2012年にオーストラリア初のファーストディビジョンチーム(UCIプロチーム)として産声をあげるグリーンエッジが、チームを指揮する6名の監督を発表した。同チームは1月15日に開幕するUCIワールドツアー初戦ツアー・ダウンアンダーでデビューを飾る。

マシュー・ホワイト監督マシュー・ホワイト監督 photo:Sonoko TANAKAチームのメイン監督を務めるのは、チーム創設発表時からジェネラルマネージャーのシェイン・バナン氏とともに奔走したニール・スティーブンス(オーストラリア)とマシュー・ホワイト(オーストラリア)。ともにプロトンの中で10年以上走った元プロ選手だ。

スティーブンスは1997年のツール・ド・フランスでステージ優勝を飾り、グランツール全完走を果たした経験の持ち主。引退後はケースデパーニュ(現モビスター)の監督に就任し、オーストラリア自転車競技連盟のパフォーマンスプログラムの責任者を務めた。

ホワイトも同様にグランツール全完走を果たしており、2006年から2007年にかけてディスカバリーチャンネルで別府史之のチームメイトとして走っている。引退後すぐにガーミン・スリップストリームの監督となったが、今年キャメロン・マイヤー(オーストラリア)をツアー・ダウンアンダー総合優勝に導いた直後に解雇。理由はチームメンバーをチーム外ドクターに紹介したことによるチーム規約違反。以降ホワイトはオーストラリア車連に携わっていた。

このオージーディレクターズに加わるのが、フランス、ベルギー、イタリアの監督達。元ガーミン・サーヴェロのリオネル・マリー(フランス)、元アスタナのロレンツォ・ラパージュ(ベルギー)、元ジェオックス・TMCのダニエーレ・ナルデッロ(イタリア)、そしてかつてチームミルラムで5年間監督を務めたヴィットリオ・アルジェーリ(イタリア)がチームの指揮を執る。

バナンGMはプレスリリースの中で「このスポーツに造詣が深く、才能に溢れた人材を集めることは、チーム作りに向けた重要なアプローチの一つだ。キャリアのステップアップを目指すことの出来る最高の枠組みを選手たちに提供したいと思っている」と語っている。

グリーンエッジ2012チーム首脳陣
ニール・スティーブンス(オーストラリア)←オーストラリア自転車競技連盟/ケースデパーニュ
マシュー・ホワイト(オーストラリア)←オーストラリア自転車競技連盟/ガーミン・サーヴェロ
リオネル・マリー(フランス)←ガーミン・サーヴェロ
ロレンツォ・ラパージュ(ベルギー)←アスタナ
ダニエーレ・ナルデッロ(イタリア)←ジェオックス・TMC
ヴィットリオ・アルジェーリ(イタリア)←チームミルラム(〜2010年)

text:Kei Tsuji

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