・カヴェンディッシュ、デーヴィッド・ミラーをはじめ多くの選手達と親交を深めてきた。
そして70年代から今までのサイクリングジャージ・コレクションは膨大なものになった。それらのいくつかは彼らのサイン入りだ。ジロ・デ・イタリアのマリアローザをはじめとしたジャージのデザインをして欲しいというオファーは何ものにも代えがたい名誉だった。

今回デザインするにあたっては極力シンプルなアプローチを心がけた。ピンクにはレッドのパイピングを施した。そして4賞ジャージどれもできるだけシンプルなデザインに徹した。そしてどのジャージにも私の手描きのサイクリストの姿をあしらっている」。

そしてマリアローザの襟部分には、昨年12月に他界したジロの過去のチャンピオン、フィオレンツォ・マーニ氏のサインが、氏への追悼の意を込めて入れられている。

1909年に始まり、今年で第96回大会を迎えるジロ・デ・イタリアは5月4日にナポリにおいて開幕、ブレシアへとゴールする。

text:Makoto.AYANO
Photo:RSC Sports

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