2008年のツール・ド・フランスでドーピングスキャンダルを巻き起こした“コブラ”ことリカルド・リッコ(イタリア)がトップレースに戻ってくる。UCIプロチームに昇格したヴァカンソレイユに所属するリッコは、2011年ツールの記念式典に出席。シーズンに向けての意気込みを語った。

トレーニングキャンプに参加したヴァカンソレイユの選手たちトレーニングキャンプに参加したヴァカンソレイユの選手たち photo:Cor Vos1月27日にイタリアで開催されたツールのピネローロステージ記念式典。ツールのボスであるクリスティアン・プリュドム氏とのフォトセッションで、ドーピング疑惑が浮上しているフランコ・ペッリツォッティ(イタリア)とリッコが顔を合わせた。その横にはアンディ・シュレク(ルクセンブルク、レオパード・トレック)、トル・フースホフト(ノルウェー、ガーミン、サーヴェロ)、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス)の姿も。

チームメイトたちと走るリカルド・リッコ(イタリア、ヴァカンソレイユ)チームメイトたちと走るリカルド・リッコ(イタリア、ヴァカンソレイユ) photo:Cor Vosリッコはガゼッタ・デッロ・スポルト紙のインタビューの中で「モットーは“振り返らず、前を向いて闘うこと”だ」と語っている。そのモットーには、暗い過去を忘れ去りたいという意図が感じられる。

リッコはCERA(第3世代EPO)を初めて世に知らしめたロードレーサーだ。2008年のツールでステージ2勝を飾ったリッコは、期間中のドーピング検査でCERA陽性に。所属チームのサウニエルドゥバルごとツールを離脱する事態に陥った。

リカルド・リッコ(イタリア、ヴァカンソレイユ)リカルド・リッコ(イタリア、ヴァカンソレイユ) photo:Cor Vosツール後、リッコのステージ2勝の剥奪が決定された。同年ジロ・デ・イタリアでのアルベルト・コンタドール(スペイン)に次ぐ総合2位、そしてステージ2勝という成績はヒストリーブックに残されたままだ。

当初リッコはドーピング使用を否定したが、後にその罪を認めた。ドーピング捜査への協力という面目で、出場停止処分を軽減させている。

トレーニングライドをこなすリカルド・リッコ(イタリア、ヴァカンソレイユ)トレーニングライドをこなすリカルド・リッコ(イタリア、ヴァカンソレイユ) photo:Cor Vos復帰後はチェラミカフラミニアに籍を置いたが、ジロ出場を逃したという理由でチームと決別した。リッコは母国イタリアのジロに強いこだわりを見せる。「夢はジロ制覇。決して不可能な夢ではない。でも今は夢でしかない。」

リッコは現在オランダのヴァカンソレイユに所属している。UCIプロチームのライセンスを獲得したことで、グランツール出場への道は開けた。その他にもワールドツアーのビッグレースへの出場が確約されている。

「ヴァカンソレイユはトップチームの一つだ。どんなレースにも対応可能な強い戦力を誇っている。こんなチームは2008年以来だ。」リッコは少し満足げな表情で語る。

2008年以降、レオナルド・ピエポリ(イタリア)、ベルンハート・コール(オーストリア)、ステファン・シューマッハー(ドイツ)、エマヌエーレ・セッラ(イタリア)、ダヴィデ・レベッリン(イタリア)、ダニーロ・ディルーカ(イタリア)というトップ選手たちが、CERA陽性というニュースで世間を賑わして来た。

現実的に、ドーピングで捕まった選手たちは、僅か数年でトップレースに出場する。しかしリッコらが巻き起こしたドーピングスキャンダルは、そう簡単に忘れ去られるものではない。

リッコと同様に、ディルーカもUCIプロチームであるカチューシャと契約を結び、グランツール出場の切符を得た。ディルーカはツールをスキップする予定だが、リッコはジロとツールの出場に意欲を見せている。「生まれ変わった」と自負するコブラはどんな走りを見せるのだろうか。

text:Gregor Brown
translation:Kei Tsuji
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