2011年9月19日、デンマーク・コペンハーゲンでロード世界選手権が開幕。初日の午前中に行なわれたジュニア女子タイムトライアルで、18歳のジェシカ・アレン(オーストラリア)がトップタイムで優勝した。

19分18秒のトップタイムで優勝したジェシカ・アレン(オーストラリア)19分18秒のトップタイムで優勝したジェシカ・アレン(オーストラリア) photo:Kei Tsuji今年のロード世界選手権には変更点が一つ。昨年まで別の日程で開催されていたジュニアレースが、今年からエリート&U23と同日程となった。前半の3日間はタイムトライアル、後半の3日間はロードレース。それぞれエリート男女、U23男子、ジュニア男女の5カテゴリー。なお、日本からは内野直也(湘南ベルマーレ)が2日目のジュニア男子にエントリーしている。

ジュニア女子のコースは、コペンハーゲンの中心部にある市庁舎の前を発着する13.9km。レンガ作りの街並を抜け、アマリエンボー宮殿などの観光名所を駆ける。

1.8秒差で2位に甘んじたエリノア・バーカー(イギリス)1.8秒差で2位に甘んじたエリノア・バーカー(イギリス) photo:Kei Tsujiこのテクニカルなコーナーが多い13.9kmコースを、19分18秒で駆け抜けたジェシカ・アレン(オーストラリア)が優勝。2位のエリノア・バーカー(イギリス)を1秒84、3位のミケ・クレーガー(ドイツ)を2秒80上回った。平均スピードは43.188km/h。

アレンは1993年4月17日生まれの18歳。今年3月にオセアニア選手権のジュニア女子タイムトライアルを制している。

レース後、アレンは「コース前半を終えてトップに立っていたので、自信をもって最後まで踏めた。テクニカルなコースだったので、コーナーで出来る限りスピードを殺さないように心がけた。並走するチームカーから常に次のコーナーの様子を聞かされていて、そこで生まれた数秒差が勝敗を分けたと思う」と振り返る。オーストラリアに幸先の良い金メダルをもたらした。


オーストラリアのスタッフと喜ぶジェシカ・アレン(オーストラリア)オーストラリアのスタッフと喜ぶジェシカ・アレン(オーストラリア) photo:Kei Tsujiコペンハーゲン市庁舎広場で行なわれた表彰式コペンハーゲン市庁舎広場で行なわれた表彰式 photo:Kei Tsuji


ロード世界選手権2011ジュニア女子タイムトライアル結果
1位 ジェシカ・アレン(オーストラリア)     19'18"
2位 エリノア・バーカー(イギリス)        +02"
3位 ミケ・クレーガー(ドイツ)          +03"
4位 タリタ・デヨンク(オランダ)         +15"
5位 ロセッラ・ラット(イタリア)         +31"
6位 ジョージア・ウィリアムス(ニュージーランド) +44"
7位 アニー・エワート(カナダ)          +46"
8位 カミーラソフィー・ヴァリン(デンマーク)   +46"
9位 マティルド・ファーブル(フランス)      +51"
10位 アレクサンドラ・チェキナ(ロシア)      +52"

text&photo:Kei Tsuji in Copenhagen, Denmark