別府史之(グリーンエッジ)が昨年に続き2度目のジロ・デ・イタリア出場メンバーに選ばれた。2009年のツール・ド・フランス出場と合わせると3度目のグランツール出場となる。

全日本チャンピオンジャージを着てツール・ド・ロマンディを走る別府史之(グリーンエッジ)全日本チャンピオンジャージを着てツール・ド・ロマンディを走る別府史之(グリーンエッジ) photo:Kei Tsuji別府史之の今年のジロ・デ・イタリア出場は早い時期からほぼ決まっていたが、4月24日に所属するグリーンエッジサイクリングチームからジロ・出場メンバーが発表され、改めて出場が決まった。

チーム監督のマシュー・ホワイトによれば、今回のグリーンエッジのジロメンバーはスプリンターのマシュー・ゴス(オーストラリア)をエースとする布陣で、総合争いではなくステージ優勝と、前半のマリアローザを狙っていく方針。
別府にはジロを続く8月のロンドン・オリンピックへの準備にしながらも、ゴスのステージ優勝に向けてのアシストとしての働きを期待している。また、ホワイト氏はチームに総合を争う選手がいないことで、それぞれの選手がステージ優勝に向けてチャンスがあるとしている。

別府史之は自身の公式サイトで次のようにコメント。
「今年もジロ・デ・イタリアを走ることになりました。今シーズンの前半は、ジロ・デ・イタリアのために調子を合わせてきました。まず、チームとしては、第一に平坦のスプリントステージでオーストラリア人のエーススプリンターのマシュー・ゴスのステージ優勝を狙っていきます。それ以外の日にはそれぞれの選手がステージ優勝を目指して走ることになるので、自分も今までの経験を生かし、自らのステージ優勝も狙っています。いつも応援してくださっている方たちに向けて、気持ちをペダルに込めて精一杯走ります。応援よろしくお願いします。」

また、別府史之はアルデンヌクラシック期間中にシクロワイアード・辻啓のインタビュー取材に対して次のように答えている、

「2012年の大きな目標として、ジロ・デ・イタリアとロンドンオリンピックがあります。冬の早い段階から、ジロの出場は確定していました。大きな目標であるジロに向けてコンディションを上げるのが、ツール・ド・ロマンディまでの仕事。長い時間をかけて調整を行なってきました。

今年のジロ・デ・イタリアは、昨年と比べてコースの難易度が若干低く、スプリンター向きのステージが増えている。チームのエーススプリンターはマシュー・ゴス(オーストラリア)。特に前半のステージは彼を中心にスプリントを狙うことになると思います。総合成績は狙わないので、ステージ優勝を狙う走りに集中したい。そしてグリーンエッジにとって重要なのが、第4ステージのチームタイムトライアル。3月のティレーノ〜アドリアティコでもチームタイムトライアルで優勝していて、チームとして狙っているステージです。勝てるかどうかは分からないけど、一人一人がポテンシャルの高い選手なので、良い結果が望めると思います」。


グリーンエッジ ジロ・デ・イタリア出場メンバー
ブレット・ランカスター(オーストラリア)
クリスティアン・メイヤー (カナダ)
ダリル・インペイ(南アフリカ)
別府史之(日本)
ジャック・ボブリッジ (オーストラリア)
イェンス・ケウケレール (ベルギー)
マシュー・ゴス(オーストラリア)
スヴェイン・タフト (カナダ)
トーマス・ヴァイクス(リトアニア)

text:Makoto.AYANO

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