「本当に嬉しいよ」スプリンターにとって残り少なくなったチャンスを射止めたカヴェンディッシュは喜ぶ。対して総合を狙うオールラウンダーたちは明日から始まる山岳ステージ向けて集中力を増している。

ステージ3勝目を挙げたマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームスカイ)

低い体勢のマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームスカイ)がゴールに向かって突き進む低い体勢のマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームスカイ)がゴールに向かって突き進む photo:Kei Tsujiまた勝利することができて本当に、本当に嬉しいよ。チームメイトは今日も素晴らしい働きを一日中見せてくれたんだ。だから僕は彼らの働きに報いなければならなかった。いつスプリント仕掛けるべきか迷ったけど、チャンスが訪れた。向かい風が吹いていたから少しタイミングを遅らせた方が良かったんだ。

スプマンテを開けるマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームスカイ)スプマンテを開けるマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームスカイ) photo:Kei Tsuji僕は本当に調子良くジロに臨んで、最初の1週間はリラックスして過ごせるかと思っていたけれど、落車がそれを変えてしまったんだ。脚の調子が戻るのに丸1週間かかってしまったけど、今はコンディションが戻っているんだ。チームメイトが完璧に守ってくれているし、ミラノでポイント賞ジャージを着たいと思っているよ。

ステージ2位に入ったアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)

やっとベストなコンディションに仕上がって、いい順位に入ることができたよ。スプリンターのためのステージは残り少ないから、何かいい結果を残したいと強く思っていたんだ。世界最強のスプリンターには敵わなかったけれど、2位に入ることができた。自分自身のパフォーマンスに満足しているよ。


危なげなくマリア・ローザを守ったホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)

マリアローザに袖を通すホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)マリアローザに袖を通すホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) photo:Kei Tsujiまだここまで明日に控えているような厳しい登りを登っていないから、そこでどういった状況になるのかを見極める必要がある。上りが得意なのはバッソ、スカルポーニ、(フランク)シュレク、クロイツィゲル、ポッツォヴィーヴォだね。

幸運なことに僕らにはライバルに対してアドバンテージがあるから、リラックスした状態でいられるよ。明日のステージの上りは僕にピッタリとはいえないけれど、タイムボーナスを稼ぐことも不可能では無いと思う。ステルヴィオ峠は多分今大会を決定づけるステージになるけど、僕は明日のステージにも力を注いでいくよ。きっと難しいステージになる。天候が悪いならばなおさらだね。


総合を狙うミケーレ・スカルポーニ(ランプレ・ISD)

集団前方で走るイヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)集団前方で走るイヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) (c)CorVosいよいよ明日は初の頂上フィニッシュだ。もう何人かタイムを失っている総合狙いの選手もいるけれど、彼らがもし明日タイムを失うようなら完全にマリア・ローザ争いから脱落ということになるね。頂上ゴールから一つ手前のジュー峠でも間違いなく攻撃は始まると思う。その下りも雨で濡れるととても危険になる。ポッツォヴィーヴォやルハノは明日動いてくると思う。クネゴと僕はチーム戦略で対抗していくよ。


イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)

チームメイトのここまでの働きに感謝したいよ。あしたから山岳ステージが始まるね。リラックスできているし、調子もいいよ。2006年と2010年の時ほど僕は強くないけれど、コンディションはいいし、集中できている。毎年違いは出るものだよ。


text:So.Isobe
photo:Kei.Tsuji,CorVos

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